『Circus Animals' Desertion』 GM:粘土

本作は、「矢野俊作」「F.E.A.R.」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
(C) FarEast Amusement Research Co.Ltd.

 使用プレイエイド
 ヤヒロギンジ様『オーヴァード・ノヴァ』
 いちま様『メサイア経済白書』
 明寝マン様『ノヴァリス和風学区 六壬学園高等専門学校』
 粘土『ノヴァリス軍警学区 キュナリオン憲兵学校』

メイン 見学

PC1:"ブラックスワン" 黒羽(くろば サドル キャラシート PL:敗者T
PC2:"鬼姫" 芦屋(あしや コヨミ キャラシート PL:明寝マン
PC3:"ハクメン"/"フォックスⅡ" 阿紫(あこん イズナ キャラシート PL:いーさにうむ
PC4:"ブロードグロウス" 眩星(くらぼし かんな キャラシート PL:ひなた

  • プリプレイ
  • OP1/『眩星かんなは仕事を選ばない』
  • OP2/『学園を統べる三姉妹(四人)の次女ですが、全然目立たないからと追放されました~隠密状態で大ダメージを出していましたが私抜きで火力は足りますか?~』
  • OP3/『子犬と女狐』
  • OP4/『無料の喧嘩』
  • MI1/『そういう人だからこそ、先生をやってるんじゃないのかしら』
  • MI2/『縦と横の分割統治』
  • MI3/『"堕剣の楔片"』
  • MI4/『Interlude』
  • CR/『Circus Animals' Desertion』
  • ED1/『ハイパーインフレ』
  • ED2/『全然、可愛げとか、ないし』
  • ED3/『銃弾気にせず打ち放題』
  • ED4/『うわっ非常に都合の良いけも子同士のカプ向け設定だ』
  • ED5/『お家の顔、妹の顔』
  • GM:それでは突発ノヴァリス卓を始めていこうと思います。
    GM:みなさんよろしくお願いします~
    眩星かんな:わいわい!!
    黒羽サドル:よろしくお願いします!
    芦屋コヨミ:よろしくおねがいします!
    GM:ウワーッ全員めちゃくちゃ顔が良い!ノヴァリス卓だから!
    GM:というわけでPC自己紹介に移りましょう
    GM キャラシート
    GM:まずは黒羽サドルちゃん、PLは敗者Tさんです
    黒羽サドル:はーい
    黒羽サドル:黒羽(くろば)サドル。傭兵学区と通称されるイヴリース教導連盟所属の生徒です。
    GM 砂塵の果てに怪魚を追え 
    GM:に登場した学区ですね~
    黒羽サドル:そうなのだ
    黒羽サドル:学内ランクは3位と、それなりの位置にいるのですが
    黒羽サドル:八月革命も終わって傭兵業の需要が減ってきたり、一部の同胞が過激派と合流したりしなかったりという情勢の変化を受け、他所への転校を考えています。
    黒羽サドル:戦闘力を高く買ってくれて程よく火種を抱えている学校がどこかにないかな~。
    GM:う~んそんなところあるかなあ
    GM:どこもかしこも火種と暴力は溢れてるだろうけど……
    黒羽サドル:希望が持てる
    GM:ろくでもない!
    黒羽サドル:性能的にはメジャーエフェクトのみの純アタッカー。
    黒羽サドル:超軽量化したアンチマテリアルライフルとレーザーライフルをマルチウェポンで併用し、ガードと装甲をだいたいの場合において無視していきます。
    黒羽サドル:シナリオ一回制限はNCで追加された予備弾倉で、同エンゲージ不可は零距離射撃でケアする予定。動作の安定性は検証中です。
    GM:ネームレスシティの暴力だぜ
    黒羽サドル:こんなところ!
    GM:アンチマテリアルライフルなどの回数を回復できる予備弾倉、やばい(安いのが特にやばい)
    GM:OK!
    GM:羽根がキュートな君のかんたんハンドアウトはこちら

    冬月ノミナ:PC1 黒羽サドル(敗者Tさん)
     「あなた、欲求不満の薫りがするわ」
     沈みゆく母校を捨て、他学区への亡命を密かに企てるきみは一人の少女と出会う。
     メサイア学区の悪名高い医療サービス、オーヴァードが抱える衝動の慰撫を仕事としている冬月ノミナ。
     再会の約束を交わした彼女は姿を消したちょうどその頃
     巷では奴隷解放を謳うテロ暴生徒たちが吹き上がっているという。

    黒羽サドル:エッチな女だ!
    冬月ノミナ:全体的に色素の薄い浮世離れした印象の、長身女子
    冬月ノミナ:メサイアのスタビリティ・クリニックという娼……医療施設で働いており
    冬月ノミナ:実力派の衝動解消サポーターです。免許を持ってるかは聞かない方がいいぞ
    黒羽サドル:なんで聞かない方がいいの
    冬月ノミナ:ひみつ~
    GM:彼女が行方不明になってしまったので、探してあげてくださいね
    GM:というわけで次! キャラシート
    GM:行動値が最も高い芦屋コヨミちゃん、PLは明寝マンさんです
    芦屋コヨミ:はぁい

    芦屋コヨミ:ノヴァリス東部。六壬学園高等専門学校所属、鬼道部の部長の芦屋コヨミです
    GM:部長!
    芦屋コヨミ:一人しか居ません
    芦屋コヨミ:部員がよ!
    GM:きっとたくさんの生徒を従えるカリスマ持ちだ……ぜ……?
    GM:お飾りかな
    芦屋コヨミ:気弱に見えるけど若干図々しい気があり、基本的には陰の者
    芦屋コヨミ:学校では生徒会ポジションに値する総督府に属しており
    芦屋コヨミ:基本的には学校のトップの九天玄女の言葉を伝えるパシリ……もとい連絡役をやっています
    GM:部員一人の部長が学校で上から2~7人目ぐらいの地位
    GM:さてはろくな学校じゃないぜ
    芦屋コヨミ:鬼道と呼ばれる超古代闘法を使用し、勾玉を通じて力を借りることで見えないものを見たり、姿を消したり……と便利に使って戦います
    芦屋コヨミ:鬼道を使えるやつが他に居ないので部員は一人
    芦屋コヨミ:まつろわぬものの力を借りるため、能力の使用にはお供物を必要とします。飴でもいいのでください
    GM:物乞い部
    芦屋コヨミ:性能的には夜の小鳥隠密アタッカー、早めに動いて重圧付与してオート行動を封じに掛かります
    GM:隠密だから他の人のサポート受けられない
    GM:データ的にもぼっち
    芦屋コヨミ:異世界の因子のコピーもあるため、全員のエフェクトを今回もチェックしていく
    芦屋コヨミ:かなしい、先生バフを受けるには待機しかないか……
    GM:どんどんエフェクトガチャを回そうね、回転数が全てだ
    芦屋コヨミ:そんな感じで!よろしくお願いします
    芦屋コヨミ:SSRエフェクト!SSRスポーツカー!
    GM:というわけでかんたんハンドアウト!

    芦屋チカゲ:PC2 芦屋コヨミ(明寝マンさん)
     「コヨミ、お前を六壬学園から追放する」
     もとい、反九天玄女派生徒たちによるテロ活動が勃発しているため
     他の総督たちが鎮圧活動を行っている間、他学区に避難することが決定。
     そんなわけで芦屋コヨミPはメサイア学区まで営業活動に向かう。

    GM:かんたんハンドアウトは簡単なので
    GM:いろいろ真に受けないでください
    芦屋コヨミ:「……」
    GM:受けてる!
    芦屋コヨミ:そんなぁ……
    GM:六壬学園の6人の最高幹部のうち
    GM:3人はコヨミちゃんを含む芦屋3姉妹に占拠されています
    芦屋コヨミ:そうですね
    芦屋アサヒ:しかも長女である妖術部部長、芦屋アサヒが
    芦屋チカゲ:自分の人格を分割して式神、チカゲとして使役しているので
    GM:芦屋3姉妹は4人いるんですね。誰だそんな面倒くさいことしたのは
    芦屋コヨミ:3姉妹なのに4人
    GM:というわけで今回のOPでは六壬学園の偉い奴ら、総督府のみんなが集まります
    芦屋コヨミ:たちえはもうちょっとまって
    芦屋コヨミ:服装考える時間なかったので
    GM:待つ待つ~
    芦屋コヨミ:お揃いです
    芦屋コヨミ:製品版はオンリーワンな服着てると思います
    GM:一枠は空いてるから全員じゃないけど、チカゲが居るので合計は6人だよ~
    GM:カミングスーン!
    GM:というわけで3人目 キャラシート
    GM:阿紫イズナちゃん、PLはいーさにうむさんです
    阿紫 イズナ:はぁい


    阿紫 イズナ:"ハクメン" 阿紫イズナ(あこん・-)
    阿紫 イズナ:キュナリオン憲兵学校所属。八月革命後に警察派と方向性を違えた『アンチェイン』の代表格生徒。
    阿紫 イズナ:黒を基調とした軍服様衣装を身に纏った金髪三白眼の女。背丈は平均値よりかなり高い。
    GM:長身軍服金髪金目ケモノ女!
    GM:デザインが絶対勝利
    阿紫 イズナ:こんこーん
    阿紫 イズナ:"アルビノ・フォクシィ"という傭兵部隊を率いて、日々傭兵活動に勤しんでいる。繋いでた首輪は解かれたからね。
    GM:あざとさも完備(この場合はPLの)
    阿紫 イズナ:全員が白い狐の面を着用していること、キュナリオン仕込みの高い戦闘力・連携力を有することからその筋では名が知れている。
    阿紫 イズナ:かつては"フォックスⅡ"の名で最前線を駆けた他、キュナリオン内における新兵たちの教育担当を務めていたとか。
    GM:ゲームではモブエネミーで出てくるタイプのデザイン、流石ですね
    阿紫 イズナ:享楽的だが執着心が強い性格。ある種の義侠心としても発揮される。面倒見はとても良い。
    阿紫 イズナ:入学同期の鷹条アカツキとは犬猿ならぬ犬狐の仲だが、現在も定期的に交流もとい探り合いをしているのだとか。
    GM:姉御~
    GM:あんなワンちゃんなんてけちょんけちょんにしちゃってくださいよ
    阿紫 イズナ:たまにはからかってあげないと、寂しいだろうからねぇ
    阿紫 イズナ:幻想種:九尾狐のキュマイラ因子を持ち、発火や変化といった"妖術"に類似したエフェクトを行使する。
    阿紫 イズナ:また、【不死者】に部類されるオーヴァードで、一般生徒よりも高侵蝕での戦闘行動継続を可能としているのも特徴。
    GM:不死者で九尾の狐、盛りまくり
    阿紫 イズナ:盛りまくり勝ちまくり
    阿紫 イズナ:データとしてはウロボロス/ソラリス+キュマイラの白兵/RCスイッチ。
    阿紫 イズナ:自己バフを焚きつつ、メジャーでドッジ不可のRC範囲攻撃、攻撃されたらリア不の白兵攻撃を叩き込む、珍しいスイッチ型だよ
    GM:遠近両用、さすが教官
    阿紫 イズナ:どちらも火力はそこそこながら、手数で火力を稼いでいくスタイル。侵蝕は不死者なのでなんとか……なるでしょう。なれ
    阿紫 イズナ:部隊の武器供与面も担っていたことから資金の使い方を心得ており、「フローズンリリー」でデータ反映しています。
    GM:なんでもやってる
    GM:脳金チビ犬女とは大違いだぜ
    阿紫 イズナ:格の違いを見せてあげましょう
    阿紫 イズナ:以上、粘土さんとこの子とキャンキャンします。対戦よろしくお願いします!
    GM:それではかんたんハンドアウト!

    鷹条アカツキ:PC3 阿紫イズナ(いーさにうむさん)
    「おうキツネ、ちょっと面貸しな」
     キュナリオン憲兵学校を大きく分かつ二大派閥の代表格、
     犬猿の仲もとい犬狐の仲である鷹条アカツキから依頼があった。
     どうやらメサイア学区で怪しい動きがないか情報を求めているらしい……
     まあ、いつでもあるだろうが。

    鷹条アカツキ:おうキツネ……

    鷹条アカツキ:文字色がそっくりだとまるでオレたちが仲良しみたいだからよ
    阿紫 イズナ:仲良しじゃないのぉ?
    鷹条アカツキ:ちょっと変えておくぜ
    阿紫 イズナ:ふふ、気が利くわねぇ
    鷹条アカツキ:譲られたなんて思うなよ
    阿紫 イズナ:今日もツンケンしてて可愛いですね(PL発言)
    阿紫 イズナ:まあ、他ならぬワンちゃんの頼みなわけだし。たまにはかまってあげましょう
    鷹条アカツキ:このようにめちゃくちゃ仲が悪い。間違いなく……
    GM:というわけで最後! キャラシート
    GM:眩星かんな先生、PLはひなたさん
    眩星かんな:はーい

    眩星かんな:ノヴァリス職員室"星室庁"所属の女先生、眩星かんなです。
    眩星かんな:主にSNS経由で生徒から依頼を受けては、学区問わず問題解決に奔走しています。仕事を選ばないので睡眠量が常時足りてない。
    GM prove the existence 
    GM:ロケット紹介さんの卓でデビューした素敵な先生だ
    GM:一部EDでちょっと怪しかったけど
    眩星かんな:何のことかな?
    GM:ネタは上がってないんだよなあ……(ほかでもない新聞部が懐に収めたので)
    眩星かんな:元は孤児院出身のフリーランスで、育ち柄未来ある子ども達の手助けが好き。
    眩星かんな:フリーランス活動の中で一般人、特に子どもに対して残虐非道な活動を行うFHセルの存在を知り大変辟易したので、
    眩星かんな:リーダーに取り入って重職に就いては経営資金を横領して逃走、間接的にセルを壊滅へ追い込む趣味がありました。
    GM:やべーやつ
    GM:専門用語で言うと透き通ってますね
    眩星かんな:4回目で流石に足が付き、追われている最中に偶然ノヴァリスから拾って貰う形で亡命。
    眩星かんな:対外的には事故死扱いだと思ってたけど指名手配されてるらしいです。やべーですね
    GM:可哀そう……
    GM:たった4回資金横領しただけで血も涙もない
    眩星かんな:子ども達のために頑張ったってのになぁ……
    眩星かんな:能力は言霊を媒介とした後方支援特化で、攻撃能力は一切持ち合わせてません。先生は生徒に勝てない。
    眩星かんな:データはハヌオルの支援エフェクトで強そうなやつを右から順番に採用しました。
    GM:ハヌオル支援グッドスタッフ、おおむね最強
    眩星かんな:また頑張って生徒達を透き通った未来に導きたい!よろしくお願いします~
    GM:先生は生徒に勝てないけど先生パワーは満ち満ちているぜ
    GM:今日も生徒たちを導いてあげてくださいね!
    眩星かんな:わいわい!
    GM:かんたんハンドアウト!

    シュリー・カルプブルクシュ:PC4 眩星カンナ(ひなたさん)
     「先日はサレナちゃんとハイアちゃんがお世話になりマシた」
     メサイア学区生徒会、グレート・バビロンの広報官シュリーが職員室を訪ねてきた。
     学区の情報インフラを占有する大企業、YNG社の社長にして看板タレントでもある彼女から出演依頼があるという。
     タイトルは『黄金列伝』新たなスターを発掘する人気番組だ。

    眩星かんな:スカウトってやつかなぁ?いや~~私先生なのに困っちゃうなぁ~~
    シュリー・カルプブルクシュ:お噂はかねがね
    シュリー・カルプブルクシュ:このノヴァリスに埋まっている素敵な人材を探し出す、先生向きの番組だと思いマスよ?
    眩星かんな:あっ、発掘されるんじゃなくて発掘する側かぁ
    シュリー・カルプブルクシュ:先生は特番でやりマス
    眩星かんな:ともあれ、生徒からの依頼は断らない主義
    眩星かんな:精一杯頑張るよ~
    シュリー・カルプブルクシュ:ありがとうございマス~
    シュリー・カルプブルクシュ:というわけで巷で噂のテロリスト、MASSのリーダーを探しマショウね
    GM:これにて全員の自己紹介終わり
    GM:突発セッションを開始していきます~

    GM:OP1 眩星かんな
    GM:登場侵蝕をどうぞ。
    眩星かんな:38+1d10
    DoubleCross : (38+1D10) → 38+5[5] → 43


    GM:ノヴァリスD.C. 職員室
    GM:少し前までは伽藍洞、殺風景だった職員室にも先生たちの色が加わり、にぎやかになった今日この頃。
    シュリー・カルプブルクシュ:「本日はお目通りいただきありがとうございマス、先生アチャリャ
    シュリー・カルプブルクシュ:両の掌を合わせて目を閉じ、一礼。
    シュリー・カルプブルクシュ:外界インドにおける伝統的挨拶、ナマステだ。
    シュリー・カルプブルクシュ:その意味は『私はあなたに敬礼いたします』
    眩星かんな:「どもども。そんなに畏まらなくても大丈夫だよ」
    眩星かんな:毛先の跳ねた黒髪ショートヘア―にパンツスーツと眼鏡の女が笑って返答する。
    シュリー・カルプブルクシュ:「それではお言葉に甘えて……硬い態度を相手にするのも疲れマスしね」
    眩星かんな:「順応が早い。だがそのしたたかさは嫌いじゃあないぜ」
    シュリー・カルプブルクシュ:スレンダーな褐色の肌、長く艶のある黒髪を揺らして笑いかける。
    シュリー・カルプブルクシュ:「これでも俳優として成り上がりマシたので」
    シュリー・カルプブルクシュ:「訛りも矯正しようと思えばできます」
    眩星かんな:「そうなんだ。でも訛りって広報活動とかで結構武器になったりしない?」
    眩星かんな:「私は語尾のカタコト具合にちょっとしたトキメキを感じてる」
    シュリー・カルプブルクシュ:「それは何より、隙を見せるのも個性を示すのも」
    シュリー・カルプブルクシュ:「人に見られる秘訣で、愛されるための技術デスね」
    シュリー・カルプブルクシュ:「というわけで初めマシて。シュリー・カルプブルクシュ ……デス」

    眩星かんな:「眩星かんな。流石はグレート・バビロンの広報官とYNG社社長の二足の草鞋を軽々こなしてるってところか」
    シュリー・カルプブルクシュ:「大変デスが、やりがいのある仕事デス」
    シュリー・カルプブルクシュ:「その点、勝手ながら先生にはシンパシーを感じていマスよ」
    眩星かんな:「そうかい?好きにやってるって意味でなら同じだと思うけれども」
    眩星かんな:「立場の重責に関して、一介の先生とはけっこう雲泥の差があるんじゃないかなぁ」
    眩星かんな:「私は見てくれにあんまり気も使わないしね」目のクマを指で擦る。徹夜明け。
    シュリー・カルプブルクシュ:「それデス、それ」
    眩星かんな:「うん?」
    シュリー・カルプブルクシュ:「寝不足を隠すメイク、慣れているのでご教授もできマスが……」
    眩星かんな:「おお……?気持ちは嬉しいけど」
    眩星かんな:「あんまり私は人前に出てアレコレってタイプじゃないしなぁ」
    シュリー・カルプブルクシュ:「フーム、そういうものデスか」
    シュリー・カルプブルクシュ:「まあ、私はこうして会ったわけデスので勝手に気をやきもきさせマス」
    眩星かんな:「それに一つ利点があってね」
    シュリー・カルプブルクシュ:「と言うと?」
    眩星かんな:「こうやって、生徒に気を使って優しくして貰えるんだ」
    シュリー・カルプブルクシュ:「先生の武器、というわけデシたか」
    シュリー・カルプブルクシュ:「すっかりやられてしまいマシた、お見事デス」
    眩星かんな:「きひひ。さておき、職員室を訪れたということは」
    眩星かんな:「何か相談事があるのかな。それとも私とのんびり世間話をご所望?」
    シュリー・カルプブルクシュ:「後者も大変魅力的ではありマスが」
    シュリー・カルプブルクシュ:「本日はお仕事のオファーしに来マシた。グレート・バビロンではなくYNGとして」
    眩星かんな:「…………わぁお」目をまん丸くしている。
    GM:ユグドラシル・ネットワークグループ(YNG社)
    GM:メサイア学区に存在する大手放送配信事業コングロマリットであり、多様なコンテンツ制作、タレント育成・アスリート支援など幅広く手掛けている。
    GM:グレート・バビロンが保有する放送委員会が上手く往かずに閉鎖してからは社長自ら生徒会に出向している。
    GM:そもそも潰れたのがYNG社のせいであるという噂もあるが、流言飛語の類とみて良いだろう。
    シュリー・カルプブルクシュ:「私は今でも一タレントであり、プロデューサー」
    シュリー・カルプブルクシュ:「持ち番組の一つ『黄金列伝』に、ぜひ参加していただきたいと思って来マシた」
    眩星かんな:「『黄金列伝』に?その番組って確か……」
    シュリー・カルプブルクシュ:「簡潔にまとめるなら、スター発掘番組デスね」
    シュリー・カルプブルクシュ:「巷で噂の生徒や社会人をインタビューしたり、時にはオーディションを開いたり」
    シュリー・カルプブルクシュ:「ご存じデシたか?」ちょっと嬉しそう。
    眩星かんな:「ああ。先日メサイア絡みの依頼をこなしていてね、その合間に放送を観ていたよ」
    眩星かんな:「でもスター発掘番組に私がご入用かい?照明係の子が急病になっちゃったかな」
    シュリー・カルプブルクシュ:「いやぁ、そんな雑用を先生にお任せできマセんよ」
    シュリー・カルプブルクシュ:「先日のブラックマーケットでのご活躍、サレナちゃんやハイアちゃんからお聞きしマシた」
    眩星かんな:「あっ。そっか、そりゃ知ってるよな」
    シュリー・カルプブルクシュ:「そこでビビッと来たわけデス。先生には人を育て導く力……あるいは星の巡りがあるのだと」
    シュリー・カルプブルクシュ:「つまり面白いことになりそうだと」
    眩星かんな:「ほほう」
    シュリー・カルプブルクシュ:「巻き込めるなら巻き込みたいデス」
    眩星かんな:「敏腕プロデューサーの見立てとあらば信頼したい……けど、私がかぁ……」
    シュリー・カルプブルクシュ:「おや、あまり気が乗りマセん?」
    眩星かんな:「いや」
    眩星かんな:「受けるとも。眩星かんなは仕事を選ばないと私の中で評判だからね」
    シュリー・カルプブルクシュ:「それは心配デスね」
    シュリー・カルプブルクシュ:「選んで良かったと、必ず言わせてみせマショう」
    シュリー・カルプブルクシュ:「現在制作・スケジュール調整段階のネタとしてはそうデスね……」
    シュリー・カルプブルクシュ:「出張企画で六壬学園のアイドルを取り上げる、というのは先生の好みに合いマスか?」
    眩星かんな:「六壬……というと、ヒナミちゃんのことかい?」
    シュリー・カルプブルクシュ:「おお、既にご存じで」
    シュリー・カルプブルクシュ:「人形部の部長さんデスね。現在プロデューサーさんと接触中デス」
    眩星かんな:「こう見えて、アイドルにはめっぽう目がなくてね。直接ライブに行ったことはないがファングッズを通販購入してる」
    眩星かんな:机の横にピッカピカのサイン入り蛍光色般若面が飾ってある。ボタンを押すと光る!喋る!呪う!
    シュリー・カルプブルクシュ:「これは重畳、話が通った時は必ずや」
    シュリー・カルプブルクシュ:「それから直近で取り上げようとしているネタがありまして、こちらもどうデショうか?」
    シュリー・カルプブルクシュ:プリントの束を手渡し。
    眩星かんな:「ふんふん」受けとる。
    GM:黄金列伝 明日のスターはキミだ! 第19回
    GM:Messiahn Anti-Slavery Society
    メサイア奴隷制反対協会

    GM:彼らは秩序を乱す悪党か、それとも自由の最先端か!?
    シュリー・カルプブルクシュ:「いまメサイアでそこそこホットなテロル学生の集団デス」
    眩星かんな:「中々挑戦的な見出しだね。いや、だからこそ若い生徒達に注目されるってことかな」
    シュリー・カルプブルクシュ:「お堅い風紀委員の皆サン、中央銀行の裁定行員サンたちも手を焼いてマスよ~」
    シュリー・カルプブルクシュ:「どうやら統率者の方が並々ならぬ実力者……それも無名ということで」
    シュリー・カルプブルクシュ:「突撃取材しちゃおうかなと」
    眩星かんな:「……凄いね」短い台詞に込められた感嘆と敬意。
    シュリー・カルプブルクシュ:「誰にだって栄光を勝ち取る権利はありマス」
    シュリー・カルプブルクシュ:「今日の反逆者が明日の英雄でも、何もおかしくありマセん」
    シュリー・カルプブルクシュ:「先生としてはどう思いマス?」
    眩星かんな:「率直に面白いと思うが、リスクも大きそうだ」
    眩星かんな:「私が果たすべき役割が何となく分かった気がするよ」小さく苦笑いしつつ。
    シュリー・カルプブルクシュ:「よく分かりマセんが、或いは分からない事にしマスが」
    シュリー・カルプブルクシュ:「快諾いただき感謝感激、先生のことが大好きになりそうデス!」
    眩星かんな:「これでも諍いを収めるヂカラに自信があってね。任せてくれたまえ。あ、そのまま好きになってくれるととても嬉しい」
    シュリー・カルプブルクシュ:「ええハイ、好きにしてくださいね……させてくださいね?」
    シュリー・カルプブルクシュ:「それではスケジュールが整い次第、スケジュール送りマス」
    シュリー・カルプブルクシュ:と連絡先を交換。
    眩星かんな:「ありがとう」端末をふりふり。
    シュリー・カルプブルクシュ:「ではでは~」お辞儀をすると、黒髪黒尾をはためかせて風のように去っていった。
    眩星かんな:「……ふーむ」手渡された書類に一通り目を通し。
    眩星かんな:「よし。いっちょ気合入れてーっ」
    眩星かんな:「あえて……寝る!!!!」
    眩星かんな:睡眠不足で生徒の依頼に応えられないなどあってはならない。職員室備え付けのハンモックに三段跳びで飛び込み。
    眩星かんな:12時間爆睡。目のクマはすっきり取れた。

    GM:シーン終了、ロイス取得のみどうぞ~
    眩星かんな:シュリー・カルプブルクシュ/○信頼感/訛りが可愛いね
    眩星かんな:以上~
    シュリー・カルプブルクシュ:そんなに褒められてもサイン入り円盤しか出マセんよ~

    GM:OP2 芦屋コヨミ
    GM:登場侵蝕をどうぞ
    芦屋コヨミ:1d10+38
    DoubleCross : (1D10+38) → 10[10]+38 → 48

    芦屋コヨミ:ひぇ……
    GM:大変だ
    GM:平和な六壬学園に一体何が……

    GM:ノヴァリス東部 六壬学園高等専門学校
    GM:和風過剰高層建築(あくまで風)の瓦屋根が青空の下、照り輝く学び舎は今日も平常運転だ。
    GM:つまり昼間から妖術……レネゲイド能力がそこら中で実践されている。
    GM:他学区と比較するに、火器の使用が極めて少ない。故に平和であると言えなくもない。
    GM:そんな中、学園の首魁である総督府へ向けて、妖術部の部長から通達があった。
    GM:というわけで芦屋コヨミは会議の場へと急いでいるのであった。既に遅刻気味だ。
    芦屋コヨミ:建物の裏、こっそりと辺りを見回す
    芦屋コヨミ:「……」
    GM:辺りをふよふよとヒトガタが飛び交う。
    芦屋コヨミ:「な、なんか多くないですか……」
    GM:反乱生徒が放った監視の目である。標的は芦屋コヨミ。
    GM:見つかるやいなや術師がすっ飛んできて妖術合戦を仕掛けてくることは間違いない。
    芦屋コヨミ:「うぅ……」こっそりと勾玉の輪の中に入り、姿を消す
    芦屋コヨミ:そう何度もやっていられないが、この際仕方ない
    芦屋コヨミ:探知できない様に隠れながら、路地を一気に進む
    GM:君が得意の隠密能力を駆使して移動していると
    反乱分子:ばったりと《光と闇の眼》が合う。
    反乱分子:「う、うわぁぁぁ!?」
    芦屋コヨミ:「…………」
    芦屋コヨミ:「う、うわぁぁぁ?!」
    反乱分子:「じゃない、貴様は芦屋コヨミ……」
    反乱分子:「鬼道部とかいうよく分からん部の……」
    芦屋コヨミ:「な、なんでそんなレア能力持ってるんですか!私の立場無いじゃないですか!」
    芦屋コヨミ:「謝ってください!」
    反乱分子:「にも関わらず姉の権力で総督の座にふてぶてしく居座る我らの敵!」
    反乱分子:「え、ごめ……あれっ褒めてくれてる?」
    反乱分子:「へへ……」
    反乱分子:「……ではなーい!」
    芦屋コヨミ:「ぴゃー?!?!」
    反乱分子:「なんで部員一名などという最底辺勢力が存在を許されて」
    反乱分子:「構成員7名を誇る、我ら錬金密教研究会が部活立ち上げを認可されないんじゃ~」
    芦屋コヨミ:「え、えぇ……その、ええっとぉ……」
    芦屋コヨミ:「実績、とか……?」
    反乱分子:「キーッ!」
    反乱分子:「この恨み晴らさでおくべきか」
    反乱分子:「いや、ここで晴らす!」
    芦屋コヨミ:「そんなことしてる暇あったらもっと頑張ればいいじゃないですかぁ~~!!!」
    芦屋コヨミ:そう言いながら、逃げの姿勢に入る。今は一々構っていられないのだ
    反乱分子:「まずはこの勝利を以て実績とし、部長に提示してくれるわ~ッ!」
    反乱分子:「派手に吹き飛べ、火星招来!」怪しげな曼荼羅図を浮かべながら業火を放とうとする!
    芦屋コヨミ:「うわっ意外と凄そうなの出てるぅ?!」
    芦屋アサヒ:その時、木造の壁が粉砕。横合いから巨大なものが現れて
    芦屋アサヒ:錬金密教研究会代表ごと、炎を飲み込む。
    芦屋コヨミ:「ぎゃ~~~~っ…………」
    芦屋コヨミ:「あ、あれ?」
    芦屋アサヒ:《道化の出し物:大蛇の尾 毒蛇 貪欲なる拳》
    芦屋アサヒ:巨大な黒い物体……大蛇の頭が2,3度のたうち、ぽいっと被害者を吐き出してから
    芦屋アサヒ:人間の腕へと戻る。

    芦屋アサヒ:「悪くない火力だが、出が遅いな」
    芦屋アサヒ:「後輩の教育も不十分、励めよ」
    芦屋コヨミ:「ね」
    芦屋コヨミ:「ねぇさま~~~~~~~っ!!」
    芦屋アサヒ:どさどさどさっと、6名の反乱分子……ボコボコにされた残りの会員たちが並べられる。
    反乱分子:バシュバシュバシュッ!全員まとめて送還される。
    芦屋アサヒ:「遅いから迎えに来た」
    芦屋コヨミ:ひしっ
    芦屋コヨミ:足元に抱き着く。透き通った液体を撒き散らしながら
    芦屋アサヒ:ぐっちょりと汚れるのを気にも留めず、襟元をむんずと掴み上げる。
    芦屋アサヒ:六壬学園総督の一人、妖術部部長。
    芦屋アサヒ:部内に跋扈する呪術師サークルどもが、独立するだけの力を備えているか審査する権限を持つ実力者である。
    芦屋アサヒ:「こんなところで道草を食って」
    芦屋アサヒ:「他の者は概ね揃っているぞ」
    芦屋アサヒ:そのままずんずんと会議室へ足を進めていく。
    芦屋コヨミ:親に首筋を甘噛みされる小動物の様に連れられる
    芦屋コヨミ:「ごめんなさいぃ……」
    芦屋アサヒ:「お前が狙い目だとはいえ……」
    芦屋アサヒ:「続きはチカゲや、他の者が話すべきか」
    芦屋アサヒ:ぎぃ、とそのまま壁を押し込む。会議室へと続く隠し扉だ。
    芦屋アサヒ:「待たせた」掴み上げたままくぐり、総督たちに声を掛ける。
    芦屋コヨミ:「お、オマタセシマシタ......」
    芦屋コヨミ:小声の後顔を上げる。怒鳴られないかびくつきながら
    塔山アイネ:「コヨミさん……!ご無事だったんですね!」
    ルック:『まァ、いてもたってもいられないお姉様がお出迎えに行ったんだ、そりゃ無事で来らあな!』
    塔山アイネ:心底ほっとした表情で出迎えた巫女服姿の少女とは逆に、その傍らに浮かぶ魔眼──レネゲイドビーイングの"ルック"──は口汚く、しかしねぎらいの色のある言葉を投げる。
    鰤谷カゴメ:「お疲れ様です、コヨミねえさま」

    鰤谷カゴメ:「だいぶ追い詰められておられたようで、実に道満ですね」満面の笑顔
    鰤谷カゴメ:姉二人に似た角に、肌もあらわな和洋混交の奇態な衣装を纏った娘は、三姉妹の末妹にあたる。
    雛々未ヒナミ:「くー……くー……」2mほどもある和装人形の腕に抱かれ、すやすや寝ている。待ちくたびれた。
    芦屋チカゲ:「お二人ともおかえりなさいませ~」
    芦屋チカゲ:桃色の道士服に腕を、分厚い眼鏡に顔を隠した鬼角娘が座席を整える。
    芦屋チカゲ:その頭上に戴く十字冠は芦屋アサヒのそれと似て、掠れて形がぶれている。
    芦屋チカゲ:妖術部の副部長にしてアサヒの式神、分割人格、従者。芦屋3姉妹の下の長女である。
    芦屋アサヒ:妹を座布団の上にのっけた後、自分もその隣で胡坐をかく。
    芦屋コヨミ:正座で縮こまっている
    芦屋チカゲ:席は一つ余っているものの、総督ではないので立って控える。
    鰤谷カゴメ:「それにしても盛り上がっていますね、反骨の気風。実に道満でよろしいかと」
    芦屋コヨミ:「え、えぇ……カゴメは容認派なんですかぁ……?」
    鰤谷カゴメ:「実力での下剋上を試みるのは望ましいかと。総督も、一席二席入れ替わるかもしれないですね!」
    塔山アイネ:「もう少し、内向きにも網を張っておくべきだったでしょうか……でも、大抵の人、占いは自前でやっちゃうんですよね……」
    塔山アイネ:──"占い"を通して収集した情報を集積、分析し提供する。塔山アイネは、それを務めとする占術部──実質的な諜報機関──の長だ。こう見えても。
    芦屋アサヒ:「人数は足り……(6人いるし人格の数は合計7つ)足りないが十分」
    雛々未ヒナミ:2m和装人形がてしてしと主人の頬を叩いている。でも一向に起きそうにない。
    芦屋チカゲ:「ヒナミサマ~起きてください~」溢れた袖でぺしぺしとはたく。
    鰤谷カゴメ:「一発撃ちますか?」
    雛々未ヒナミ:さ、流石にそれは死んでしまいます!と言いたげに首を振る2m和装人形。
    芦屋チカゲ:「いやはや相変わらずの自律自在ぶり、これにはチカゲめも目を回してしまいます」ぐるぐる眼鏡。
    芦屋チカゲ:「ここはプロデューサー様の御役目かもしれませぬよ?」
    芦屋コヨミ:「うぅ……」蛍光色の般若面を発光させ、顔面にかぶせる。眩しい
    雛々未ヒナミ:私の主人がいつもお手数お掛けしてすみません。後で伝えておきますので……と平謝りする2m和装人形。
    鰤谷カゴメ:「では、チカゲねえさま。本題の方は、そろそろよろしいのでは?」
    芦屋チカゲ:「はい、それでは」合掌して一礼。
    芦屋コヨミ:「昨日も頑張ってたみたいです、し……とりあえず起きたら、にします」
    芦屋チカゲ:「コヨミにお友達が出来て、姉として嬉しく思います」
    芦屋チカゲ:言いつつ手元をカクカクと動かすと、皆で座を囲む中心部にホログラフ……幻像が浮かび上がる。
    芦屋チカゲ:ずらりとリストアップ、顔と名と所属が羅列されるは此度の反乱分子たちその数108名!
    芦屋アサヒ:「多い……」
    芦屋コヨミ:「……こ、こんなに……」
    雛々未ヒナミ:多い!と大げさに両手を上げる2m和装人形。喋る機能がついていないので身振り手振り。
    鰤谷カゴメ:「キリがいいですね。縁起がいい!」
    塔山アイネ:「これも判明した範囲……といったところです。シンパ──消極的な協力者まで含めると、更に膨れ上がるかもしれません」
    芦屋アサヒ:「一人当たり18人と考えれば、問題はないが」
    芦屋チカゲ:「アイネさまの言うとおりですからねえ」
    雛々未ヒナミ:この騒ぎに乗じて合戦に加わる輩も多そうですねと心配する2m和装人形。
    芦屋コヨミ:「…………というか」
    芦屋コヨミ:「私狙う人、なんか多くなかったですか……?」
    芦屋チカゲ:「彼女たちが掲げる旗印は、打倒九天玄女」
    芦屋チカゲ:「皆様方6名の総督のそのまた上におわし、この学園を導く御方」
    芦屋チカゲ:「……その唯一の連絡役ということで、まあ当然の帰結と申しましょう」
    鰤谷カゴメ:「そしてコヨミねえさまは、唯一九天玄女の素顔を知るお役目であります」
    塔山アイネ:「コヨミさんを押さえてしまえば、"九天玄女"さまとは切り離されてしまうわけですからね……」
    鰤谷カゴメ:「同じ立場なら私でも狙いますねえ」ころころと笑う
    芦屋アサヒ:「……大人気だな」どこか嬉しそうに。
    芦屋コヨミ:「こわ……」
    雛々未ヒナミ:そうなれば総督府の権威も揺らぎ、暴動はさらに過激になってしまう……と恐々する2m和装人形。
    芦屋コヨミ:「だ、だいたい打倒して何の意味が……」
    塔山アイネ:「意味と問われると……まあ……ノヴァリスですしね、ここ……」
    塔山アイネ:「元気なんですよ。みなさん」
    塔山アイネ:何かを悟ったような諦めたような微笑。
    鰤谷カゴメ:「革命は、いつの時代も甘きもの」歌うように
    鰤谷カゴメ:「それなら八月革命のときに、身を惜しまなければよかったですのにね」
    鰤谷カゴメ:「そういうわけで、私としてはコヨミねえさまに、囮となっていただくことを提案したのですがー」
    鰤谷カゴメ:アサヒねえさまのほうを見る。
    芦屋コヨミ:「そ、そうですよ!遊んでいないでもっと頑張って暴れればよかったのに……」
    芦屋コヨミ:「へ?」
    芦屋アサヒ:「活力に溢れ、成長・自立の意志高し」
    芦屋アサヒ:「私は良い傾向にあると見るが、コヨミは不満らしい」
    芦屋アサヒ:この女、日頃から妖術部員……すなわち未だ独立していない生徒たちを自身に挑戦させては。
    芦屋アサヒ:なぎ倒し、或いは認めれば部活動を立ち上げる認可を与えている。
    芦屋アサヒ:妖術部部長にとって、生徒の呪術合戦は自己練達とコミュニケーション手段なのだ。学生の本分を真っ当しているとみなす。
    芦屋コヨミ:「え?え?」
    鰤谷カゴメ:対してこちらの妹は、件の"部員一名の部活"…カバラ陰陽部の部長でもある。
    鰤谷カゴメ:「アサヒねえさまに、挑むにも段階というものがあろうといわれましてー」
    鰤谷カゴメ:「つまり、先に進みたければ私達を倒してからゆけというわけです」
    雛々未ヒナミ:簡単に言うけれど中々に高い壁なんだよなぁ……と遠い目をしている2m。
    芦屋チカゲ:「貴方も高いじゃないですか~」2mをこのこのと。
    雛々未ヒナミ:肩車すると主に喜ばれます……と頭を掻いて照れる2m。
    芦屋コヨミ:「ふ、複雑……ぜったい狙いやすいと思われてる……」
    塔山アイネ:「──ともあれ、です。コヨミさんが狙われているとなれば、選択肢はふたつ」
    塔山アイネ:「守るか、逃がすか」
    芦屋アサヒ:「というわけで、だ」
    芦屋アサヒ:「コヨミ、六壬学園から出ていけ」
    芦屋コヨミ:「は、はい……姉さま……」
    芦屋コヨミ:「はい?」
    芦屋コヨミ:ギギギ、と首を傾けて
    鰤谷カゴメ:「流刑ですよ、流刑!」
    鰤谷カゴメ:「実に道満ですね!」
    雛々未ヒナミ:島流し……ってコト!?と目をまん丸くしている2m。
    塔山アイネ:「言い方言い方!!」
    芦屋コヨミ:「つ、追放……?」
    芦屋アサヒ:「考えてもみろ」周囲に視線を促して。
    芦屋アサヒ:「護りと攻め、どちらの得手が見える」
    芦屋チカゲ:「というわけで、コヨミちゃんを庇いながら血気盛んな子たちの相手をするよりは」
    芦屋チカゲ:「しばらく安全なところに居て貰った方がお姉ちゃんとしても安心できるというわけですねえ」
    芦屋コヨミ:「そんな……最近海賊版で流行りとは聞いてましたけどぉ……絶対後悔する流れですよぉ……」
    芦屋コヨミ:頭を抱えている。あまり話を聞いていない
    芦屋アサヒ:「帰ってこなくても構わんが」
    芦屋コヨミ:「え"」
    2m和装人形:そ、それは流石に可哀そうじゃ……と言いたげに前のめり。
    芦屋コヨミ:2m和装人形ちゃんの方を指さしてぶんぶんと首を縦に振る
    芦屋チカゲ:「ああもう、口下手でごめんね」
    芦屋チカゲ:「ここより過ごしやすい場所に行きつけたなら、それはそれで良い事でしょう」
    塔山アイネ:「もちろん、戻ってきてくれることを願っている、というのは前提で……ですね」
    芦屋チカゲ:「アサヒちゃん的には、今回の騒動も皆元気で良い事だぐらいの受け止め方だから……」
    鰤谷カゴメ:「新たな郎党を引き連れていてくださっても、カゴメとしては一向に構いません」
    芦屋コヨミ:願ってるの、アイネさんと和装人形ちゃんだけでは……?という顔
    塔山アイネ:「……と言っても、「うちで内部抗争が勃発しているので逃がします」、と大っぴらに宣言するわけにもいきませんよね……他学区への体面というものもありますし……」
    塔山アイネ:その辺りどうします?と視線をアサヒさんに。
    2m和装人形:ハラハラしながら総督達の顔を伺う。以前、コヨミちゃんに話しかけて貰ったこともあるのでとても心配。
    芦屋アサヒ:「それについては、都合の良い舟が来ている」
    芦屋アサヒ:「コヨミ一人で放り出しても、どこぞで野垂れ死ぬばかりだしな」
    芦屋チカゲ:「ちょうどメサイアの配信局……YNG社から連絡が来ていまして」
    芦屋チカゲ:「ぜひ番組でヒナミちゃんを取り上げたい、ということなんですけど……今は少し忙しいでしょう?」
    鰤谷カゴメ:「寝る暇もないほどと聞きますね」
    2m和装人形:そうですね、デビューライブの反響が大きく他学区へも引っ張りだこです……と看板を出す。
    芦屋アサヒ:「生徒たちを力で押さえつけるのは容易、だが彼女らの状況の改善を望むならば」
    芦屋アサヒ:「寄り添い、慰撫するヒナミを必要としているのは六壬だ」
    芦屋アサヒ:「今、他所にはやれん」
    芦屋コヨミ:私もP業頑張っています、と少し自慢顔
    2m和装人形:(まぁ、そうでなくても常日頃から寝てるんですけど……)
    芦屋チカゲ:「ということで、プロデューサー業務としてコヨミちゃんを預かって貰おうかと」
    芦屋チカゲ:「営業ですよ営業」
    鰤谷カゴメ:「ついでに、がっつり外貨を稼いできてくださいね! ねえさま!」笑顔で胸の前で手を合わせる
    芦屋チカゲ:「あとお相手さんがあのグレート・バビロンにも所属しているらしく」
    芦屋チカゲ:「私たちのアイドルとそのまま会わせるのも、ちょっと不安でしてぇ」
    塔山アイネ:「うーん、この転んでもタダでは起きない感……」
    塔山アイネ:感心したように頷いている。
    芦屋コヨミ:「し、仕方無いですねぇ……プロデューサーとして期待されてるなら……やぶさかでないというか……」
    2m和装人形:(あ、思ったよりちょろい)
    芦屋コヨミ:というか
    芦屋コヨミ:砂漠よりマシか……と少し考え始めている
    芦屋チカゲ:「というわけで満場一致、円満解決」
    芦屋チカゲ:「コヨミちゃんは旅支度、あとの皆さんは作戦会議と参りましょう~」
    鰤谷カゴメ:「承知いたしましたー」
    塔山アイネ:「はあい。……コヨミさん、ふぁいとですよ、ふぁいと!前を向いてれば何とかなるものです、きっと!」
    2m和装人形:そういうことであれば……と頷く。主人にも営業と伝えれば納得して貰えるだろう。
    芦屋コヨミ:「い、一応。玄女ちゃんにもどうか聞いておいた方がいいのでは……ど、どうなのかな……」
    芦屋チカゲ:「んー……」
    芦屋チカゲ:(そういう面でも居ない方が安全という処はあるんですよねぇ)
    GM:わいわいと賑やかに、あるいはすやすやと静かに準備を進める面々の中。
    芦屋アサヒ:「コヨミ」
    芦屋コヨミ:びくっと身体を震わせる
    芦屋アサヒ:のっそりと歩いてきて、懐から財布を取り出す。
    芦屋アサヒ:「お小遣いをやろう」
    芦屋アサヒ:「せっかく外に行くんだ、楽しんできなさい」
    芦屋コヨミ:「……」
    芦屋コヨミ:ぱぁっと顔を明るくして
    芦屋コヨミ:「冷えピタだけじゃ……無い……!」
    芦屋アサヒ:「食べ物に気を付けるんだぞ」
    芦屋アサヒ:人の物に手を出して問題起こすなよの意味。
    芦屋コヨミ:こくりこくりと頭を前後させる
    芦屋アサヒ:なでくりなでくり。
    芦屋アサヒ:「いってらっしゃい」
    芦屋コヨミ:「ま、まぁ……玄女ちゃんもたぶんオッケーなんだと思います……そう言う事です……えへへ……」
    芦屋コヨミ:「で、では……行ってきます!」
    芦屋コヨミ:小躍りしながら、さっそく準備に向かう
    GM:青空、白雲、ときどき爆炎、瓦礫に人間が描く六壬学園の空模様。
    GM:意気揚々と飛び出す少女の向かう先が、より安全である保障は存在しない。

    GM:シーン終了、ロイス取得をどうぞ~
    芦屋コヨミ:どうしようかなぁ
    芦屋コヨミ:ここでみんなにとってもいいけど、他PCに取れないので
    芦屋コヨミ:ここは保留にしま!す
    芦屋チカゲ:わたくしども姉妹には取っておりますしねえ
    GM:OK!

    GM:OP3 阿紫イズナ
    GM:登場侵蝕をどうぞ
    阿紫 イズナ:阿紫イズナの侵蝕率を1D10(→ 3)増加 (33 → 36)
    阿紫 イズナ:失礼、初期39なので42です
    GM:このOPではライバル関係にある鷹条アカツキと密談を行います
    阿紫 イズナ:密談ってえっちな話のことですか?
    GM:???
    阿紫 イズナ:???
    阿紫 イズナ:続けてください
    GM:日常生活を映すとちょっと尺が増えそうなので、二人きりになったところからにしましょう

    GM:キュナリオン憲兵学校 中枢部 通称イヌゴヤ
    GM:そそり立つ高い壁に覆われた、学校というよりは要塞のような建物の中。
    GM:二組の武装生徒たちが衝突の時を、待ちわびている。
    警察派生徒:「キュナリオンの本分を忘れ、堕落した毎日を送っているアンチェインの連中め」
    警察派生徒:「羨ましい!」
    警察派生徒:「そうだそうだ!」
    警察派生徒:「ではなく、絶対に負けるわけにはいかんぞ皆」
    "アルビノ・フォクシィ"隊員:「八月革命も終わったというのに、まだ縛られている可哀そうな堅物ちゃんたちめ」
    "アルビノ・フォクシィ"隊員:「まあ不安なのは分かる」
    "アルビノ・フォクシィ"隊員:「それな!」
    "アルビノ・フォクシィ"隊員:「とはいえ、こちらも傭兵としての経験をあちこちで積んでいる。舐められるわけにはいかないよね」
    警察派生徒:「特に今回は……」訓練場の上を見上げる。
    "アルビノ・フォクシィ"隊員:「私たちの隊長が見ている前だしね」その先には展覧席。
    鷹条アカツキ:模擬戦エリアを見下ろす小さな部屋の中、むすっとした顔で彼女たちを見返して。
    鷹条アカツキ:素っ気ない仕草で手を振り返す。
    阿紫 イズナ:「もっと愛想よくしてあげなさいよぉ。可愛そうじゃない」
    鷹条アカツキ:「激励の類いはとっくに済ませてある」
    鷹条アカツキ:「むしろ気が抜けているのを叱ってやりたいところだ」
    阿紫 イズナ:金髪金目の女がくつくつと笑う。素っ気ない仕草の彼女より、座っていても上背があるのが分かる。
    阿紫 イズナ:「いつも肩肘張ってるわけにはいかないでしょ? どんな時だって戦えなくちゃ」
    阿紫 イズナ:「そういう意味では、多少今日は気合が入りすぎてるとも言えるけれど……ま、実戦で積んだ経験値は裏切らないわぁ」
    阿紫 イズナ:硬質金属のブーツに包まれた長い脚を組み直し、細めた視線を訓練場に投げながら。
    鷹条アカツキ:「ま、あいつらはまだまだ未熟な方だからな」
    鷹条アカツキ:「狐に化かされるのもいい経験になるだろう。せいぜい揉んでやってくれ」
    阿紫 イズナ:「あら、新兵の訓練ならもう少し手緩いほうが良かったかしらねぇ」
    阿紫 イズナ:「……まあ、さておき。今日はそれだけのために呼んだんじゃないんでしょ?」
    鷹条アカツキ:「ちょっと負かされたぐらいでへこたれる程、軟な鍛え方はしていない」
    鷹条アカツキ:「ああ、こういう場なら二人で長話しても目立たないからな」
    鷹条アカツキ:「余計な手間を掛けさせた。練習試合を受けてくれてありがとう」
    阿紫 イズナ:「…………」 僅かに面食らったような表情を浮かべる。
    鷹条アカツキ:「なんだその眼は」
    阿紫 イズナ:「どういう風の吹き回しかしらぁ。ワンちゃんがそんな愁傷な台詞を口にするなんて」
    阿紫 イズナ:「鎖に繋がれ続けると性格まで丸くなるのかしらね?」
    鷹条アカツキ:「ワンちゃん言うな。背格好の差に釣られて態度まででかくしてはそれこそ獣同然だぞ」
    鷹条アカツキ:「"フォックスⅡ"……いや"ハクメン"か」
    阿紫 イズナ:懐かしい呼び名がかつての"戦友"の口から出たことに、薄く笑みを浮かべる。
    鷹条アカツキ:「お前たちアンチェインが傭兵として幅を利かせてしばらくになるが」
    鷹条アカツキ:「近頃の景気はどうだ」
    阿紫 イズナ:「お陰様で、引く手は数多よ」
    阿紫 イズナ:「仮にもキュナリオンの精鋭たちだもの。最初こそ懐疑的だったけれど、今は傭兵としての名も売れてきたし」
    阿紫 イズナ:「そこらの寄せ集めとは訳が違うわぁ。イチから鍛え上げた子たちだもの」
    鷹条アカツキ:「たまに任務中にも出くわすからな。厄介な相手だ」
    鷹条アカツキ:「……鎮圧に向かったらお前が居る、なんてことは御免だぞ」
    阿紫 イズナ:「うふふ。それは時の巡り合せ次第ねぇ」
    鷹条アカツキ:「簡単にぶちのめしてしまって、アンチェインの弾圧に走ったなどと思われては事だ」
    阿紫 イズナ:「あらぁ? こっちこそ、警察派はすっかり牙を抜かれた飼い犬だって評判を立てたくはないわよぉ」
    鷹条アカツキ:「まあ、武装がかなり弱体化したのは事実だがな……」
    阿紫 イズナ:「融通してあげましょうか? 今この場で即決してくれるなら安くしとくわよ」
    鷹条アカツキ:「嫌だね、お前に貸しを作るのは高くつく」
    鷹条アカツキ:「今回の相談事も、この辺りの話と関わってくる」
    阿紫 イズナ:「ふぅん?」 足を組み直す。重い金属音が小さく響く。
    鷹条アカツキ:「オレがシャムロックでぶつかった連中が、悪魔の銃を配備していたのは耳に入ってるか?」
    阿紫 イズナ:悪魔の銃──その単語に片眉を僅かに釣り上げる。
    阿紫 イズナ:「最近のこと? シャムロックは正直あまり手が拡げられてないのよねえ……」
    GM:キュナリオン生徒がノヴァリス全域の治安維持活動に従事していたのは、理事会支配下から脱却して後も続く事だが。
    GM:明確に変化した事として、使用者に多大な負荷を与える一部武装の使用制限、凍結が行われている。
    GM:"悪魔の銃"もその一部であり、革命時のごたごたで紛失した武装の回収は警察派の大きな使命となっている。
    阿紫 イズナ:「あまり良い話じゃないわねえ。ただでさえあの場所は色々不安定なのに」
    鷹条アカツキ:「連中が使ったのはうちから流出した武装じゃあなかったが……あれはやはり効果的だ」
    鷹条アカツキ:「ブラックマーケットで出回ったり、性質の悪い連中がまた使うだろう」
    阿紫 イズナ:「"堕天兵装"D.W.……今は単純な制圧武器以上の意味を持つわけだものねぇ」
    鷹条アカツキ:「その情報が最初に届くのはお前たちかもしれん」
    鷹条アカツキ:「そしてその裏にいるのが……首輪付きカラードってこともあるだろう」
    阿紫 イズナ:「気の重い話だわ」
    阿紫 イズナ:"首輪付きカラード"──八月革命に際しても最後まで理事会に与し続けた一派のことだ。
    阿紫 イズナ:多くは学籍を剥奪されたものの、危険な武器を所持したまま現在もノヴァリス各地に潜伏し続けている者がいる。
    GM:彼らの捜索もまた警察派の重要な使命である。
    阿紫 イズナ:無論、アンチェインとしても見過ごすことのできない存在である。
    阿紫 イズナ:目覚めた私利私欲を満たすために活動する者が多いとはいえ、元を辿れば"治安維持活動"に従事していた者たちだ。
    鷹条アカツキ:「連中が何かをやらかすかもしれないし、それ以上に……」
    鷹条アカツキ:「先のブラックマーケットでの大騒動や、"先生"たちの誘致」
    鷹条アカツキ:「外部からの接触が増えている今、あいつらがまた悪い大人に利用されるかもしれない」
    鷹条アカツキ:「そうなる前に、オレたちで見つけてやらなきゃならないだろう?」
    鷹条アカツキ:「だから、そっちはそっちでアンテナを伸ばしといてくれ」
    鷹条アカツキ:「頼んだぞ、イズナ」
    鷹条アカツキ:素っ気ない言い回しだからこそ、拒絶されるとは微塵も思っていない口ぶり。
    阿紫 イズナ:「しょうがないわねぇ」
    阿紫 イズナ:そしてこちらも、いつもの態度を崩さずに。かつて良くそうしたように、目を細めて薄く笑って。
    阿紫 イズナ:「人数だけなら、警察派そっちより随分多くなっちゃったし。学び舎を同じくした者として、彼女たちに名を汚されちゃ困るのよねえ」 心底嫌そうに。
    阿紫 イズナ:「各学区に、ある程度『話の分かる』子は見つけてるの。まだアタシ独自のルートだけど」
    阿紫 イズナ:「何か掴んだら対処しておくことにするわぁ」
    鷹条アカツキ:「ん」
    鷹条アカツキ:黒い尻尾がくにゃりと揺れる。リラックスした態度だ。
    阿紫 イズナ:眼下の訓練場では、退却が遅れた警察派の一人がこちらの部隊の攻勢に呑まれたところだった。
    阿紫 イズナ:「……周囲に気を配りすぎて、自分の立ち位置が見えてない子がいるわねぇ」
    阿紫 イズナ:「アカツキもそういうところがあるから、十分気を付けなさいよぉ」
    鷹条アカツキ:「教官ぶるなよ、同期相手に……」
    阿紫 イズナ:くつくつと愉快そうに笑う。「もう教官は引退したのに、癖が抜けなくて困るのよね」
    阿紫 イズナ:かつて、キュナリオン憲兵学校にてスパルタ指導で知られた女はほんの少し過去に思いを馳せて。
    阿紫 イズナ:「それじゃあ、そろそろ大勢も見えたことだし」 席を立つ。
    阿紫 イズナ:白い狐面を付けた少女たちが、統率の取れた動きで趨勢を決していく。……こちらの被害も予想よりも大きいようだったが。
    阿紫 イズナ:「またね、ワンちゃん」 ひらひらと手を振りつつ去っていく。
    鷹条アカツキ:「うるさい、女狐」
    鷹条アカツキ:「……これ言うと悪口すぎるんだよ、もー」

    GM:シーン終了、ロイス取得を……
    鷹条アカツキ:もう取ってるな
    阿紫 イズナ:ワンちゃんにはもう取ってるのよねえ
    阿紫 イズナ:なので保留よぉ
    鷹条アカツキ:ワンちゃんゆうな

    GM:OP4 黒羽サドル
    GM:登場侵蝕をどうぞ
    黒羽サドル:黒羽サドルの侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (39 → 44)
    GM:ほどほど

    GM:メサイア学区
    GM:混沌に溢れたノヴァリスにおいて、最も喧噪と活気と犯罪とその他猥雑なものに恵まれたセクタ。
    GM:この地へと足を踏み入れ、ましてや居場所を求める者が居るならば。
    GM:程度はあれどそれらを愛する者か、ともすれば相当後ろ暗い者なのだろう。
    GM:例えばある傭兵学生であれば、どうだろうか。
    黒羽サドル:道端に並んだ屋台の一軒で、紺瑠璃の髪の少女が席を立つ。暖簾を潜ってなお縋りつく濃い香りを、黒いコートの裾を打って振り払う。
    黒羽サドル:荷物はこれもまた漆黒の、角柱じみた箱ひとつ。小柄な体躯に不似合いなそれを苦にする様子もなく背負い直し、雑踏に混ざる。
    黒羽サドル:食事を終えたばかりの身にも、客寄せの声は引きも切らない。だがそれらに視線を向けこそすれ、赤い瞳は色合いに反して冷めた光を宿したままだ。
    黒羽サドル:側頭、耳があるべき位置から生えた一対の小さな黒い翼も、小刻みに動いて周囲の音を拾う動作を、やがて止める。
    黒羽サドル:(活気も、それに付随する揉め事もある──あるけど)
    黒羽サドル:(小粒だな)
    黒羽サドル:建設現場に重機で襲撃をかけてくる地元住民、銀行強盗、道路を掘って埋蔵金を探すトレジャーハンター。
    黒羽サドル:彼らの相手をするような仕事は、やはり些かしっくりこない、というのが、ここ暫くを過ごしての結論だった。
    黒羽サドル:質の面でも、見返りから言っても。FAAで仕事を探すのは、きっと外の世界の学生が、小遣い稼ぎでバイトをするのによく似ているのだろう。
    黒羽サドル:便利なものではあるけれど、それに将来を託そうという気にはならない。
    黒羽サドル:……おかしな思想に傾倒した連中の気持ちだって、分からないわけではないのだ。
    黒羽サドル:どんなに薄い氷の上にあるものだとしても、現状を是とする者が為す戦いは何かが違う。
    黒羽サドル:そうして益体もない思考に沈みつつあったせいか、外界の情報が少しずつ認識を上滑りしていって。
    GM:稼いだ小金の使い道を模索する今日の成功者、徘徊する重武装社会人、腹をすかせた現住民。
    GM:壁面を植物の如くに覆いつくす異形のパイプから漏れた蒸気、それを照らす月光。
    GM:そんな取るに足らない光景を見過ごして、いま足を踏み入れた場所は少し毛色が変わっていた。
    GM:メサイア学区 月狼通り
    GM:分厚くしっかりとした造りの、あるいは手狭な土地に押し込んだような粗雑な建物が並び立つ通りは
    GM:やけに人通りが少なく、静かで。
    GM:数少ない訪れる者たちも人目を気にするような、しかし何やら浮かれているよう。
    GM:実を言うと、ここはスタビリティ・クリニック……メサイア特有の医療サービス店舗が立ち並ぶ穴場スポットである。
    GM:「オーヴァードの精神を安定化する事を目的としたコミュニケーション・ケアサポート」を事業として掲げる店舗だが
    GM:何故か訪れることを恥ずかしがる者が少なくない。
    黒羽サドル:「……?」
    黒羽サドル:明らかにぞんざいに付けられた名の通り、黒羽サドルはセルの大人の駒として生まれ、育ち、訓練と紛争に人生の大部分を費やしてきた。
    黒羽サドル:学区まるごとそのようなものだ。母校周辺にはろくな娯楽施設もなく、
    黒羽サドル:つまり、周囲の様相の変化が何を意味するのかよく分かっていない。
    黒羽サドル:(たしか……診療所だかが軒を連ねる地区のはずだけれど)遅まきながらに覚えた地理を反芻して。
    黒羽サドル:(それにしては妙な雰囲気ね。不法行為って風でもないのが猶更)
    GM:なお、この通りには保健委員会の認定する医師資格を保有する者はほぼおらず、ほとんどがアマチュアの営業である。
    GM:そして黒羽サドルという、今この場に立っている個人にとっては
    GM:この土地に由来する性質以上に、気掛かりな点があった。
    GM:一歩、また一歩と足を進めるごとに、レネゲイドの強い気配が感じられる。
    GM:時に諸君は登場侵蝕というシステムをどう感じているだろうか?
    GM:オーヴァードは普段の何気ない生活の中でも自動的に侵蝕率が増加していくわけではない。
    GM:彼らの内に潜むレネゲイドが活性化するのは、エフェクトによりその力を引き出す事と
    GM:感情の大きな動きや、周囲のレネゲイド濃度の増大による感化。
    GM:そして特に、強大なレネゲイドとの共振現象によって引き上げられるものなのだ。
    GM:その最後の感覚を、即ち強烈なオーヴァードの存在を黒羽サドルは感じ取っている。
    黒羽サドル:自然、足がそちらに向く。
    GM:傭兵学区イヴリース教導連盟のランク3に位置する実力者でさえ、活性化させられる濃密な気配だ。
    黒羽サドル:空腹の時に食べ物がある方へ向かうのと同程度の行いだ。物理的な意味では満たしたばかりだが。
    GM:一歩、また一歩と近づいてゆく毎に。そそるような気配がする。
    GM:向かった先に見えたのは、一人の薄着の生徒だった。
    冬月ノミナ:月の光を浴びて透き通るような白髪が、露出した肩を滑るように流れている。
    冬月ノミナ:二つに括った髪を揺らして、色の薄い、しかしどこか熱っぽい視線を貴女に向ける。
    冬月ノミナ:「この気配を出してるのは、あなただよね」
    冬月ノミナ:ぺたぺたと薄っぺらいサンダルの音が鳴る。ゆっくりと近づいてゆく。
    冬月ノミナ:「一応、そういう子を相手するのが私たちの仕事だからさ。それはいいんだけど」
    冬月ノミナ:「濃すぎて、ちょっと怖がってる子もいるんだよね」
    黒羽サドル:「……貴女が言う?」
    冬月ノミナ:「んー?」
    冬月ノミナ:咎めるような言葉は口先だけで、嬉しそうに笑っている。
    冬月ノミナ:「ま、私に怖いものは無いからさ」
    冬月ノミナ:「お客さんの相手をさせてもらおうかなって、立候補」
    冬月ノミナ:「一見さんからはお代取らないことにしてるんだ。大体はまた来てくれるし」
    冬月ノミナ:「だから教えてよ、お客さんのこと」
    冬月ノミナ:「例えば、作法は大事にする方?」
    冬月ノミナ:長くしなやかな両腕を、地に這わせるように構える。
    黒羽サドル:「賞金は掛かってる?」
    黒羽サドル:「人に訊くときは自分からでしょう──グレート・バビロン、風紀委員。どっちかだけでも、どっちもでもいいけど」
    冬月ノミナ:「えっ……今はどうだろう」
    冬月ノミナ:「その二つならたぶん大丈夫かな」ほっとしたように笑う。
    冬月ノミナ:「冬月ノミナ、衝動解消サポーターやってます」
    冬月ノミナ:「コードネームは"ゲンジナ"で」ぺこりと身体を真っ二つに折りたたんで頭を下げる。
    黒羽サドル:「衝動……なに?」
    黒羽サドル:「知らないけど、お尋ね者じゃないなら御免」
    黒羽サドル:「私の腕は売り物だから。ボランティアで振るってあげるわけにはいかないの」
    冬月ノミナ:「ああ、そういうのも知らないんだ……?」
    黒羽サドル:「そちらとは主義が違うわね」
    冬月ノミナ:「浮いてるとは思ったけど。ここより澄んでて渇いてる」
    冬月ノミナ:「あなたの腕を買うんじゃなくて、私の身体を売ってるのさ」
    黒羽サドル:「いらない……」
    冬月ノミナ:細長い舌をぺろりと動かす。《鋭敏感覚》《ブラッドリーディング》《衝動探知》
    冬月ノミナ:「好きじゃないの?戦う事が」
    冬月ノミナ:「お客さん、そういう人でしょ」
    冬月ノミナ:ぺたぺたと無造作に、のんびりとした足取りで。
    冬月ノミナ:「レネゲイドの話だけじゃなくて、あなたが」
    黒羽サドル:「眠らずに済むなら寝ずに動き続けたい人間だっているでしょう」
    黒羽サドル:「このところ寝不足なのは認めないでもないけど……」
    冬月ノミナ:「うんうん、そうでしょ」
    冬月ノミナ:「寝たらすっきりするもんね」
    冬月ノミナ:「だからやっぱり、あなたは私のお客さんで合ってるよ」
    黒羽サドル:「ええ……?」
    黒羽サドル:「ちょっと、困る」一歩引く。
    冬月ノミナ:一歩押す。
    黒羽サドル:「どうしてもって言うならそっちがお金払ってよ」さらに一歩。
    黒羽サドル:「弾薬代だって馬鹿にならないし……」
    冬月ノミナ:「そっか、コストか……」
    冬月ノミナ:「あんまりお金は持ってないからな……」
    冬月ノミナ:「だからやっぱり、身体で払うことにするよ」
    冬月ノミナ:《渇きの主》《吸収》《オールレンジ》《獣の力》
    黒羽サドル:「よくそれで最初はお代取らないなんて……ちょっ」
    冬月ノミナ:いつの間にか目の前まで滑り込んできていた、女の白い腕が弧を描いて襲い掛かる。
    冬月ノミナ:抱きしめるような軌道のそれは、至近距離故に死角から迫る。
    黒羽サドル:対応に悩むような間があった。
    黒羽サドル:それがそのまま結果を分ける。半歩退きかけた中途半端な姿勢のまま、ほとんどまともに攻撃を食らう。
    冬月ノミナ:「……あれ~?」
    黒羽サドル:「いった……!」
    冬月ノミナ:自身より一回り小さな少女の背中に、掌をめり込ませて。
    冬月ノミナ:抱きしめるような体勢で、血液と体組織を吸い上げながら疑問符を浮かべる。
    冬月ノミナ:「いやなんか……違うな……?」
    黒羽サドル:「そう言ってんじゃん……!」
    冬月ノミナ:「見立ては合ってたけど、反応も良いし」
    冬月ノミナ:「だってこんな強そうな人、そうそうお目に掛かれないんだもん」
    冬月ノミナ:「あれ~?」
    黒羽サドル:顔を顰めつつ振り払い、距離を取る。
    冬月ノミナ:降参するようにぱっと両手を上げる。
    冬月ノミナ:滴り落ちるのは勿体ないので、そこは丁寧に口に入れる。
    冬月ノミナ:「ごめんごめん、てっきり武将が名乗りを挙げるみたいに誇示したはいいけど」
    冬月ノミナ:「いざお世話になるとなると、恥ずかしくなっちゃったのかなって」
    冬月ノミナ:「お客さん、奥手っぽいし」
    黒羽サドル:努めて静かに息を吐く。そこに熱を帯びているのを悟られないように。受けた傷の痛みが源だと知られないように。
    黒羽サドル:「……別に、そんなつもりじゃなかった」
    黒羽サドル:「無自覚だったし。怖がらせるとか、そんなになってるなんて」
    冬月ノミナ:「いや、私の方こそごめんね本当」
    冬月ノミナ:「素直になれない子も満足させてあげなきゃでしょ、プロとしては」
    冬月ノミナ:「なんて調子に乗っちゃって。アマチュアなのにね」
    黒羽サドル:「無免許……」
    冬月ノミナ:ぺこぺこと頭を下げたかと思えば、まばたきするとへらへらと笑っている。
    冬月ノミナ:「うん、この辺はほとんどそうだよ」
    冬月ノミナ:「あ、今の無し。みんな腕の良い子ばっかりだよ~」
    冬月ノミナ:「んでもって、闘争とか破壊なら私が一番上手いよ」
    黒羽サドル:「……無免許の、闘争とか破壊とかが上手い、衝動解消サポーター……って」
    黒羽サドル:「それ、ほとんど私と同業じゃないの」
    冬月ノミナ:「え、お客さんもそういう事してるの?」
    黒羽サドル:「傭兵。黒羽サドル」
    黒羽サドル:「どうせなら鉄火場で会いたかったわ」
    冬月ノミナ:「傭兵……へぇ~」
    冬月ノミナ:「まあそういうのは私、卒業したんだけどね」
    黒羽サドル:「卒業?」一瞬頭の上に目が行く。
    冬月ノミナ:「大人っぽい言い方でしょ」頭上には生徒の証が浮かんでいる。茨の代わりに蛇が絡み付いた十字冠。
    冬月ノミナ:「お客様はさ、なんで傭兵やってるの?」
    冬月ノミナ:腰をゆったりと曲げて、下から顔を覗き込む。
    冬月ノミナ:当たり前のように距離が近い。警戒をすり抜けるような間合いの詰め方が達者なのだ。
    黒羽サドル:眉根を寄せる。息がかかりそうな距離。昂揚しているのがバレたら嫌だな、と思う。
    黒羽サドル:「……なんでかって言ったら」
    黒羽サドル:「昔からそうだったから。それと、戦ってないと落ち着かないから」
    黒羽サドル:「傭兵って職業自体はやめたいと思ってるけどね。最近は」
    冬月ノミナ:「ふうん」まじまじと見つめて、宝物を見つけたみたいににんまりと笑って。
    冬月ノミナ:「じゃあ、お客様は見つけてないんだね」
    冬月ノミナ:腰を真っ直ぐ伸ばして、離れてから気が付く。
    冬月ノミナ:「自分自身の、心から望む戦いってやつ」
    冬月ノミナ:女が纏っている香りは、一度も嗅いだことの無いもの。
    冬月ノミナ:どこか癖になりそうな、意識せずにはいられない匂いをしていた。
    冬月ノミナ:「やっぱり私のお客さんになるべきだよ、あなた」
    冬月ノミナ:「焦がれるような、これぞと待ち望んでいたものを」
    冬月ノミナ:「きっと味合わせてあげる。一流っていうのはそういうものを提供する事なんだ」
    冬月ノミナ:「……というか、迷惑料を払う手段が身体しかないんだよね」
    黒羽サドル:「それにしたってアマチュアでしょうに」呆れたように言う。
    冬月ノミナ:「評判のアマチュアだよ、大人気」
    黒羽サドル:「ふうん?」
    黒羽サドル:「さっきも言った通り。私、無料ただの喧嘩はしない主義なんだけど」
    黒羽サドル:「一流だって言うのなら、そうじゃないシチュエーションのセッティングまで含めてやってくれるのかしら」
    冬月ノミナ:「他の人がお金払ってる私が今なら無料なんだけどな~」
    冬月ノミナ:「ま、頑張ってみるよ。コネだけなら方々にあるし」
    冬月ノミナ:「そしたら、今度は私に付き合ってくれる?」
    黒羽サドル:(コネあるのはちょっと羨ましいな……)
    黒羽サドル:仏頂面の奥でそんな思考をして。
    黒羽サドル:「……そうできるのなら、構わない」
    黒羽サドル:「本当に満足したならチップだって弾むわ。たぶん、無理な注文というものを付けているんでしょうし」
    冬月ノミナ:「良いの良いの~」
    冬月ノミナ:「私は、好きでやってるからさ」
    冬月ノミナ:「お客さんにも好きになってもらえたら、それでOK」
    黒羽サドル:「奇特な奴」
    冬月ノミナ:白い手を差し出す。血に汚れていない方の。
    冬月ノミナ:「約束しましょう、来週の夜またここで」
    冬月ノミナ:「口から出るのがお金ばっかりなあなたを、私で夢中にしてあげる」
    黒羽サドル:「ひとを守銭奴みたいに……」
    黒羽サドル:ぼやきながら、掌を触れ合わせるような握手を交わす。
    冬月ノミナ:「予約入りました~」
    冬月ノミナ:「じゃ、またね」
    冬月ノミナ:くるりと踵を返して、ぱちんぱちんと指を鳴らしながら歩き去る。
    冬月ノミナ:上機嫌さを自慢するように、それか高鳴る心拍を再現するように。
    黒羽サドル:その背を見送る。大きな気配が遠ざかっていくのを。
    黒羽サドル:勿体ないと感じる心が表に出てこないよう、念入りに冷えた空気を吸い込んで。
    黒羽サドル:……一応、滞在はもう少し伸ばしてやろうと決めた。
    GM:それから一週間後。
    GM:冬月ノミナが君の前に姿を現す事は無かった。
    GM:月狼通りはMASSを名乗る暴生徒たちの襲撃に遭い、彼女も姿を消したのだという。

    GM:シーン終了です。ロイス取得をどうぞ
    黒羽サドル:冬月ノミナ 執着/○失望 で
    黒羽サドル:ちょっとだけ期待したのに……
    冬月ノミナ:ごめ~ん

    GM:合流シーンなので全員登場!
    阿紫 イズナ:阿紫イズナの侵蝕率を1D10(→ 8)増加 (42 → 50)
    黒羽サドル:黒羽サドルの侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (44 → 48)
    眩星かんな:43+1d10
    DoubleCross : (43+1D10) → 43+1[1] → 44

    芦屋コヨミ:1d10
    DoubleCross : (1D10) → 8

    芦屋コヨミ:ぐふっ
    芦屋コヨミ:56です
    GM:水が合わなかったのかな

    GM:メサイア学区 高級レストラン ラ・ガリラヤ
    GM:番組出演者として、あるいは傭兵として。
    GM:YNG社長のシュリー・カルプブルクシュに集められた君たち4人は、食事の場にて顔合わせをすることとなった。
    シュリー・カルプブルクシュ:「というわけで、今回の黄金列伝収録はこの5人が主軸になりマス」
    シュリー・カルプブルクシュ:「もちろんお代はこちらで持つので、たっぷり英気を養い親交を深めマショ!」
    GM:給仕を行う社会人もどことなく洗練されており、所作もずいぶんと自然で気を惹かない。
    眩星かんな:「助かるなぁ。ここ数日は9本入りのチョコスナックパンで三食過ごしていたからね」
    黒羽サドル:「先生ってそんな薄給なの……?」
    黒羽サドル:気取ったソースの肉料理を切り分けながら。
    黒羽サドル:(……本当に十字冠ないんだ)
    芦屋コヨミ:「むぐ……あっおいし……こっちも……」
    シュリー・カルプブルクシュ:「たっぷり栄養取ってくダサいね、ここより上もありマスが、食材は9割近く天然食です」
    眩星かんな:「どちらかというとまともな料理を取る時間が惜しくてね。職員室でやらなきゃならない仕事は星の数よりちょっと少ない」
    阿紫 イズナ:「だめよぉ、"先生"は貴重な人材なんだから。ちゃんと食べなきゃ」
    芦屋コヨミ:一心不乱。にっこにこでそこら中に手を付けている
    シュリー・カルプブルクシュ:「まー、先生にとってはむしろ天然素材が当たり前なのデショうが」
    眩星かんな:「反面教師ともいうだろう。君達にこそいっぱい食べて良く育ってほしいものだ」
    シュリー・カルプブルクシュ:「コヨミさんは健啖家デスね~お姉さんから聞いていた通り」
    芦屋コヨミ:「これは残せません……後でタッパーにいれちゃお……持ってきてよかった……」
    阿紫 イズナ:「ん……美味し。なかなかいけるわねぇ」 ミディアムレアに焼かれた肉を、流麗な所作で切り分けて口に運ぶ。
    黒羽サドル:「自分で言うもんじゃないんじゃないの、そういうの」
    シュリー・カルプブルクシュ:「慣れない土地で色々大変デショーと、この場を設けた甲斐がありマス」
    眩星かんな:「というわけで私も頂こう。ラムの串焼き……ううん、美味~~」
    黒羽サドル:呆れた視線を向ける。このような場でもコートは脱がないままだ。
    阿紫 イズナ:「食事は逃げないわよぉ。ああもう、袖に付いちゃいそう……」 角の生えた少女の服の袖をまとめてやる
    芦屋コヨミ:「……むぐ」
    芦屋コヨミ:す、と手を上げる。慣れているような所作
    芦屋コヨミ:世話をされるのに慣れているのだ
    阿紫 イズナ:「見慣れない服装だけど、どこから来たの? 崑崙にしてはちょっと華美だし」
    シュリー・カルプブルクシュ:「"鬼姫"さん、普段から可愛がられてるようデスね」
    芦屋コヨミ:「ふぃふふぃむふぇふ」
    シュリー・カルプブルクシュ:「"ハクメン"さんは見慣れてます」
    シュリー・カルプブルクシュ:「コヨミさんはなんと、あの六壬の生徒会メンバーなんデスよ」
    芦屋コヨミ:ごくん、と飲み込んで
    阿紫 イズナ:「へえ、六壬の生徒会」 結わえ終わって手を離してやる
    芦屋コヨミ:「ね、姉さまのお話が通ってるみたいで、よかったです」
    眩星かんな:「コヨミちゃんは"総督府"の一人だったね。確か過半数が姉妹で構成されていて、その次女で……」
    芦屋コヨミ:「そう、そしてたった今私が追放されて……」
    芦屋コヨミ:「…………」
    黒羽サドル:「追放」
    眩星かんな:「追放」
    シュリー・カルプブルクシュ:「たっぷり可愛がられているご様子デシたが……?」
    芦屋コヨミ:「お小遣いをもらって追放されました」
    眩星かんな:「可愛い子には旅をさせよというわけかな」
    シュリー・カルプブルクシュ:「実力は保証するのでしっかり矢面に出してください、とも言われてマス」
    阿紫 イズナ:「あははっ、追放!」 琥珀色の液体が注がれたグラスをくいと傾けて、愉しそうに笑う。
    黒羽サドル:「矢面ね……」水を飲む。頭の横の翼がひとたび羽ばたく。
    阿紫 イズナ:「なにか悪いことをした、ってわけでもなさそうねぇ」
    芦屋コヨミ:「そ、そういう訳、で……今回はPとしてその、お仕事に来た感じで……」
    シュリー・カルプブルクシュ:「そうだ先生。コヨミちゃんはアイドルのヒナミちゃんのプロデューサーなんデスよ」
    眩星かんな:「知っているとも!デビューライブ動画のメンバー紹介で観たことある」
    芦屋コヨミ:「あっ……あの……なんで私まで出たのか分からないアレで覚えてくださってる……」
    眩星かんな:「ヒナミちゃんのファンだし、職員室の先生は皆、生徒の顔と名前だけでパーソナリティが分かるように出来てる」
    芦屋コヨミ:「はへぇ……」
    芦屋コヨミ:凄いなぁ、という表情。身内以外の顔はあまり覚えなさげである
    芦屋コヨミ:「……そ、そうだ。ファンがいたら渡す様にと和装人形ちゃんから預かってるので」
    芦屋コヨミ:蛍光般若面(サイン入り)を人数分取り出す
    シュリー・カルプブルクシュ:(和装人形ちゃんから……?)
    阿紫 イズナ:「……これは?」 理解できないものを見たような顔
    眩星かんな:「おっ、生サイン入り。ありがてぇぜ……」いそいそと被る。
    シュリー・カルプブルクシュ:「ありがたく頂戴しマスね」カバンにしまう。
    シュリー・カルプブルクシュ:「早速被るんデスね……」
    眩星かんな:「しまった。これだと串焼きが食べられない!」外す。
    芦屋コヨミ:「……ひ、光る般若面です。ブラックライトを当てても当てなくてもビカビカ光ります」
    黒羽サドル:「いらない……」
    阿紫 イズナ:「光る般若面……そう……」
    シュリー・カルプブルクシュ:「何の作用デスかそれ……」
    シュリー・カルプブルクシュ:「コヨミちゃんは、黄金列伝がどういう番組なのかチェックするという事で来てくれマシた」
    芦屋コヨミ:「そうらしいです」今聞いた
    眩星かんな:「なるほど。この番組の出来如何でヒナミちゃんが出演するかどうかが決まるわけだ」
    眩星かんな:「ますます頑張らないとな」
    阿紫 イズナ:「プロデューサーとしての業務というわけかぁ。追放されたり視察だったり、大変ね」 追放されたというのが余程面白かったのか、くつくつ笑っている
    黒羽サドル:「番組のチェック……なら」
    黒羽サドル:「戦力じゃなくて護衛対象ってこと?」
    黒羽サドル:「矢面とか言ってたけど……」
    阿紫 イズナ:「身体を張ってチェックしてきなさいってことかしらねぇ」
    シュリー・カルプブルクシュ:「取り扱いについてはお姉さんから通達されてマス」
    シュリー・カルプブルクシュ:『主体性が欠如しているように見えるでしょうが、この子も一廉の達人』
    シュリー・カルプブルクシュ:『先日はキングダムが騎士王主導の巨大生物討伐作戦で活躍したほど』
    黒羽サドル:僅かに眉を動かす。
    シュリー・カルプブルクシュ:『遠慮なく戦わせてください。仕事を与えないとぐうたらしますので』
    芦屋コヨミ:「た、戦えますけどぉ……なんかみんな私を変に狙ってきて……それで追放されて……」
    シュリー・カルプブルクシュ:「というわけで、サドルさんが守らなければいけない軟な人ではないと思いマスよ」
    黒羽サドル:「そう。じゃあ……あくまで同僚ということね」
    芦屋コヨミ:「ま、まあ。一対一なら……得意な方だと、思います」
    眩星かんな:「サドルちゃんはイヴリース所属だったね。傭兵学区のランカーとしては、他の子の成果が気になるのかい?」
    黒羽サドル:「……契約の内容はちゃんと検めておきたいというだけ」
    芦屋コヨミ:びくっと肩を震わせる
    黒羽サドル:「肩を並べる相手の実力もね。まあ」
    芦屋コヨミ:(こ、この人イヴリースの人なんだ……あの時めちゃくちゃ怖かった……)
    黒羽サドル:「砂漠での話は聞いてる」一般的に出回っているよりも詳細に。「味方でいられるならありがたいわ」
    シュリー・カルプブルクシュ:「そういえば、討伐作戦にはキュナリオン憲兵学校の方も参加してマシたね」
    阿紫 イズナ:「イヴリースの……学内3位。へえ、へえぇ」 じっくりと舐るように目を細めてサドルちゃんを見遣る。
    シュリー・カルプブルクシュ:「アイビー・ヘレナさん。イズナさんはご存じデスか?」
    阿紫 イズナ:「知ってるわよぉ。仮にも同じ学区だもの」
    GM:警察派に所属する、生真面目が過ぎてちょっと迷走しがちな後輩である。
    芦屋コヨミ:(あの陽の人と同じ所なんだ……)
    シュリー・カルプブルクシュ:「イズナさんは傭兵部隊を率いてマシて、メサイアでも良く名前を聞く実力者デス」
    芦屋コヨミ:悪い人ではない(どころかだいぶいい人だった)ので、印象は良い方だ
    阿紫 イズナ:「まぁ、アンチェインウチとは違う派閥の子だから、最近どうしてるかまでは知らなかったけれど」
    眩星かんな:「"アルビノ・フォクシィ"だったっけ。キュナリオンでは非常に評判高い傭兵部隊と聞く」
    阿紫 イズナ:「あっは。当たりぃ」
    阿紫 イズナ:「先生にそう評されるのは、悪い気分じゃないわねぇ」
    阿紫 イズナ:「昔の活動の延長線上よぉ。前よりずっと自由にやらせてもらってるってだけ」
    シュリー・カルプブルクシュ:「私も何かとお世話になってマス」
    眩星かんな:「ああ、皆にはとても期待している……期待しているんだが」
    黒羽サドル:「だが?」
    眩星かんな:「これから護衛部隊を組むにしては、凄まじい兵力だなぁと思って」追加で頼んだトルコアイスをぺろり。
    眩星かんな:「シュリーちゃん、今回の突撃取材先はそんなに危険が伴うのかい?」
    黒羽サドル:「……それは確かに気になる」星室庁の先生に、自分でも名を知っている、あるいは広く知られているらしい二人に、自分。理事会の遺失兵器でも向こうに回すかのような陣容ではないか。
    阿紫 イズナ:「言われてみれば、確かにねぇ」 デザートにさっぱりした柑橘のジェラートをいただいている
    芦屋コヨミ:「……え、これそんな大変なお仕事なんですか?」
    芦屋コヨミ:三皿目のデザートの手を止める
    シュリー・カルプブルクシュ:「基本的には烏合の衆だとは思いマスが……イズナさんを誘う理由もありマシたしね」
    シュリー・カルプブルクシュ:「それでは、仕事のお話もしマショうか」
    GM:というわけで、情報収集です
    ・シュリー・カルプブルクシュ <情報:噂話><情報:ノヴァリス> 3
    ・テロ組織MASS <情報:噂話><情報:ノヴァリス> 8
    ・冬月ノミナ <情報:ノヴァリス><情報:FH> 8
    ・平賀アケミ <情報:ノヴァリス><情報:FH> 9
    黒羽サドル:まあまあどれでもいけそう
    阿紫 イズナ:余ったのを行こうかしらね
    眩星かんな:なんと情報ノヴァリスが4もある。コネ付きで>平賀アケミ
    眩星かんな:5dx+4>=9
    DoubleCross : (5DX10+4>=9) → 10[3,6,7,8,10]+6[6]+4 → 20 → 成功

    芦屋コヨミ:すご
    阿紫 イズナ:大人の力ねぇ
    黒羽サドル:それじゃあ冬月さんを
    黒羽サドル:情報FHで
    黒羽サドル:5dx+2>=8
    DoubleCross : (5DX10+2>=8) → 9[2,8,9,9,9]+2 → 11 → 成功

    黒羽サドル:恙なく
    阿紫 イズナ:それじゃ、テロ組織MASSいきましょう
    阿紫 イズナ:コネ:学園通の友人使用。情報:ノヴァリスで。
    阿紫 イズナ:5dx+3>=8
    DoubleCross : (5DX10+3>=8) → 10[1,1,6,8,10]+9[9]+3 → 22 → 成功

    阿紫 イズナ:全てわかった にゃ
    芦屋コヨミ:みんなすごいぜ
    芦屋コヨミ:私も成功させます。3を
    芦屋コヨミ:噂話コネ使用!隠密はちょっと侵蝕が多いから控える!
    芦屋コヨミ:3dx>=3
    DoubleCross : (3DX10>=3) → 9[1,5,9] → 9 → 成功

    芦屋コヨミ:なんとかなった
    阿紫 イズナ:えらいえらい
    眩星かんな:やったぜ
    黒羽サドル:優秀~
    GM:偉い~
    GM:それでは全部解放!
    ・シュリー・カルプブルクシュ <情報:噂話><情報:ノヴァリス> 3
     放送配信事業コングロマリット、YNGの社長にしてグレート・バビロン生徒会執行部広報官。
     外界インドの貧困家庭からFHセルへと身売りされたシュリは、覚醒してもなお能力の貧弱なオーヴァードであった。メサイア学区に最底辺の労働奴隷として入学させられた彼女は、過酷な生活の中で相棒たる遺産と、そして我らが偉大な生徒会長アトラ・アーリーバードと巡り合い、世界に叛逆の狼煙を上げる!八月革命の英雄たちを描く奇跡の完全実話スペクタクル大河エンタメ革命大作!
    『シュリ そしてあなたの物語』

     ……というような映画の監督主演脚本その他をこなして大ヒットしたムービースターである。
    ・テロ組織MASS <情報:噂話><情報:ノヴァリス> 8
     Messiahn Anti-Slavery Society、メサイア奴隷制反対協会の略称。
     現グレート・バビロン生徒会執行部会計、メサイア中央銀行総裁のリャン・シェンシィが行っている施策、労働債権に異を唱える集団。
     中央銀行に借金返済の目途が立たない学生から強制的に取り立てるこの措置は、先代マスターオーダーが敷いた階級社会を想起させると強く非難し暴れている。
     実際のところ大多数は深く考えていない暴徒の類いだが、リーダー個人の武力と強運、妙に充実した武装によって風紀委員や銀行員の魔の手を逃れ続けている。
    ・冬月ノミナ <情報:ノヴァリス><情報:FH> 8
     メサイア学区の月狼通りで医療活動に従事していたとされる生徒。
     医療免許はおろか、メサイアの学籍も所持していないため詳細は不明。
     MASSが月狼通りで略奪を行って以降、目撃情報は存在しない。
     人一倍頑丈であったらしく、闘争、破壊、加虐衝動を持った顧客を主に相手していた他、用心棒的な活動もしていたらしい。
    ・平賀アケミ <情報:ノヴァリス><情報:FH> 9
     MASSのリーダー。現在はメサイア学区に籍を移しているが、かつては阿修羅地獄堂女学院の生徒だったようだ。
     同学区は3年前に出資者である"プランナー"がFHを離脱したことで、理事会から弾圧を受けた。これを逃れるために亡命を行ったと見られる。
     シンドロームはブラックドッグ・バロール。携行火器と大楯を扱い、高い防御力で味方を守る。
     戦闘能力も高いが何かと運が良いらしい。あと一歩のところで横やりが入るせいで幾度もピンチをやり過ごしているようだ。
    GM:MASSと平賀アケミの情報が揃ったことにより、彼女たちの拠点にアクセスできるようになりました。
    シュリー・カルプブルクシュ:「今回インタビューするのは、ここメサイア学区で大暴れ中のテロ組織、MASS」
    シュリー・カルプブルクシュ:「正式名称は、メサイア奴隷制反対協会デスね」
    芦屋コヨミ:「!?」
    黒羽サドル:「……メサイアって奴隷制あるの?」
    阿紫 イズナ:「今一番ホットなテロ集団よぉ」 くつくつ笑う。
    シュリー・カルプブルクシュ:「今のメサイアにはないデスよ?」
    黒羽サドル:「じゃあ何に反対して……」
    眩星かんな:「名前が仰々しいよなぁ、名前が」
    芦屋コヨミ:「て、テロ組織に何故突撃を……?」
    阿紫 イズナ:「メサイアにちょっとした情報のアテがあったから、そこから入手した分の情報が……はい、これ」
    阿紫 イズナ:各々の所持端末にMASSについて簡易にまとめられたデータが送信される。
    黒羽サドル:確認して眉をひそめる。
    シュリー・カルプブルクシュ:「実際に文句を言っているのは、労働債権に対してなんデスよね」
    阿紫 イズナ:「自由に経済活動を行えば、当然富めるものとそうでない者が生まれるわぁ。それは当然のことなのだけど」
    阿紫 イズナ:「貸した側が従順に返済をすればこうはならないのだけど、素直に応じるわけもない」
    眩星かんな:「学区内の流通を仕切るメサイア中央銀行の"契約"は、中々に厳しいものと聞く」
    阿紫 イズナ:「だから、強制的に労働という形で返済をさせるのだけど……それが奴隷みたいだって話よねえ」
    眩星かんな:「自由を標榜する校風から言って、反発する債権者が徒党を組んでもおかしくないだろうね」
    芦屋コヨミ:(か、海賊版の本で見たことある……地下労働……10分の一の価値の独自通貨……)
    シュリー・カルプブルクシュ:「これ、むしろ生徒を護るためのシステムなんデスけどね~」
    阿紫 イズナ:「徒党を組んで暴れるだけならまあ、正直よくある話なのだけど、問題は指揮官が割と……骨のある子ってこと」
    阿紫 イズナ:「武装も妙に充実してるし、何より指揮官が一向に尻尾を掴ませない。だから活動が長引いちゃって、結果として人数も日増しに増えてるってわけ」
    シュリー・カルプブルクシュ:「昔の制度より遥かにマシだから、結構自然に受け入れられてマス」
    シュリー・カルプブルクシュ:「ズルしてかいくぐろうとする子も多いデスけどね」
    阿紫 イズナ:「そこをみっちり取り立ててるのだから、大したものだわぁ」
    阿紫 イズナ:「……あ、これ情報料代わりに買わされた飴なんだけど。誰かいるぅ?」
    黒羽サドル:「傭兵が言うのも何だけど……」
    芦屋コヨミ:物欲しげな目
    黒羽サドル:「暴れる分の情熱を真面目に働いて返済に回せばいいのに……」
    阿紫 イズナ:目を細めて、包みを解いて差し出してやる。
    眩星かんな:「青春ってのはそういうものなのさ」
    黒羽サドル:「同年代として一緒くたにされたくない」
    シュリー・カルプブルクシュ:「むしろサドルさんが真面目で実直デス。大変素敵なことかと」
    芦屋コヨミ:「やった……」受け取ってそのまま口に含む
    眩星かんな:「そうかい?盗んだバイクで走り出したり、校舎の窓を右から順番に割っていって社会へ反発したくならない?」
    阿紫 イズナ:「先生、そんなことしてたのぉ?」
    黒羽サドル:「報酬のある仕事ならやるけど」
    シュリー・カルプブルクシュ:「ノヴァリスでは装甲車盗んで窓に小銃乱射しマス」
    眩星かんな:「義務教育すらまともに受けてないさ。色々ワルだったもんでね」
    芦屋コヨミ:「はふぁふぇふぇふぉ、ふわふぉふぇふぃふぁふふぁふぇふぁふぉふぉふぉふぃまふへふぉ……」(意訳:暴れても上乗せになるだけだと思いますけど)
    黒羽サドル:端末に目を落としたまま。「しかも何……略奪までしてるとか」
    眩星かんな:「スケールがでかいなぁ。ま、過去の悪行を尊大に話そうとする大人は信頼しちゃあいけないぜ」
    黒羽サドル:「いよいよ制度関係無いし」
    シュリー・カルプブルクシュ:「人が集まれば声も態度も大きくなって、ついでに方針は乱れマス」
    シュリー・カルプブルクシュ:「優れた統率者は舵取りが巧かったり、うっかり良い方向に導いたりしマスけど」
    シュリー・カルプブルクシュ:「彼女らのリーダーはそういうタイプではなさそうデスね」
    阿紫 イズナ:「或いは、ある程度自由にさせて規模を大きくするのが目的かもしれないし」
    阿紫 イズナ:「現状で判断はしかねるわねぇ。とかく、この指揮官は要警戒だと思うわぁ」
    眩星かんな:「"平賀アケミ"」
    眩星かんな:「今はメサイア籍だが、元はニルヴァーナ高等学校の前身たる阿修羅地獄堂女学院に所属していたようだ」
    シュリー・カルプブルクシュ:「元リエゾンロード、"プランナー"が出資していた学校デスね」
    芦屋コヨミ:「ス、スケバン……でしたっけ」
    眩星かんな:「スケバンらしいね。この子がMASSのリーダーを務めているらしいよ」
    芦屋コヨミ:「エ、エマさんもそうだったけど……同じ国なのにすこし文化が違うというか……」
    シュリー・カルプブルクシュ:「資料によると性格は真面目、折り目正しい生活態度とのことで」
    阿紫 イズナ:「流石は先生。生徒の個人名までしっかりと把握しているというのは本当みたいねぇ」
    シュリー・カルプブルクシュ:「メサイアでは浮くタイプデスね」
    眩星かんな:「お褒めに預かり光栄至極ぅ」
    眩星かんな:「性能はタンク型でそれなりに戦闘力が高い……までは把握できたんだが」
    眩星かんな:「肝心のリーダー観やバックボーンなどは実際に会って聞いた方が早そうだ」
    シュリー・カルプブルクシュ:「メサイアの風紀委員、トランペッターの皆さんは大変優秀デス」
    シュリー・カルプブルクシュ:なぜか声色が冷淡になる。
    シュリー・カルプブルクシュ:「彼女たちが何度も取り逃すというのは、はっきり言って異常事態デスね」
    芦屋コヨミ:「逃げるのが得意……とか?」
    シュリー・カルプブルクシュ:「あと一歩まで追い詰めると、横から別の事件が突っ込んでくる、だとかで……?」
    眩星かんな:「ふぅん?」
    阿紫 イズナ:「へえぇ。余程運に恵まれてるか、そういう風な巡り合せを演じる策略家なのか」
    シュリー・カルプブルクシュ:「その辺りを調べるのも番組の目的デスね」
    シュリー・カルプブルクシュ:「負け越しの理由分かったらトランペッターに教えてやりマス」
    シュリー・カルプブルクシュ:なぜか楽しそう。
    眩星かんな:「それ匂わせたらはぐらかされそう」
    黒羽サドル:「番組……」卓に片肘を突いてこめかみを押さえる。
    黒羽サドル:「番組なのよね。そう」
    阿紫 イズナ:「マスメディアは嫌い?」
    芦屋コヨミ:「そうでした。突撃したうえでお話まで聞かなきゃいけない……」
    黒羽サドル:「奇襲をかけて確保とかではなく、インタビューをする」
    眩星かんな:「ああ。決して出会い頭にグーパンしちゃいけないよ」
    黒羽サドル:「嫌いって言うか……予測がつかない」
    阿紫 イズナ:「あは。そうよねぇ、普段みたいに制圧すればいいって話じゃないもの」
    阿紫 イズナ:「アタシもこういう依頼は初めてだから。考えることが多くて楽しそうだわ」
    シュリー・カルプブルクシュ:「ははは、お相手さんが襲ってこない限りは穏便に済みマスよ」
    芦屋コヨミ:「……襲ってきたら?」
    シュリー・カルプブルクシュ:「自衛のために傭兵雇ってマス」
    眩星かんな:「私としては、そうならない様に全力を尽くすさ。痛いのは嫌いだからね」
    黒羽サドル:襲ってきてくれた方が気が楽、と言いかけて飲み込む。
    眩星かんな:「それに、アケミちゃんが何を抱えて反乱組織を率いているのか興味があるし」
    眩星かんな:「なるべく彼女や組織の皆にとっても、この取材がいい結果になるようにしたいね」
    黒羽サドル:「……変なの」
    黒羽サドル:「同情できるような情報なかったと思うけど」
    眩星かんな:「そうかい?」
    阿紫 イズナ:「そういう人だからこそ、先生をやってるんじゃないのかしら」
    芦屋コヨミ:「……そっか、そう考えるんだ……先生は……」
    眩星かんな:「別に、私達は反乱組織を鎮圧しに行くわけじゃないからね。その上で、平和的に解決できる糸口が見つかれば喜んで掴もうとするさ」
    眩星かんな:「皆も、何か悩みがあったり相談したいことがあったら私の携帯にこそっと連絡してね。サドルちゃんもだよ?」
    黒羽サドル:「……まあ、覚えておく」
    眩星かんな:「うぇーい!!」笑顔でぐっと親指を立てる。
    シュリー・カルプブルクシュ:「いやあ良いデスね……レギュラーやって欲しいぐらいデス」
    黒羽サドル:(目下の悩みは、鎮圧戦になった方が助かるってことなんだけど)ふいと目を背ける。
    黒羽サドル:(結局ノミナにすっぽかされたままだしな……生徒がそうそう攫われるわけもなし、何をしているのだか)
    芦屋コヨミ:「シュ、シュリーさん、やっぱりトップスターだから……その辺り目ざとそう……」
    阿紫 イズナ:「うふふ。依頼人の意向に沿えるよう、頑張るとしましょうかぁ」
    シュリー・カルプブルクシュ:「視点が広いというのではなく、レイヤーが違う感じしマスねえ」
    シュリー・カルプブルクシュ:「シュリでもシュリーでも良いデスよ~」
    シュリー・カルプブルクシュ:「さて、色々と温まってきたところで」
    シュリー・カルプブルクシュ:「早速MASSのところへ向かうとしマショ」
    シュリー・カルプブルクシュ:「最後に彼女たちが暴れたのは月狼通り」
    シュリー・カルプブルクシュ:「一週間ぐらい前デスね、その後しばらく息を潜めて」
    シュリー・カルプブルクシュ:「学区境付近に潜伏してるみたいデス」
    芦屋コヨミ:「学区境……」
    眩星かんな:「月狼通りというと……アマチュアでカウンセリングを営む生徒がこぞって集う場所だったっけ」
    シュリー・カルプブルクシュ:「え、ああそうデスね」
    シュリー・カルプブルクシュ:「医療業務デス」
    芦屋コヨミ:(どっちにも逃げられるとか、どっちの問題にも出来るとか……?)
    阿紫 イズナ:「医療業務医療業務。ふふっ」
    黒羽サドル:「……?」
    芦屋コヨミ:「お、お医者さんが多いんですか?」
    芦屋コヨミ:(近くの治安がそれだけ悪いのかな……)
    阿紫 イズナ:「あらぁ、興味があるなら後で遊びに行く? 好みの子が見つかるかも」
    阿紫 イズナ:愉快そうに笑いながら、「学区境にいるのはまあ、納得ねえ。あまり目が届きづらいところだもの」
    シュリー・カルプブルクシュ:「はっはっはイズナさん、お医者さんのところに遊びに行くなんて変な話デショ」
    眩星かんな:「こらこら、あんまり揶揄うなし」
    阿紫 イズナ:「うふふ、嗜められちゃった」
    黒羽サドル:「??」
    シュリー・カルプブルクシュ:「……サドルさん、興味あるんデスか?」
    シュリー・カルプブルクシュ:「さっきから反応ありマス。ちょっと意外」
    眩星かんな:「平たく言うと、私達オーヴァードが抱える"衝動"を安全に解消することを目指すサービス業」
    芦屋コヨミ:「そ、そうですよ。歯をキュイーンってする音がずっと鳴ってる場所に好き好んで……え?」
    黒羽サドル:「貴方たちの反応が変だから気になってるんだけど……」
    眩星かんな:「カウンセリング、あるいは慰安と言ってもいいね。ちょっとお高いけど、ちゃんとしたお店なら医療保険効くよ」
    シュリー・カルプブルクシュ:「先生は行っちゃダメデスよ」
    シュリー・カルプブルクシュ:「癖になってドツボに嵌りそうデス」
    眩星かんな:「心配無用。今やってることがそのままやりたいことに直結してるタイプだから、健康そのものだぜ」
    阿紫 イズナ:「ちゃあんとした健全なマッサージのお店とかもあるわよぉ。そうじゃない方が多いかもしれないけど」
    シュリー・カルプブルクシュ:「でも先生、若い子がエッチなことしてくれるのは好きデショ?」
    黒羽サドル:「急に何?」
    芦屋コヨミ:「…………」
    芦屋コヨミ:(そ、そういうお店なんだ……その通り……)
    眩星かんな:「私はどちらかというと、あんまり免疫のない若い子がアタフタしてる方が好き」
    阿紫 イズナ:「へぇ?」 愉しそうに目を細める。
    芦屋コヨミ:(本では高いお金をむしり取られるとか……)
    シュリー・カルプブルクシュ:「どうしてもして欲しくなったら私呼んでくダサいね~」
    黒羽サドル:「先生も先生で……」
    シュリー・カルプブルクシュ:「スター俳優のお医者さんごっこ見せてあげマス」
    眩星かんな:「わ、わぁっ……!」
    芦屋コヨミ:「そ、そういうお仕事でしたっけ……?」
    シュリー・カルプブルクシュ:「有力者に取り入ろうとする悪い子もたまに居マス。クリニックにもメディア関係にも」
    シュリー・カルプブルクシュ:「私はそういうの、もう要らないデスからね。上ほとんど居マセんし」
    阿紫 イズナ:「社長は強いわねぇ」
    芦屋コヨミ:「ヒ、ヒナミさんは清純系なので、そんなことしません!」
    芦屋コヨミ:(というかずっと寝てるし……)
    シュリー・カルプブルクシュ:「じゃあ私は汚れデスね~」けらけら。
    黒羽サドル:「あの」
    シュリー・カルプブルクシュ:「はい?」
    黒羽サドル:「出発しなくていいの……?」
    シュリー・カルプブルクシュ:「タイムスケジュールには支障ありマセん」
    シュリー・カルプブルクシュ:「今お店出れば、車が到着する頃デス」
    シュリー・カルプブルクシュ:腕時計を見る。
    シュリー・カルプブルクシュ:「……ギリギリ」
    眩星かんな:「本当に時間ぴったり。完璧ぃ~~」
    阿紫 イズナ:「たぁっぷりご馳走してもらった分は働かないとねぇ?」
    芦屋コヨミ:「じゃ、じゃあ……行きましょうか」懐に余った料理を少し詰めている。もったいないので
    黒羽サドル:「働く羽目になる……ならないといいけど」
    阿紫 イズナ:「護衛が存在を匂わせるのも立派な仕事よぉ」

    GM:シーン終了、ロイス取得と調達をどうぞ
    眩星かんな:ロイ保留。
    阿紫 イズナ:芦屋コヨミ ◯庇護/心配 で取得~
    黒羽サドル:眩星かんな ○興味/変人 で
    芦屋コヨミ:阿紫 イズナ ●いっぱい物をくれる/少し怖い
    GM:怖がられてる
    眩星かんな:何か調達欲しいものはあるかい?
    黒羽サドル:調達はシューターズジャケットを狙います
    GM:物をくれるお姉さんパート2
    芦屋コヨミ:照準器買いに行きます
    黒羽サドル:5dx>=13
    DoubleCross : (5DX10>=13) → 10[1,3,4,10,10]+10[7,10]+10[10]+7[7] → 37 → 成功

    黒羽サドル:ワオ
    芦屋コヨミ:sugo
    GM:つよっ
    阿紫 イズナ:ワオ
    黒羽サドル:装備してこちらは以上!
    眩星かんな:すごぉい
    芦屋コヨミ:1dx>=15
    DoubleCross : (1DX10>=15) → 2[2] → 2 → 失敗

    芦屋コヨミ:しゅん
    GM:ざこっ
    芦屋コヨミ:は~?
    阿紫 イズナ:じゃあ照準器狙いに行きましょうか
    阿紫 イズナ:3dx+4>=15
    DoubleCross : (3DX10+4>=15) → 10[1,6,10]+7[7]+4 → 21 → 成功

    阿紫 イズナ:成功ねえ。はい、どうぞ
    GM:物をくれるお姉さんだ
    眩星かんな:まわしよる
    芦屋コヨミ:えっもらっていいんですか
    芦屋コヨミ:やった~
    GM:餌付けされとる
    芦屋コヨミ:パワピの命中マイナスを打ち消します
    黒羽サドル:なんでもくれるお姉さんだ
    阿紫 イズナ:白兵/RCスイッチだから……
    眩星かんな:じゃあリアクティブシールド狙お
    眩星かんな:3dx+6>=18
    DoubleCross : (3DX10+6>=18) → 8[1,3,8]+6 → 14 → 失敗

    眩星かんな:4点くらいなら払うか。装備、以上
    阿紫 イズナ:大人のカード・パワーだ
    GM:それでは以上!

    GM:シーンPCはサドルさん。戦闘があるので全員登場を推奨。
    眩星かんな:44+1d10
    DoubleCross : (44+1D10) → 44+6[6] → 50

    黒羽サドル:あるんだ……
    阿紫 イズナ:阿紫イズナの侵蝕率を1D10(→ 8)増加 (50 → 58)
    芦屋コヨミ:1d10+56
    DoubleCross : (1D10+56) → 2[2]+56 → 58

    黒羽サドル:黒羽サドルの侵蝕率を1d10(→ 9)増加 (48 → 57)
    芦屋コヨミ:セーフ
    阿紫 イズナ:先生以外ほぼ横並びねぇ
    GM:まあ皆さんが降伏するなら戦闘はないですが……

    GM:メサイアの活気溢れる街並みが、窓の外を流れてゆく。
    GM:移動の足はYNG社のロゴが入った、電子戦対応兵員輸送車だ。
    シュリー・カルプブルクシュ:「移動中に、ちょっとした歴史のお話もしマショうか」
    芦屋コヨミ:「むぐ」団子を頬張りながら顔を向ける
    シュリー・カルプブルクシュ:運転は社のAIに任せて、カメラを回しつつ。
    シュリー・カルプブルクシュ:「あ、事前通達済みデスが撮影NGな事は普通に言ってくダサいね」
    黒羽サドル:(ずっと食べてるなこの子……)感情を映さない眼差しで和装の少女を観察している。
    黒羽サドル:「私は別に平気」
    シュリー・カルプブルクシュ:「私、真実には拘り過ぎません。編集ガンガン入れマス」
    眩星かんな:「映像番組はテンポとメリハリが命だしね」
    阿紫 イズナ:「目を引くことも必要よねぇ」
    シュリー・カルプブルクシュ:「都合の悪いことは隠蔽しマス。お陰でライアちゃんと違って新聞部から声かかりマセん」
    眩星かんな:「彼女はジャーナリズム精神旺盛だからねぇ~~」
    シュリー・カルプブルクシュ:「そんな彼女もなぜか先生について聞くとちょっと口ごもりマス」
    眩星かんな:「あら。ちょっと揶揄いすぎちゃったかな」
    シュリー・カルプブルクシュ:「真面目な子なので手加減してあげてくダサいね」
    シュリー・カルプブルクシュ:「それはさておき、先生や他学区の生徒が沢山いるので昔のメサイアの話デス」
    眩星かんな:「私はどちらかというと、あんまり免疫のない若い子がアタフタしてる方が好き」大事な事。
    眩星かんな:「はいさい」
    シュリー・カルプブルクシュ:「ンモー」
    芦屋コヨミ:「どんなところだったんですか?メサイア」
    阿紫 イズナ:ゆったりとシートに背を預け、脚を組み直す。
    シュリー・カルプブルクシュ:「かつてのノヴァリスに君臨していた、理事会の代表格。七賢人というマスターエージェントたちが居たのは皆さんもご存じ」
    黒羽サドル:頷く。
    シュリー・カルプブルクシュ:「ではサドルさん、メサイアを担当してたのは誰デショうか」
    黒羽サドル:「“マスターオーダー”よね」
    黒羽サドル:「呼び名意外は大して知らないけど」
    シュリー・カルプブルクシュ:「正解です、オーダー、秩序、階級、軍装」
    シュリー・カルプブルクシュ:「どんな奴だったかと言えば最低の屑デス。会ったことないけど間違いないデス」
    芦屋コヨミ:「そ、そこまで……」
    シュリー・カルプブルクシュ:「その能力は規格外のオルクス能力であり、例えば自らの領域にルールを強制することデシた」
    シュリー・カルプブルクシュ:「強制の強さは絶対、その範囲はノヴァリス全土を収める程」
    眩星かんな:「すごいなぁ。私なんてせいぜい声の届く範囲だ」
    シュリー・カルプブルクシュ:「……私たちが戴くこの十字冠にも奴が戒律を追加していた、という話デスよ」
    シュリー・カルプブルクシュ:「どれがそうなのかは分かりませんし、今では効果を発揮してないものも多いデスが」
    シュリー・カルプブルクシュ:「かつてのメサイアがどんなところだったか、と言いますとそうデスね」
    シュリー・カルプブルクシュ:「縦と横の分割統治Divide and rule、これが一番簡単になりマスかね」
    阿紫 イズナ:「分割統治──被支配者同士の争いを助長して、連帯性を弱める手法ねえ。統治者にとっては有利な条件を整えやすいわぁ」
    シュリー・カルプブルクシュ:「それに加えて、これは先生もよくご存じだと思いますが」
    シュリー・カルプブルクシュ:「オーヴァードには欠けたところがあるほど衝動が増し、もってレネゲイドの力が強大になるという考え方がありマス」
    シュリー・カルプブルクシュ:これはノヴァリスに限らず、そしてUGNにはない発想。
    シュリー・カルプブルクシュ:FHチルドレンに対して広く実践されている教育理論だ。
    眩星かんな:「知っているとも。耳にタコが出来る程聞いたことある」
    シュリー・カルプブルクシュ:「下層に対しては欠落を与えることで欲望の強化を」
    シュリー・カルプブルクシュ:「そして上の層は、下に落ちたくないという危機感を与えて」
    シュリー・カルプブルクシュ:「その為の努力、奪う側の試行錯誤をさせていたわけデスね」
    シュリー・カルプブルクシュ:「まー、最底辺の奴隷となると上に上がるチャンスなんてほぼありマセんでしたけど」
    芦屋コヨミ:(下に落ちたくない危機感、かぁ)
    黒羽サドル:「奴隷……」
    黒羽サドル:「今のメサイアにはないって言ってたのは、そういうこと」
    眩星かんな:「メサイアに限らずだが、『八月革命』での結束力が計り知れないほど強固だったかという話だ」
    シュリー・カルプブルクシュ:「今のメサイアなら、一番下からでものし上がれマス」
    阿紫 イズナ:「それだけ酷い有様で、二度と戻りたくない情景ってことよねえ」
    シュリー・カルプブルクシュ:「ほかならぬ私がその証明デス」
    芦屋コヨミ:「え、映画のお話、何処まで本当なんですか……?」
    眩星かんな:「ノヴァリス丸ごと飲み込む領域使いに肩を並べる七人を倒すのに、どれだけ生徒達は頑張ったんだろうなぁ……」窓の外をぼうっと眺めながら。
    シュリー・カルプブルクシュ:「だから、MASSのお話は個人的にも聞きたいデスね」
    シュリー・カルプブルクシュ:「さて、どこまでデショうね~」
    阿紫 イズナ:「現実か創作か、そういうのは根掘り葉掘り聞かない方が夢があっていいわよぉ」
    シュリー・カルプブルクシュ:「横の分割統治は簡単なお話で、最上層が居たという話デスね」
    シュリー・カルプブルクシュ:「マスターオーダーは生徒の中に数名の弟子を持っていて、彼女たちに己の力を分け与えていマシた」
    シュリー・カルプブルクシュ:「弟子たちは下位ルールを制定する力を与えられ、それぞれの領域を運営しマス」
    シュリー・カルプブルクシュ:「名を行政官と言って、トランペッターの副官の名前の元となってますね」
    阿紫 イズナ:「特権階級というわけねぇ」
    シュリー・カルプブルクシュ:「現マスターオーダーである風紀委員長、それからメサイア中央銀行総裁のシェンちゃんも元行政官デス」
    芦屋コヨミ:「つまり……さ、最終的に身内に裏切られた?」
    シュリー・カルプブルクシュ:「それを言ったらノヴァリス生徒は全員裏切り者デショ」
    黒羽サドル:「一部には忠犬もいたようだけれどね」阿紫さんを一瞥する。
    阿紫 イズナ:「かつての忠犬は今や野犬暮らしだけどねぇ」 サドルちゃんの視線を受けて微笑む
    眩星かんな:「裏切らせるような飼い方する輩が悪いんだぜ」
    シュリー・カルプブルクシュ:「トランペッターが嫌われてるのもこの辺が原因デスね。片や正統な王権を簒奪した旧勢力」
    シュリー・カルプブルクシュ:「一方グレート・バビロンは生徒たちの信任によって認められた、革命政権デス」
    シュリー・カルプブルクシュ:「外の人との温度差すごいデスけどね」
    眩星かんな:「なるほどなぁ~~」
    シュリー・カルプブルクシュ:「学区内の支持率はすごい高いんデスよほんと」
    シュリー・カルプブルクシュ:「ちゃんとノウハウ持ってるやり手の行政官引っ張り込んでますし……」
    シュリー・カルプブルクシュ:微妙に嘘がある。ちゃんとした引っ張り込み方ではない。
    眩星かんな:「歴史の授業はかくあるべきだよなぁ。楽しくないと年号と歴史の紐づけなんて到底覚えられないもんね」
    芦屋コヨミ:「……なんというか、大変なんですね。他の学区も」
    黒羽サドル:「ノヴァリスの生徒は授業自体いらないけどね」
    眩星かんな:「助かるぜ。私は教員免許持ってないもん」
    黒羽サドル:「……それは知りたくなかった」
    阿紫 イズナ:「うふふ。でも、学区の歴史は知り甲斐があるわよぉ、そっくりそのまま気風に反映されてることもあるわけだし」
    阿紫 イズナ:「外での教員適性と、ここで求められるものはぜんぜん違うもの。ここではただの紙切れだわぁ」
    シュリー・カルプブルクシュ:「KMPはその辺り分かり易いですもんね」
    黒羽サドル:「でもせっかく先生って呼ぶならちゃんとそういう人の方が良いじゃない」
    眩星かんな:「そんな、サドルちゃんは私のこと先生だと認めてくれない……ってこと!?」
    シュリー・カルプブルクシュ:「ワァ……」
    黒羽サドル:「免許の有無だけで一概には言わないけど……」
    眩星かんな:「まだまだ知名度や信頼が足りてないのは認める。もっと頑張らないとね」
    芦屋コヨミ:「その、うちも、ほぼ自己研究してる人ばかりだから。あんまり普通の先生とは縁が無さそう、というか……」
    シュリー・カルプブルクシュ:「六壬学園の皆さんも大暴れデシたねえ」
    シュリー・カルプブルクシュ:「やけに練度というか出力の強い人たちがそこら中に沸いて出てきてマシた」
    芦屋コヨミ:「みんな、お祭りで騒ぐの、好きだから……」
    黒羽サドル:「そういう動機で?」
    シュリー・カルプブルクシュ:「生徒会役員が追放されるのもお祭り気分なんデスか……?」
    芦屋コヨミ:「い、いまは変な勢力が出てるというか……」
    阿紫 イズナ:「あの時は誰も彼も多少は浮かれてたでしょうに」 懐かしそうに目を細める
    芦屋コヨミ:「で、でも。元々六壬は縛りが他より強い所では無かったので」
    芦屋コヨミ:「そ、早々に自学区を解放して、他の所でも暴れて……」
    眩星かんな:「やりたいことやったもん勝ちって感じだ」
    芦屋コヨミ:「その中でも特に戦果が高かったりしたのが、今の総督府……生徒会、です」
    阿紫 イズナ:「じゃあ、コヨミちゃんもたくさん大暴れしたってわけ?」
    芦屋コヨミ:「私は……そこまで目立っては無い、ですけど……」
    芦屋コヨミ:「司令塔のメッセージをずっと伝えたりしてたので……」
    阿紫 イズナ:「伝令役って、大役じゃないの。もっと誇りなさいよぉ」
    黒羽サドル:「いや、と言うより……」
    黒羽サドル:「それ自体謙遜と言うか……嘘でしょう」
    黒羽サドル:「うちのランカー二人を相手に勝っといて……知ってるんだからね」
    芦屋コヨミ:「あ、あの時もイヴリースの人と戦ったのは私じゃないというか……」
    芦屋コヨミ:「どちらかといえばカクタスの人とやり合ったのでぇ……」
    芦屋コヨミ:「と、とと。お話、逸れちゃいました。メサイアのお話は……終わりでいいんでしたっけ」
    黒羽サドル:疑わしげな眼差し。
    黒羽サドル:「……まあ、うん。味方として手並みが見られることを期待しておく」
    シュリー・カルプブルクシュ:「いやいや、貴重なお話が聞けマシた。メサイアの話も概ね終わってマシたし」
    眩星かんな:「二人とも、貴重な話をありがとう。概要こそ知っているとはいえ、私もノヴァリスでは新参だし」
    シュリー・カルプブルクシュ:「一番下に居た一人としては、昔の制度を思い出させられるのが嫌というのも分かるんデスよね」MASSの話。
    シュリー・カルプブルクシュ:「とはいえ、労働債権も私のお友達がちゃんと考えて作ったルール」
    シュリー・カルプブルクシュ:「いたずらに壊されたり嫌われるのも悲しいので、お話をしてみたいわけデス」
    GM:ちょうどその頃、車が止まる。目的地に到着したのだろう。
    シュリー・カルプブルクシュ:「それでは皆さん準備は良いデスか?」
    阿紫 イズナ:「伝え聞く有様なら、『昔に戻りたくない』は十分な原動力、反乱の燃料になるわよねぇ」
    眩星かんな:「だよねぇ~~。わたしも昔の話を突然思い出すと枕に顔埋めたくなる」
    阿紫 イズナ:「話してくれてもいいのよ?」
    眩星かんな:「私への好感度が8くらいになったら話してあげるょ」
    阿紫 イズナ:「ざんねーん」
    黒羽サドル:「ん」
    眩星かんな:「いつでも大丈夫よん」
    芦屋コヨミ:「う、うぅ……ちょっと心配だけど……いけ、ます」
    阿紫 イズナ:「平気よぉ。常在戦場の心持ち、ってね」
    シュリー・カルプブルクシュ:「ではでは、元気よく出発しマショ~」
    GM:そうして車から降りた君たちを迎えたのは。
    MASS暴生徒:「えっ……」「あれって……」
    MASS暴生徒:「シュリー・カルプブルクシュじゃん……!」「本物?」「すげ~っ!」
    GM:武装したテロ生徒たちの、黄色い悲鳴だった。
    シュリー・カルプブルクシュ:「どうもどうも、みんなのスターシュリーさんデスよ~」
    シュリー・カルプブルクシュ:にこやかに手を振り手近な人と近づき握手を交わす。流れるようなファンサービスだ。
    黒羽サドル:(そういう対応でいいんだ……どっちも……)
    MASS暴生徒:「虚ッ構だろ~」「もしかして生放送ですか?」「サインください~」
    眩星かんな:「えっ、いいなぁ……私もあんな風にワーキャー言われて神対応したい……」
    阿紫 イズナ:(底辺から這い上がったスター、という意味では希望の星に見えるのかしらねぇ)
    芦屋コヨミ:(お、おお……トップスターってすごい……)
    阿紫 イズナ:「ワーキャー言われたいと神対応したい、欲望がいっぱいじゃないの」 くつくつ。
    眩星かんな:「溜めると身体に良くないからね。生まれた傍から発散していきたい我が欲望」
    シュリー・カルプブルクシュ:どこから出したのか自作映画の円盤にサインを描き、配っている。
    シュリー・カルプブルクシュ:「そういえば職員室に行ったときも持ってたけど、先生に渡しそびれちゃってマシた」
    シュリー・カルプブルクシュ:「つい緊張しちゃって」
    眩星かんな:「あら可愛い」
    シュリー・カルプブルクシュ:「えへへ、というわけで軟着陸したところで」
    シュリー・カルプブルクシュ:「このまま案内してもらいマショ」
    眩星かんな:「無事に取材成功した後の楽しみにしておこう」
    MASS暴生徒:「は~い」素直にデレデレしながら迎え入れてくれる。
    MASS暴生徒:「最近はこの廃棄ホテルで屯してるんですよ~」
    芦屋コヨミ:「はぁ……でも何事も無くてよかった……」
    MASS暴生徒:「人も一気に増えちゃいましたし、やっぱ個室欲しいですからね」
    黒羽サドル:背負った黒柱の重さを確かめながら通る。
    MASS暴生徒:「こういうのは一対一でお相手して欲しいもんね」
    GM:廊下を歩いていると、武装していない生徒も多々見られる。
    阿紫 イズナ:興味深げに生徒たちの姿を観察しながら付いていく。
    スタビリティサポーター:「あれ、新入りの人ですか?」
    スタビリティサポーター:「というかシュリー・カルプブルクシュじゃん……!」「本物?」「わ~っ!」
    眩星かんな:「厳つい名の組織の割に、雰囲気はまったりしているね」
    シュリー・カルプブルクシュ:「シュリーデスよ~っ……というか」
    芦屋コヨミ:「て、テロ組織って言うから、もっと殺伐してるものかと……」
    阿紫 イズナ:「メサイアの一般的な生徒からは大凡外れていないという感じかしらねぇ」
    シュリー・カルプブルクシュ:「あの人たち、行方不明になってた月狼通りの人たちなんですけど」
    眩星かんな:「あ、そうなんだ」
    MASS暴生徒:「ああ、解放奴隷ってやつですよ」
    MASS暴生徒:「借金返済のために過酷な労働をさせられてる子たちを解放」
    MASS暴生徒:「→格好良い!抱いて!」
    MASS暴生徒:「→ウハウハ!」
    MASS暴生徒:「こういうことです」
    黒羽サドル:「全然分からない……」
    芦屋コヨミ:(……??)
    眩星かんな:「なるほど、クリニックは稼げる仕事だから債務者も多い」
    眩星かんな:「組織の理念とは合っているね」
    阿紫 イズナ:「己の意志にそぐわない奉仕労働からの解放だものねぇ」
    MASS暴生徒:「ていうか私とかこれの為に参加してますし~」
    芦屋コヨミ:「よ、欲望に直球」
    MASS暴生徒:どうやらあちこちの部屋では助けたお礼として、構成員たちがサポートを受けているらしい。
    スタビリティサポーター:「別に全員が全員労働債権持ってる訳じゃないんですけど」
    スタビリティサポーター:「反抗してもなんだし……」「冬月さんも大人しくしてるみたいだしね」
    黒羽サドル:(借金の踏み倒しと構造の再生産では……?)
    黒羽サドル:「……冬月?」
    眩星かんな:「知り合いかい?」
    黒羽サドル:「……まあ、少し。思ってる相手なら」
    阿紫 イズナ:「へぇえ、スタビリティサポーターの知り合いが」
    眩星かんな:「冬月姓はノヴァリスにおいても相当珍しいはず。確かメサイアには……居たっけな……?」
    眩星かんな:名前だけでなく顔もないとパーソナリティは出てこない程度の能力。
    芦屋コヨミ:(もしかして常連さんだったりするのかな……)
    スタビリティサポーター:「すごい強い子なんですよ」
    スタビリティサポーター:「ちょっと迷惑なお客さんとか地上げ屋を懲らしめてくれたりしちゃって」
    スタビリティサポーター:「へえ……冬月さんのお客さんなんだ……」
    MASS暴生徒:「あの人美人っすよね」「ボスのお気に入りだからあんま見られないんだよな~」
    眩星かんな:「へぇ、美人なんだぁ……へぇ……」
    芦屋コヨミ:(せ、先生の食いつきもすごい……)
    MASS暴生徒:「二人ともこっちにいる筈っすよ~」
    MASS暴生徒:自分の仕事が警備だということを忘れて案内してくれている。
    眩星かんな:「ああ、ごめんねコヨミちゃん。君の角もキュートで可愛いよ?」
    芦屋コヨミ:「読心術!?」
    シュリー・カルプブルクシュ:「先生だから生徒のことが分かるんデスかねえ」
    眩星かんな:「心も唇も読めないけど、視線が素直だったからねぇ」口笛。
    阿紫 イズナ:「顔色によぉく出て、面白いわよねぇ」
    MASS暴生徒:「というわけでこの扉の奥にボスがいるっすよ~」
    MASS暴生徒(まじめ):「いや……いや、待て」扉の手前にいる真面目そうな生徒が待ったをかける。
    眩星かんな:「む」
    MASS暴生徒(まじめ):「えっいやその……誰?どうして連絡もなしに連れてきてるの」
    シュリー・カルプブルクシュ:「どうもどうも、インタビューしに来たシュリー・カルプブルクシュデス」
    MASS暴生徒(まじめ):「いや一人は知ってるけど……何?」
    眩星かんな:「私は引率の先生だよ。眩星かんな」
    MASS暴生徒(まじめ):「なんか一人、十字冠も無いし……えっ先生?」
    芦屋コヨミ:「ええと……お付き……です。お気に、なさらず……」
    MASS暴生徒:「あっ本当だ!」「無いじゃん。お化け?」
    眩星かんな:「酷いなぁ。世間一般で観たら天使の輪っかがある方がそれっぽいぞ?」
    阿紫 イズナ:「まだまだ先生の存在は珍しいものねぇ」
    阿紫 イズナ:「アタシはそんな先生の護衛役よぉ。気にしないで~」 ひらひらと手を振って笑う。
    黒羽サドル:「右に同じ」
    MASS暴生徒(まじめ):「なんか物騒な人たちまで最深部に潜り込んで来てる……」
    MASS暴生徒(まじめ):「元から大概だったとはいえ、みんな気が抜けすぎでしょ!」
    MASS暴生徒(まじめ):「せっかく解放した人たちと夜な夜な不埒なことをして……恥を知りなさい!」
    眩星かんな:「ふぅむ、リーダーのお付きともなると一筋縄では行かないってワケだ」
    MASS暴生徒(まじめ):「それはもう、簡単には通しませんよ」
    芦屋コヨミ:「じゃあ、その、どうすれば簡単に通してくれます……?」
    芦屋コヨミ:唐突に立ち込めた暗雲にあわあわしている
    阿紫 イズナ:「賄賂とか?」
    MASS暴生徒(まじめ):「簡単じゃないって言ってるでしょ、気弱な態度でふてぶてしいなこいつ」
    眩星かんな:「それはちょっと……私あんまりお金持ってないし……」
    黒羽サドル:「取り次ぐくらいはしてくれてもよくない?」
    黒羽サドル:「(私は知らなかったけど)スターに、先生まで来てるんだし」
    MASS暴生徒(まじめ):「うーん……先生とシュリーさんか……」
    黒羽サドル:「あと既にここまでは来ちゃってるんだし……」
    眩星かんな:「この前ジルバニアファミリーのお店屋さんシリーズコンプしたから金欠でチョコスナックパンしか食べれなかったし」
    MASS暴生徒(まじめ):「確かに私一人で真面目にやってるのも馬鹿みたいですけど……」
    芦屋コヨミ:「そ、そうですよ。旅は道連れ世は情けって言いますし……」
    芦屋コヨミ:「……い、言いますよね?」
    MASS暴生徒(まじめ):「流れに乗ろうとしてなんか適当なこと言ってません?」
    黒羽サドル:「こういう時にも言うかな……」
    眩星かんな:「そうそう。彼女は今、姉妹から試練の旅をさせられていてね」
    眩星かんな:「こうやって日々働いて銭を稼いでいるんだ。見逃してやってくれないかな」
    芦屋コヨミ:はっとした顔
    MASS暴生徒:「そうだそうだー」「ケチー」
    芦屋コヨミ:蛍光色のお面を皿代わりに前に差し出す。恵みを貰う姿勢
    MASS暴生徒(まじめ):「こいつら……」
    MASS暴生徒:「良いじゃん良いじゃん、シュリーさんならきっと私たちの味方になってくれるし」
    黒羽サドル:「ゲーミング托鉢僧?」
    MASS暴生徒:「うちのモットー奴隷制……反対?とかだし」
    眩星かんな:「(その場のノリで言ったのに、意外と貧乏ムーブが上手いな)」
    MASS暴生徒(まじめ):「このボンクラども……まあ、仕方ないか」
    阿紫 イズナ:「そうそう。まさに彼女は適合人材よぉ」
    MASS暴生徒(まじめ):シュリーからサインをもらい、お面にチョコバーを入れて扉を開ける。
    芦屋コヨミ:(も、もらえちゃった……いつもの感じとは違うけどいいか……)
    MASS暴生徒:「その子にだけ優しいじゃん」「欲求不満」「ロリコン」
    MASS暴生徒(まじめ):「なんか媚びの売り方が堂に入ってて……もう、さっさと入ってください」
    眩星かんな:「ありがとう」
    MASS暴生徒(まじめ):「侵入者以上に身内が面倒くさくなっただけです」
    MASS暴生徒(ちょっとふまじめ):「後はリーダーに任せます」
    眩星かんな:「ツンデレってやつだね。今となっては使い古された属性だが、時代を越えて愛されている」
    MASS暴生徒(ちょっとふまじめ):「えっ何の話……?」
    MASS暴生徒(ちょっとふまじめ):「もういいから入ってくださいよ~」先生の背中を押してもろともに入室する。
    MASS暴生徒(ちょっとふまじめ):「平賀さーん、お客人です~!」
    GM:通された先は広いスペースだった。元は食堂として使われていたのだろうがテーブルは壁際に押しのけられてすっからかんだ。
    GM:中央に場違いな天蓋付きの(といってもそこそこ年季の入った襤褸だが)ベッドが鎮座している。
    冬月ノミナ:その中に息を呑むような美しい女生徒が座っており
    平賀アケミ:「うっうっ、また会えて良かった……」
    平賀アケミ:「もしかしたら二度と逢えないのかと……」
    平賀アケミ:なんか床に跪いて、涙目ですがりついている真面目そうな女生徒がいた。
    黒羽サドル:「……」
    阿紫 イズナ:(……どういう状況?)
    眩星かんな:「えーっと……足に頬を擦り付けてる子がアケミちゃんだね」
    芦屋コヨミ:「……へ、変態さん……?」
    シュリー・カルプブルクシュ:「MASSのリーダーさんデスね、たぶん」カメラを回しつつ
    眩星かんな:「とすると、上下関係の上の子が冬月ちゃんかな?」
    シュリー・カルプブルクシュ:「そういうロールプレイ……?」
    阿紫 イズナ:「スタビリティ・クリニック、恐るべし」
    冬月ノミナ:「あ、お客さんだ」サドルちゃんを見つけて。
    眩星かんな:「なるほど、なるほど。これは確かに」
    冬月ノミナ:「すっぽかしちゃってごめんね」申し訳ない、と手を合わせ首を傾げる。
    眩星かんな:「イズナちゃんも相当だが、彼女もまたミステリアスさを漂わせる美人さんだねぇ」
    黒羽サドル:「いや……それは良いけど」
    黒羽サドル:「何やってるの」
    阿紫 イズナ:「あっは。褒めてもなんにも出ないわよぉ」 先生をてしてし。
    冬月ノミナ:「いやあ、あの後昔の知り合いが徒党を率いて攻め込んできちゃって」げしっと平賀アケミを足蹴にしつつ。
    眩星かんな:「私は嘘が付けないのさ。嘘を付く大人を反面教師に育ってきたからね」
    冬月ノミナ:「あんまり連れない態度するのも可哀そうだし、ついてきちゃった」
    芦屋コヨミ:「人づきあいがいいんですね……こ、こんなところまで……」
    冬月ノミナ:「でも、助けに来てくれたのは予想外だな」
    冬月ノミナ:「そんなに楽しみにしてくれたのかな、お客さん?」
    黒羽サドル:「そういうわけでもない」
    黒羽サドル:「助けにとかじゃなく、仕事だし」
    黒羽サドル:「なんか……テレビの」
    冬月ノミナ:「なんだ、お姫様気分になって損した」
    平賀アケミ:「ぎゅむっ……て、テレビ?」やんわりと踏みつけられつつ君たちに視線を向ける。
    眩星かんな:「そこは適当でも合わせておいた方が好感度上がったぜ、サドルちゃん」
    黒羽サドル:「先生みたいな思考回路で生きてないので」
    眩星かんな:「そうなのかい?てっきり、冬月ちゃんのお客だとばかり思ってたから」
    平賀アケミ:状況に思考が追い付かず、ぱちくりと目を開閉。
    芦屋コヨミ:とりあえずチョコバーを食べて様子を見守っている
    平賀アケミ:「ぅ、お、お客様!?」
    黒羽サドル:「さっきもそうだけど何か誤解されてない……?」
    平賀アケミ:「貴様ーっ!」
    平賀アケミ:「まさかこのお方に、不埒なことをしていたのか!」
    芦屋コヨミ:「……し、していたんですか?!」
    黒羽サドル:「してない」
    阿紫 イズナ:「恥ずかしがらなくてもいいのよ~」 してるとは思っていないが。
    平賀アケミ:「している奴はそうやってすぐ否定するんだー!うわーん!」
    黒羽サドル:「してないってば!」
    眩星かんな:「大丈夫。クリニックだって立派な商売だから、恥ずかしがらなくていい」
    眩星かんな:「とは言え、事実ではある。アケミちゃんに用があって来たのだ、我々シュリー・カルビュ……プ……ブルクシュの取材クルーは」
    シュリー・カルプブルクシュ:「先生なら愛称のシーで良いデス」
    眩星かんな:「やったぁ」
    シュリー・カルプブルクシュ:「というわけでこちらYNG、黄金列伝の取材に来マシた」
    シュリー・カルプブルクシュ:「メサイアの労働債権性に異を唱える武力闘争、その発起人である平賀アケミさん」
    シュリー・カルプブルクシュ:「いろいろとお話聞かせてくれマスか?」
    冬月ノミナ:「あー、そうなんだ」
    冬月ノミナ:「実はこの子、私がクリニックで働いてるのを知ったら早合点しちゃって」
    冬月ノミナ:「個人の目標としては、私を解放するための戦力として組織したんだってさ」
    冬月ノミナ:「ごめんね、迷惑かけちゃって」
    眩星かんな:「…………うん?」
    黒羽サドル:「えぇ……?」
    平賀アケミ:「………」
    MASS暴生徒(ちょっとふまじめ):「え、何言ってるんですかあの人!?」
    芦屋コヨミ:(もぐもぐ)
    眩星かんな:「それじゃあ、こうして彼女を連れてきてる時点で目標達成してないかい?」
    MASS暴生徒(ちょっとふまじめ):「ちょっと、何とか言ってくださいよリーダー!」
    阿紫 イズナ:「そういうことになるわねぇ。これ以上組織を広げる必要もないというか」
    平賀アケミ:赤裸々な真相がカメラと衆目の前で思いっきり晒されている。
    阿紫 イズナ:「存在意義自体が怪しく……」
    平賀アケミ:ポチッ、インカムの電源を入れる。
    平賀アケミ:「総員集合ーっ!」
    平賀アケミ:「マスターオーダー率いる旧体制を打破しながら、悪しき奴隷制を復活させたグレート・バビロンが」
    平賀アケミ:「我々を始末するための尖兵を送り込んできた!ただちに私とアユミの部屋に集合!」
    芦屋コヨミ:「?!」
    黒羽サドル:こめかみを押さえる。
    MASS暴生徒:「ワーッ」「喧嘩だ喧嘩!」
    阿紫 イズナ:「アタシたち、なんにも悪くなくなぁい?」
    MASS暴生徒:「うん、あたしは全部聞いてたからそうだと思う」
    芦屋コヨミ:「そ、そそそ、そんな人たちが攻めてきたんですか?」
    眩星かんな:「なるほど。先ほど見た通り、組織の大部分はノリで付き合ってくれそうな自由奔放なメサイア生だからな」
    MASS暴生徒:「でもお堅いボスが案外面白い人だったみたいだし」
    MASS暴生徒:「いっぱい良い想いさせてもらったから最後まで付き合うぜ~」
    眩星かんな:「いい感じのノリと面倒見の良ささえあれば、多少はボロが出てもこうして従ってくれるわけだ」
    黒羽サドル:「まあ……だったらもう」
    黒羽サドル:「ただの暴徒として対処すればいいのよね」
    阿紫 イズナ:「あっは。素直に帰してくれそうにはなさそうだしねぇ」
    芦屋コヨミ:「え、私たちの事なんですかこれ……?」
    阿紫 イズナ:「そういうことになっちゃったらしいわぁ」
    MASS暴生徒(ちょっとふまじめ):「飲み込み悪いですね……大丈夫なんですかあなた」
    芦屋コヨミ:「だ、だって……グレートなんたらさんは私とは関係な……」
    シュリー・カルプブルクシュ:「私、それ私」
    芦屋コヨミ:「はっ──────そ、そうだった!」
    眩星かんな:「こうして私の護衛になっている時点で立派なグレート・バビロンの一員だよ」
    芦屋コヨミ:「スーパースターさんと先生さんと言う事だけが頭にいっぱいで……」話し合いの場でずっと食べていたのが原因である
    MASS暴生徒(ちょっとふまじめ):「はぁ……私はもうどうでもよくなったので隅っこで座ってますね」
    MASS暴生徒(ふまじめ):「真剣にやってたのに……リーダーにはがっかりです」
    黒羽サドル:「賢明」
    芦屋コヨミ:「そ、そうか……私もグレートバビロンの一員……!」
    黒羽サドル:「いやあのお題目に真面目だった時点で賢明でもないな……」
    眩星かんな:「なら今、リーダーを討ち取って下剋上する気はないかい?ふまじめな生徒ちゃん」
    MASS暴生徒(ふまじめ):「うるさいですよ、うわーん!」
    MASS暴生徒(ふまじめ):「司法取引ということならOKです!」
    眩星かんな:「流石に土壇場で司法取引は無理だなぁ……」
    シュリー・カルプブルクシュ:「情報源になってくれそうデスし、多少口利きしマスよ」
    MASS暴生徒(ふまじめ):戦闘中に説得すると敵を殴り始めます。
    眩星かんな:「ありがたい。それなら……皆、一旦アケミちゃんを落ち着かせようか」
    平賀アケミ:「うわああ!全員殴り倒してデータを消去してやる!」
    冬月ノミナ:「あっはっはっは!」
    眩星かんな:「最初に言った通り、私達は反乱組織を鎮圧しに来たわけじゃない」
    冬月ノミナ:「みんな、なんかごめん!」
    眩星かんな:「だから必要最低限だ。リーダーを押さえれば、生徒達も落ち着くはず」
    黒羽サドル:「了解」
    眩星かんな:「流石サドルちゃん。鉄火場になると君ほど頼もしい生徒はいないね」
    黒羽サドル:背負った角柱を体の前に回す。その表面に青光のラインが走り、外装が展開・伸長、一部が脱落。
    黒羽サドル:現れるのは一対の長砲。互いを鎖で繋がれた、漆黒の対物ライフルを左手に、レーザー砲を右手に持ち、枝切れのように軽く一度振って構える。
    黒羽サドル:「ええ。少なくとも取材よりは慣れてる」
    眩星かんな:その手慣れた所作の美しさに、賞賛の口笛が鳴る。
    シュリー・カルプブルクシュ:「変なことになっちゃったけど、よろしくお願いしマスね皆さん」
    シュリー・カルプブルクシュ:「けっこう腹立ってるので、アクションシーンぐらいは良いもの撮りたいデス」
    阿紫 イズナ:「もちろん。依頼はちゃんと果たすわよぉ」 被っていた軍帽を外す。
    芦屋コヨミ:「が、頑張るので……上乗せで後でサインください……!」懐から一丁の銃と勾玉を数個。たったそれだけが彼女の戦闘準備
    阿紫 イズナ:その頭部から髪をかき分け、一対の耳が立ち上がる。背からはなめらかな毛並みの尻尾。細めた目で、獲物を選ぶように生徒たちを見渡した。
    眩星かんな:「(サインマシマシ……)」
    GM
    GM:というわけでミドル戦闘を開始しマス
    MASS暴生徒 重装備[14] 軽装[9] 平賀アケミ[9] ふまじめ[7]
      (10m)
    コヨミ[11] かんな[8] サドル[7] イズナ[5]
    GM:ふまじめちゃんは何事もなければ待機します
    眩星かんな:ふまじめが名前なのじわじわくるな
    GM:というわけでセットアップ、エネミーは無し
    芦屋コヨミ:なし!
    黒羽サドル:無!
    眩星かんな:なし
    阿紫 イズナ:ExS『戦地絵合』 《黄:空間圧縮》《活性の霧》 侵蝕[+5] 戦闘移動し、ラウンド間攻撃力[+12]、ドッジダイス-2
    阿紫 イズナ:10m前進し、向こうのエンゲージに入るわぁ。
    阿紫 イズナ:阿紫イズナの侵蝕率を5(→ 5)増加 (58 → 63)
    MASS暴生徒 重装備[14] 軽装[9] 平賀アケミ[9] ふまじめ[7] イズナ[5]
      (10m)
    コヨミ[11] かんな[8] サドル[7]
    GM:それではイニシアチブ、重装備暴生徒の手番
    MASS暴生徒:異世界の因子的には美味しくないが、CRCやNCで追加されたMエネミー式でいくぞ
    芦屋コヨミ:まだここでは使えないのでオッケー!
    MASS暴生徒:突撃銃 別エンゲージにいる単体に射撃攻撃
    MASS暴生徒:1d3
    DoubleCross : (1D3) → 3

    MASS暴生徒:選ばれたのはかんな先生でした
    眩星かんな:ひえっ
    黒羽サドル:せっ先生!
    MASS暴生徒:9dx7+3
    DoubleCross : (9DX7+3) → 10[1,2,2,4,6,7,7,7,8]+10[4,8,10,10]+10[2,7,10]+4[1,4]+3 → 37

    眩星かんな:ガード、そしてリアクティブシールドのシーン1効果も使う
    MASS暴生徒:12+4d10 装甲有効
    DoubleCross : (12+4D10) → 12+21[5,6,9,1] → 33

    眩星かんな:1d10+6
    DoubleCross : (1D10+6) → 2[2]+6 → 8

    眩星かんな:2足らずだね。即死のリザレクト
    GM:惜しい!
    眩星かんな:50+1d10
    DoubleCross : (50+1D10) → 50+6[6] → 56

    眩星かんな:HP6で蘇生。以上
    MASS暴生徒:「よーし、張り切るぞ!」「痛い目に遭ってもらうぜー!」
    MASS暴生徒:壁際で倒れていたテーブルがばたんと倒れて、そこから武装した生徒が顔を出す。
    眩星かんな:「うおっ、そっちにもいたのか!」
    MASS暴生徒:遮蔽を取ったまま小口径のカービン弾をばらまく!
    眩星かんな:「元気が良いのは結構だが、先生は痛いのがちょっと苦っ……いった!!」
    眩星かんな:まともに銃撃を喰らい、身体をふらつかせるが何とか立っている。
    黒羽サドル:「……流石にまだ平気だろうけど、きつかったら言ってよね」
    黒羽サドル:「十字冠ない人の限界ってよく分からないし」
    眩星かんな:「っと……心配無用。私はちゃんと辛いときに辛いと言える大人だからね」
    眩星かんな:「方針に変更なし。最短距離でリーダーを押さえてくれ」
    MASS暴生徒:「へっへっへ、辛くなったら降伏するんだな~」「みんなで可愛がってやるぜ」
    眩星かんな:「それはちょっと心揺らぐな」
    GM:イニシアチブ コヨミちゃん
    芦屋コヨミ:はぁい
    芦屋コヨミ:マイナーで陽炎の衣、隠密します。しゅばっ
    芦屋コヨミ:侵蝕61
    GM:見えない!
    芦屋コヨミ:メジャーで平賀アケミさんに向けて見えざる死神、コンセ、うごめく弾丸!
    GM:戦闘中にいきなりいなくなる奴、追放もやむなし
    GM:ダメージ受けたら重圧、やばいって!
    GM:判定どうぞ!
    芦屋コヨミ:判定~
    芦屋コヨミ:10dx7+3
    DoubleCross : (10DX7+3) → 10[3,3,4,5,6,6,8,9,10,10]+10[1,7,9,10]+10[8,8,10]+10[1,3,7]+10[10]+3[3]+3 → 56

    芦屋コヨミ:?
    眩星かんな:でっか
    阿紫 イズナ:ひゅう
    黒羽サドル:つよい
    GM:何って……ただダイスを回しただけだが?
    芦屋コヨミ:前回のセッションは20もいかなかったのに!
    平賀アケミ:リアクション宣言前にFHバトルコートの効果を発動、シーン1回エフェクト攻撃によるダメージを5点軽減
    平賀アケミ:ガードシールドによるガード、効果でラウンド1回ガード値+5。
    平賀アケミ:《磁力結界》ガード値+3D10、《電磁障壁》シーン1回ガード値+4D10。
    芦屋コヨミ:めっちゃ防ぐじゃん
    GM:ダメージどうぞ!
    芦屋コヨミ:6d10+2d10+12+20+5
    DoubleCross : (6D10+2D10+12+20+5) → 40[6,6,10,9,3,6]+6[5,1]+12+20+5 → 83

    平賀アケミ:11+7d10
    DoubleCross : (11+7D10) → 11+35[3,1,4,3,10,9,5] → 46

    平賀アケミ:83-46-5-5
    芦屋コヨミ:ぐぐ、めちゃくちゃ防がれちゃった
    平賀アケミ:装甲ガードダメージ軽減合わせて56、27ダメージ受ける
    芦屋コヨミ:でもダメージ入ったので重圧よ~
    平賀アケミ:重圧通ったからオートのガードエフェクトが使えない~
    GM:演出どうぞ!
    芦屋コヨミ:「そ、そっか……十字冠ないんだった……早く片付けないと……」
    平賀アケミ:ベッドの下から個人携行火器と透明な樹脂製大楯を取り出し、構える。
    平賀アケミ:「私たちを簡単に倒せるとは思うなよ!」
    平賀アケミ:「特に今の私は、かなり怒っているからな!」
    芦屋コヨミ:「も、元々戦う必要ないのにぃ……逆切れじゃないですかぁ……!」
    平賀アケミ:「うるさーい!」
    平賀アケミ:「目的も達成してみんなにも報酬をやって、あと少しでメサイアから脱出というところで」
    平賀アケミ:「お前らがなー!許せん!」
    芦屋コヨミ:「だ、だからグレートバビロンは……凄い関係あるけどお話聞きに来ただけ……も、もう!」
    芦屋コヨミ:「も、もういいです!お話聞いてもらうまでこっちもやることやりますからね!」
    芦屋コヨミ:勾玉を放り円を描き、その中を潜る
    平賀アケミ:「なっ、消えた?」銃弾をコヨミのいた場所へ的確に叩き込むが、無駄撃ちに終わる。
    芦屋コヨミ:瞬間、少女の姿が何処にも居なくなる
    芦屋コヨミ:否、確かにそこに居る……が。決定的にズレた位相であり、常人では決して見ることは敵わない
    芦屋コヨミ:足音も響かず、気配もせず。ただ何処にもいなくなったという困惑の中で
    芦屋コヨミ:───その背中に、突き付けられた死の気配。
    平賀アケミ:「ッ……!?」咄嗟にその方向へ盾を向ける。
    芦屋コヨミ:同時に脇腹、側頭部。あらゆる方向から確かに向けられる
    平賀アケミ:戦闘経験に裏打ちされた直観の導き、勘に従って。
    平賀アケミ:姿勢を低くして盾を構え、被弾面積を最小限に抑える。
    芦屋コヨミ:"今から其処を撃ち抜く"という確かな意思が、たった一人に向けて殺到し───
    芦屋コヨミ:「…………えいっ」
    芦屋コヨミ:ぱん、と乾いた音
    芦屋コヨミ:何時の間にか姿を現した少女が、"今まで感じた場所とは全く無関係の"
    芦屋コヨミ:装甲が薄い部位へと発砲。抉るように弾丸が貫通する
    平賀アケミ:「あだっ!」死角からの一撃に悲鳴が漏れる。
    平賀アケミ:「よ、よく分からん殺しをして」
    平賀アケミ:「性格が悪いぞお前!」
    眩星かんな:「(なるほど、六壬らしく日本呪術に寄せた隠密能力。八月革命にて単独で伝令を務めた所以がアレか)」
    芦屋コヨミ:今まで狙ったと思しき場所には、先程平賀アケミが放った薬莢が落ちているのみ
    黒羽サドル:「手並みを見せてもらう……つもりだったけど」
    芦屋コヨミ:「だ、だって……少し痛くなれば話を聞いてもらえると思って……」
    黒羽サドル:「見せず罠にかけるクチか。えぐいな」
    阿紫 イズナ:(へぇ、ふぅん……変わった術を使うのねえ)
    眩星かんな:「(……一度入ったら"声"も届かなくなる。メリットもデメリットも強烈だ、気を付けないとね)」
    芦屋コヨミ:「それに……身体、動かしづらいと思いますから。話を聞いてくれると本当に助かるというか……」
    平賀アケミ:「うぐ……確かにきつい、が」
    平賀アケミ:「3年間もずっと頑張ってきたんだ、ここで立ち止まれるか!」
    芦屋コヨミ:狙ったのは身体だけではなく、彼女のレネゲイドの本質の部分。麻痺したかの如く、全身を蝕む呪いの如きもの
    芦屋コヨミ:「うぅ……聞いてくれない……」
    GM:イニシアチブ、何もなければ平賀アケミ
    黒羽サドル:あ、脱ごうかな
    芦屋コヨミ:脱ぐ?!
    冬月ノミナ:へえ
    阿紫 イズナ:ストリップを?!
    黒羽サドル:先生の支援も気になるけど……せっかく一発入ってるし
    冬月ノミナ:脱いで脱いで
    黒羽サドル:脱ぎます。シューターズジャケットを捨てて行動値を9に。
    GM:同値なのでサドルちゃんの手番
    黒羽サドル:はい。マイナーで10m戦闘移動してエンゲージに入って
    黒羽サドル:メジャーで《コンセントレイト:ノイマン》《零距離射撃》《マルチウェポン》。アンチマテリアルライフルとレーザーライフルでアケミちゃんに攻撃します
    平賀アケミ:装甲ガード無効だとぉ……
    GM:判定どうぞ
    黒羽サドル:9dx7+3
    DoubleCross : (9DX7+3) → 10[2,2,4,5,5,5,7,8,9]+10[3,5,8]+3[3]+3 → 26

    平賀アケミ:4dx+4>=26 ドッジ
    DoubleCross : (4DX10+4>=26) → 10[1,2,5,10]+2[2]+4 → 16 → 失敗

    平賀アケミ:だめだ~
    黒羽サドル:3d10+28+1d10 ダメージ
    DoubleCross : (3D10+28+1D10) → 23[10,3,10]+28+7[7] → 58

    黒羽サドル:装甲無視!
    眩星かんな:ダメはでかい!
    平賀アケミ:合計85ダメージ、だいぶつらい!
    GM:演出どうぞ
    黒羽サドル:黒羽サドルのイニシアチブを7(→ 7)増加 (9 → 16)
    黒羽サドル:ちがう
    GM:めっちゃ脱いだ?
    阿紫 イズナ:ここちょっと撮影NGでお願いします
    黒羽サドル:黒羽サドルの侵蝕率を7(→ 7)増加 (57 → 64)
    黒羽サドル:襲い来る弾雨の間隙を読み、遮蔽から飛び出す。角張った黒い右翼ファワーリスの先を、遠間から突き付けるようにして疾駆する。
    黒羽サドル:特筆すべき速力ではない。肉薄の間に狙いを定められるだろう……が。
    黒羽サドル:射線がこちらに集まった刹那、引き金を引く。
    黒羽サドル:閃光が溢れ出す。標的を貫くレーザーではない。あえて集束率を落とすことによる目晦まし。
    平賀アケミ:「うわ、まぶしっ!?」身を苛む怖気もあって、意識が乱れたところでまともに受けてしまう。
    黒羽サドル:敵が怯んだその隙に、足先から滑り込む。頭上を抜けていく弾丸を後目に、両の銃口を平賀アケミに添える。
    黒羽サドル:零距離。物理的に大盾を役に立てようがない間合い。
    平賀アケミ:音に反応して盾を動かそうとするが、二重に与えられた体の強張りが邪魔をして、間合いを詰められる。
    黒羽サドル:轟音と共に射出された物理弾丸がその身を貫き、冷たい光芒が背中と天井とを結ぶ。
    平賀アケミ:「ぎゃあああ~っ!」装甲もろとも肉体が吹き飛ばされるも、咄嗟に飛びのいて距離を取る。
    黒羽サドル:伴った激烈な反動を、後ろに数度転がって殺す。両翼を広げるような姿勢で静止し、空の薬莢が左翼アルジャナーから排出され、澄んだ音を立てて床に転がる。
    冬月ノミナ:穴が開いた天井から崩れ落ちてきた瓦礫を目をつぶったまま手で弾く。
    黒羽サドル:「……まだ元気そうだな」不服げに。
    冬月ノミナ:「やっぱその距離でも動けるんだ」
    冬月ノミナ:「かっこいいじゃん、お客さん」
    眩星かんな:「(――的確だ。実力も然ることながら、活かすための最適な駆動を心得ている)」
    眩星かんな:「(単騎性能に限っては随一。どれほど修羅場を潜ればあの域に達せるのだろうかね)」
    平賀アケミ:「この程度、なんてことはないぞ……!」
    平賀アケミ:「……あれを吹き飛ばされかけて、少し焦ったが」
    芦屋コヨミ:「はへぇ……す、すごい無駄がない動き……」
    眩星かんな:「だが、敵もかつてスケバンと呼ばれただけあって戦闘強者だ。コヨミちゃんの一撃があってなお、あのタンク性能」
    芦屋コヨミ:「あ、あの武器、なんかすごい重そうなのに……」
    阿紫 イズナ:「文字通り"羽のよう"に軽々と。すごいわよねぇ」
    GM:イニシアチブ、平賀アケミ
    平賀アケミ:マイナーで……うーん
    平賀アケミ:PDWの効果を使うか重圧を解除するか……
    平賀アケミ:ええい重圧解除!
    平賀アケミ:1d4
    DoubleCross : (1D4) → 2

    平賀アケミ:芦屋コヨミにPDWで射撃攻撃
    芦屋コヨミ:ぎゃー!
    平賀アケミ:《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アームズリンク》《ライトニングリンク》《バリアクラッカー》
    平賀アケミ:ガード不可能装甲無視!くたばれ!
    平賀アケミ:10dx7+3
    DoubleCross : (10DX7+3) → 10[2,3,4,5,7,8,8,9,10,10]+10[2,5,8,9,10,10]+10[7,7,8,10]+10[1,6,10,10]+10[5,9]+4[4]+3 → 57

    芦屋コヨミ:?!
    眩星かんな:すげー
    阿紫 イズナ:気合が入ってるわねぇ
    黒羽サドル:景気が良い
    芦屋コヨミ:ど、ドッジ……
    芦屋コヨミ:3dx+1
    DoubleCross : (3DX10+1) → 8[2,8,8]+1 → 9

    芦屋コヨミ:うわーん!
    平賀アケミ:6d10+21 おりゃーっ!
    DoubleCross : (6D10+21) → 34[6,2,9,7,7,3]+21 → 55

    芦屋コヨミ:リザレクト~~~
    芦屋コヨミ:1d10
    DoubleCross : (1D10) → 8

    芦屋コヨミ:74です……
    平賀アケミ:メインプロセス終了時、《ライトニングリンク》の効果でHPを5失う。
    平賀アケミ:「確かに腕は立つようだが、そして厄介な能力のようだが」
    平賀アケミ:「だからといって、私の悲願は砕けんぞ!」
    平賀アケミ:構えた銃の脇に魔眼を展開、連射。
    平賀アケミ:一撃一撃が魔眼による精密な軌道制御を受け、異常な軌道を描いて飛ぶ!
    平賀アケミ:その標的は芦屋コヨミ、よほど根に持っているらしい!
    芦屋コヨミ:「う、うわっ なんでこっち?!」
    平賀アケミ:「お前が一番ムカつくからだ!」よほど根に持っているらしい!
    芦屋コヨミ:「私何もしてなっ……いや一回撃ちましたけどお話の為の必要経費って言うか、ああっ」
    芦屋コヨミ:「ぎゃ~~~~~~っ!」
    芦屋コヨミ:着弾。派手に吹っ飛んでいく
    GM:イニシアチブ、軽装暴生徒
    MASS暴生徒:両手剣で懐に入り込んできた敵を叩くぞ
    MASS暴生徒:ターゲットは阿紫イズナ
    阿紫 イズナ:誰のこと……えぇ、アタシ?
    MASS暴生徒:7dx7+2
    DoubleCross : (7DX7+2) → 10[4,5,6,7,8,8,10]+10[4,8,9,10]+10[3,7,10]+5[2,5]+2 → 37

    阿紫 イズナ:PS『白刃胡蝶』 《復讐の刃》 侵蝕[+6] リアクションを放棄し、リアクション不可の白兵攻撃を行う
    MASS暴生徒:なんだとぉ……
    阿紫 イズナ:(2+1)dx8
    DoubleCross : (3DX8) → 6[2,4,6] → 6

    阿紫 イズナ:しょっぱ
    MASS暴生徒:へにょへにょ
    MASS暴生徒:11+4d10
    DoubleCross : (11+4D10) → 11+15[3,3,3,6] → 26

    MASS暴生徒:装甲有効
    阿紫 イズナ:1D10+7+12 ガード値有効、装甲値-5(最低0)して算出
    DoubleCross : (1D10+7+12) → 4[4]+7+12 → 23

    阿紫 イズナ:1点残して耐えるわねえ
    MASS暴生徒:装甲が2しか残らない!
    MASS暴生徒:21喰らってなんとか生き残る
    阿紫 イズナ:阿紫イズナのHPを1(→ 1)に変更 (27 → 1)
    阿紫 イズナ:阿紫イズナの侵蝕率を6(→ 6)増加 (63 → 69)
    MASS暴生徒:「やるじゃん!」「ボスに続け~」
    MASS暴生徒:一転攻勢の気配を嗅ぎつけ、テーブルの向こうから鉄パイプを持った生徒たちがなだれ込む。
    MASS暴生徒:「囲んで叩け~」「引っ張り込むぞ~」
    阿紫 イズナ:その集団の前に金色の影が立ちはだかる。
    阿紫 イズナ:「だめよぉ、あっちには先生がいるんだから。ここから先へは行かせない」
    MASS暴生徒:「だったらお姉さんに相手をしてもらおうか!」
    MASS暴生徒:エグザイルによる身体操作、ハヌマーンの高速移動など駆使して瞬時に取り囲み、攻撃!
    阿紫 イズナ:「くふ、ふ」 金色の尻尾がざわざわと揺れ、女の昂りに応ずるように拡がっていく。
    シュリー・カルプブルクシュ:「やや、ついに出ましたね」
    阿紫 イズナ:「いいわよぉ、遊んであげる」
    シュリー・カルプブルクシュ:「やっぱり大変絵になりマス。好きな理由の一つデスね」
    阿紫 イズナ:鉤爪のように構えた手で、集団の一人の首根っこを捕まえ、地面に叩きつける。
    阿紫 イズナ:幾度も殴打をもらうが、その度に細められた獣の瞳は欲深く次の獲物を見定めて離さない。
    MASS暴生徒:「ふぎゃ!」「なにくそ!」
    阿紫 イズナ:一集団を全滅──とまではいかないが。足止めには十分だろう。
    MASS暴生徒:次々と飛び掛かるが一人一人、正確に処理されていく。
    阿紫 イズナ:「あっは。まだ続けるぅ?」
    阿紫 イズナ:追加で飛びかかってきた生徒の鉄パイプを金属ブーツで蹴り飛ばし、にまぁ、と愉しそうに笑んだ。
    眩星かんな:「(ふむ。絢爛な術に惑わされがちだが、戦況を俯瞰する視野の広さも卓越している)」
    眩星かんな:「(部隊全体を見渡し、欠けた役割を見極めて補填に徹する覚悟。長年部隊を率いた隊長の経験があって漸く達する業だ)」
    芦屋コヨミ:吹き飛ばされた先。少し、疑問げにその姿を見つめている
    GM:イニシアチブ、かんな先生の手番
    眩星かんな:はーい
    眩星かんな:マイナーで1mだけ後退して
    眩星かんな:メジャー《風の渡し手》《エンジェルヴォイス》
    眩星かんな:対象はイズナちゃんと……どうしよっかなぁ
    眩星かんな:折角いるし説得を噛ませてふまじめちゃんも対象に取ります
    MASS暴生徒(ふまじめ):ほっといてくださいよぉ
    黒羽サドル:よさげ判断
    眩星かんな:次攻撃にダイス+1個とC値-1。侵蝕63で以上
    MASS暴生徒(ふまじめ):説得されたので次の手番以降、裏切りの舞踏会を始めます
    眩星かんな:やったぜ
    GM:演出どうぞ!
    眩星かんな:「やぁ、ふまじめちゃん」イズナちゃん大立ち回りの隙をついて、いつの間にか彼女の傍に立っている。
    眩星かんな:「さっきも言った通り、私達は別にMASSを解体するために此処へ来たわけじゃない」
    MASS暴生徒(ふまじめ):「わ、こっち来た」ベッドの横に潜んでいた。
    眩星かんな:「アケミちゃんがその……アレだったのは、少々想定外だったけどね」
    MASS暴生徒(ふまじめ):少なくとも平賀アケミはこの辺りに攻撃しないだろうと考えてだ。
    MASS暴生徒(ふまじめ):「ほんとがっかりです」
    MASS暴生徒(ふまじめ):「まあ……リーダー以外も元から結構ガタガタだったんですが……」
    眩星かんな:「そうだろうねぇ。心中お察しするよ」苦笑いしつつ
    眩星かんな:「私はね。君達の本音……建前?のメサイア奴隷制を危険視する意見について」
    眩星かんな:「あながち間違いではないと思っている」
    MASS暴生徒(ふまじめ):「先生の目線だと、そうなんですか?」
    眩星かんな:「ああ。あの制度は、債務で学籍を失わないために講じられた措置だと認識しているが」
    眩星かんな:「積もりに積もった債務を返済するため、貴重な青春を飽くなき労働に消費させられる姿は」
    眩星かんな:「それでも、学籍のある立派な生徒だと言えるのかな、ってね」
    MASS暴生徒(ふまじめ):「……正直、借金を返済できない生徒たちも」
    MASS暴生徒(ふまじめ):「本人たちがだめな子たちも、結構いるとは思うんです」
    MASS暴生徒(ふまじめ):「このルールを作ったのが、生徒会に参加してるとはいえ」
    MASS暴生徒(ふまじめ):「昔はマスターオーダーの下で行政官やってた奴なのが嫌で」
    MASS暴生徒(ふまじめ):「私も感情面でここに入ったところがあるんですよね」恥ずかしそうに
    眩星かんな:「なるほど。気持ちは分からなくもない……私も昔、悪の組織に縛られた経験があるからね」
    MASS暴生徒(ふまじめ):「でも、先生みたいな人がきちんと考えて、見守ってくれるなら安心かも」
    MASS暴生徒(ふまじめ):「とはいえ、あの子たちともなんだかんだ仲良くやってきたし……そうだなあ」
    MASS暴生徒(ふまじめ):「ふまじめちゃんじゃなく、サリヤって名前で呼んでくれたら味方してもいいかもしれませんね」
    眩星かんな:「……立派な事を言った手前恐縮だが。今すぐ、メサイアの体制を変革できるほどの力を持っているわけじゃない」
    眩星かんな:「だけど、私達"職員室"は生徒のやりたい事を優先してノヴァリスを変えていくつもりだ」
    眩星かんな:「それには信頼と実績が必要不可欠。今はまだまだ無名だけど、いつか共により良いメサイア体制を築けるようにね」
    眩星かんな:「さぁ。君のやりたいことは何だい、サリヤちゃん?」
    眩星かんな:「先生は、精一杯それを応援しよう」きひひ、とにこやかに笑って。
    サリヤ(わるいこ):「うう、茶化したらかっこよく真面目に返されちゃった」
    サリヤ(わるいこ):「逆に恥ずかしいです……」
    サリヤ(わるいこ):「でも、急にやるのは乱暴なやり方ともいえるので」
    サリヤ(わるいこ):「希望が持てる返答です、かっこいいですよ先生!」
    眩星かんな:「うおっと。褒められ慣れてなくて、ちょっとドキッとしちゃった」
    眩星かんな:「だけど、私はそういう素直なこ。嫌いじゃあないぜ!」
    冬月ノミナ:「いやあ良いねえ、青春だねえ」
    冬月ノミナ:サリヤがベッド脇に転がり込んできたので、勝手に全部聞こえてる。
    黒羽サドル:あれが大人の手管か……と思って見ている。
    芦屋コヨミ:「……先生って、こうなんだ……へぇ……」
    阿紫 イズナ:「ますます興味出てきちゃった」 他のMASS生徒を牽制しながら、薄く舌舐り。
    GM:イニシアチブ、ふまじめちゃん改めサリヤ
    サリヤ(わるいこ):《BS攻撃:放心》《範囲攻撃》
    サリヤ(わるいこ):エネミー全体に射撃攻撃
    眩星かんな:いけーっ
    サリヤ(わるいこ):7dx7+2
    DoubleCross : (7DX7+2) → 10[1,3,6,7,8,9,10]+10[2,7,9,10]+10[3,7,7]+10[7,9]+10[2,7]+4[4]+2 → 56

    黒羽サドル:やる気満々
    芦屋コヨミ:すごい
    平賀アケミ:悪すぎるわ!
    阿紫 イズナ:先生に唆されて……
    平賀アケミ:《孤独の魔眼》攻撃対象を自身に。これで打ち止めだ。
    黒羽サドル:そっちの方が悪いだろ
    平賀アケミ:うるせー!
    平賀アケミ:ガードシールドでガード、《磁力結界》ガード値+3D10
    サリヤ(わるいこ):4+6d10
    DoubleCross : (4+6D10) → 4+41[7,7,5,5,7,10] → 45

    平賀アケミ:ノリノリすぎない?
    平賀アケミ:6+3d10
    DoubleCross : (6+3D10) → 6+23[8,5,10] → 29

    平賀アケミ:装甲5で11ダメージ
    阿紫 イズナ:裏切り者の舞踏会ということ……
    平賀アケミ:くらくらする~
    サリヤ(わるいこ):「それでは痛いの一つ、お見舞いします!」
    サリヤ(わるいこ):先生に力強く頷きながら、ハンドグレネードのピンを抜く。
    サリヤ(わるいこ):「えいやっ!」美しいフォームで投球!
    平賀アケミ:「いや何やってるんだお前ー!」
    平賀アケミ:テーブル遮蔽の内側に投げ込まれるそれを魔眼で捻じ曲げた結果、天井に衝突、爆発!
    平賀アケミ:「いだだだ……おのれ先生」
    平賀アケミ:落下する瓦礫を盾で受け止め、振り払う。
    眩星かんな:「盾で防げないと見るや、ノータイムで魔眼を起動するとはね。噂に違わぬ堅さ、そしていい判断だ」
    平賀アケミ:「褒められても嬉しくなーい!」
    平賀アケミ:顔をかっかさせて怒りの感情をアピール。
    GM:イニシアチブ、イズナの手番。
    阿紫 イズナ:はぁい。マイナーは別にいいわ、もうすぐ傍にいるし
    阿紫 イズナ:メジャー、NS『妖焔花宴』 《エクスプロージョン》《ツインバースト》 侵蝕[+6] 対象:範囲(選択) 射程:視界 リアクション時にドッジ不可
    阿紫 イズナ:対象は同エンゲージ内の平賀アケミ、MASS暴生徒軽装・同重装備
    阿紫 イズナ:サリヤちゃんは裏切ったから巻き込まないであげる~
    サリヤ(わるいこ):悪いことするもんだね
    阿紫 イズナ:(3+1+1)dx9+1
    DoubleCross : (5DX9+1) → 10[2,3,4,8,9]+6[6]+1 → 17

    阿紫 イズナ:1回回った。先生のおかげねぇ
    平賀アケミ:ガードシールドによるガード、《磁力結界》ガード値+3D10
    平賀アケミ:5+3d10
    DoubleCross : (5+3D10) → 5+13[5,1,7] → 18

    GM:ダメージロールどうぞ!
    阿紫 イズナ:2D10+14+12 装甲・ガード値有効
    DoubleCross : (2D10+14+12) → 8[7,1]+14+12 → 34

    阿紫 イズナ:ほとんどガードで消されちゃうじゃないのっ
    阿紫 イズナ:阿紫イズナの侵蝕率を6(→ 6)増加 (69 → 75)
    平賀アケミ:合計ダメージ115、そろそろきついぞ……
    MASS暴生徒:軽装兵はダウン!重装兵はギリギリ生還
    GM:演出どうぞ!
    阿紫 イズナ:きーっ
    阿紫 イズナ:(あの子はちょーっと相手するには分が悪いし……前線を維持しながら、向こうに行かせないことだけ考えましょう)
    阿紫 イズナ:視線の先にいるのは平賀アケミ──先程から、並の生徒なら一撃で退場待ったなしの攻撃を何発も耐えている。
    阿紫 イズナ:護りに長けた者が護りに徹するなら、それを突破するのは至難の業だ。となれば、こちらのやるべきことは自ずと絞られてくる。
    MASS暴生徒:「裏切り者~」「愛想尽かされる側にも問題があるでは?」「確かに!」
    阿紫 イズナ:投げ込まれたハンドグレネードの爆発余波を飛び退って避け、先程とは異なる構えを取る。
    MASS暴生徒:「それはそれとしてまずはこの狐さんだ!」「おらっモフらせろ~」
    阿紫 イズナ:「だぁめ。お触りはサービス外よ」
    阿紫 イズナ:昂ぶるレネゲイドに呼応し、九尾の尻尾が大きく羽のように拡がる。──瞬間。
    阿紫 イズナ:ぼぅ、と。伸ばした手の先、黒い爪を掌に顕現した炎が照らし出した。
    阿紫 イズナ:「"花宴"」
    阿紫 イズナ:言の葉一つ。掌から溢れ出た炎が、瞬く間に一帯を覆い尽くしていく。
    MASS暴生徒:「うぎゃ~っ」逃げ場を失った生徒たちが次々に送還されてゆく。
    阿紫 イズナ:意志を持つように地面を這い縋り、己を取り囲む生徒の集団の身体を包み込みゆくそれは、現実の炎よりはぬるく、しかし振り払っても決して消えることはない。
    阿紫 イズナ:「あっは。残り半分くらい?」
    平賀アケミ:「ぐっ……ゲホッゴホッ」
    眩星かんな:「(サリヤちゃんはいい仕事をした。魔眼はそう何回も行使できないはず、使えたら盾を担ぐ必要がないからね)」
    芦屋コヨミ:「……はっ」何かに気付いた顔
    平賀アケミ:「これがインタビューの戦力か!?」
    黒羽サドル:「……これが本領……いや」一歩下がりながら、品定めするように炎を見る。「両方か」
    芦屋コヨミ:「なんでこの人うちの学校に居ないんだろう……」
    平賀アケミ:「まさか本当にグレート・バビロンが……潰しに来たのでは……」
    阿紫 イズナ:「どんな悪い子が先生においたしに来るかなんて、分からないでしょ?」
    黒羽サドル:「遠近両用……見た目も振る舞いも派手な割に、堅実なのね」
    眩星かんな:「(お陰でイズナちゃんの火は満を持して徒党に罅入れ、趨勢が傾く。イズナちゃんを孤立させた今が分水嶺だ)」
    阿紫 イズナ:決して強大な戦力を一撃で葬り去る出力ではない。だが、その分"手数"では他に勝る。
    阿紫 イズナ:前線を維持し、有象無象を捌き──本命を確実に仕留めさせる。これが、"ハクメン"のやり方だ。今も、昔も。
    阿紫 イズナ:「降参するなら今のうちよぉ?」
    平賀アケミ:「……ふん、この程度で私が追い詰められたなどと思わない事だ」
    GM:クリンナップ スキップ
    GM:ラウンド2 セットアップ
    眩星かんな:なし
    芦屋コヨミ:なし!
    黒羽サドル:なし!
    阿紫 イズナ:《活性の霧》だけ使っておきましょうか
    阿紫 イズナ:阿紫イズナの侵蝕率を3(→ 3)増加 (75 → 78)
    MASS暴生徒 重装備[14] 平賀アケミ[9] サドル[9] 元ふまじめ[7] イズナ[5]
      (10m)
    コヨミ[11]
      (1m)
    かんな[8]
    GM:イニシアチブ、重装備暴徒
    MASS暴生徒:1d5
    DoubleCross : (1D5) → 4

    MASS暴生徒:5だったらサリヤちゃんに襲い掛かってました
    阿紫 イズナ:裏切り者を許さないスタイル
    MASS暴生徒:PC4のかんな先生に襲い掛かります。
    眩星かんな:はーい
    MASS暴生徒:2回目だ
    阿紫 イズナ:そんなに先生のことが好きか
    黒羽サドル:三角関係ってこと?
    MASS暴生徒:好きになっちゃったかも
    MASS暴生徒:9dx7+3 突撃銃
    DoubleCross : (9DX7+3) → 10[2,2,5,6,7,7,8,9,10]+10[2,4,6,8,8]+10[2,9]+2[2]+3 → 35

    眩星かんな:2dx>=35 ドッジにしよ
    DoubleCross : (2DX10>=35) → 10[10,10]+5[4,5] → 15 → 失敗

    眩星かんな:ちょっと頑張った
    MASS暴生徒:すご~い。くらえ!
    MASS暴生徒:12+4d10
    DoubleCross : (12+4D10) → 12+24[7,5,6,6] → 36

    眩星かんな:リザ!
    眩星かんな:63+1d10
    DoubleCross : (63+1D10) → 63+7[7] → 70

    眩星かんな:ちょっと走ったな。HP7で以上
    MASS暴生徒:「動いてないのに熱いよ~」「燃えてるからね」「転がれ転がれ!」
    MASS暴生徒:狐火に巻かれた生徒たちが次々に遮蔽から飛び出てきて、先生の足元にも転がり出てくる!
    眩星かんな:「むっ」
    サリヤ(わるいこ):「わわっ、消火器……は廊下にあるから」
    阿紫 イズナ:「ちっ、抜かれた……!」
    サリヤ(わるいこ):ベッドからシーツを剥ぎ取り、消火に務める。火の粉が飛び散って熱い!
    眩星かんな:「いいのかい?逃げてくる先が私の方で」
    MASS暴生徒:「いや~一番手ぬるい扱いしてくれそうだし……」
    MASS暴生徒:「えっ、足蹴にされたりする?」
    眩星かんな:「まさか。私が生徒を足蹴にする大人に見えるのかな?見えてたらショックだな~」
    MASS暴生徒:「………」
    MASS暴生徒:「でもなんか危機感は感じる……」
    MASS暴生徒:被弾と謎の緊張からレネゲイドが高揚したのか足元で強制送還。
    MASS暴生徒:その衝撃で炎が弾けて先生の服を焦がす。
    眩星かんな:「うおっ!そんな捨て身の攻撃ある?あっつぇ!!」
    平賀アケミ:「攻撃……攻撃か今の……?」
    阿紫 イズナ:「なんかアタシが悪いことした気分……ごめんねぇ、センセ」
    眩星かんな:ワタワタしながらスーツに引火した火を叩く。オーヴァードの火は中々消えないし熱いよ~~
    阿紫 イズナ:指をぱちんと鳴らし、狐火を一帯から送還する。
    MASS暴生徒:「生き返る~」「もしや救いの女神……?」
    眩星かんな:「た、多少の想定外はあったものの……私の方に向かってきてくれたお陰で」
    眩星かんな:「アケミちゃんの周囲が手薄だ。行けるかい、二人とも!」
    芦屋コヨミ:「あ……は、はい!いけます!」
    黒羽サドル:「……当然」
    GM:イニシアチブ、コヨミの手番
    芦屋コヨミ:いくぞ~
    芦屋コヨミ:陽炎の衣!隠密します
    芦屋コヨミ:77へ
    芦屋コヨミ:メジャーでコンセ、うごめく弾丸、見えざる死神!
    芦屋コヨミ:アケミさん、かくご~
    平賀アケミ:陰険デバフやめろ!
    芦屋コヨミ:ここで落ちればデバフ入りませんよ!
    平賀アケミ:くっ、殺すな!
    芦屋コヨミ:判定!
    芦屋コヨミ:10dx7+3
    DoubleCross : (10DX7+3) → 10[1,1,2,5,6,7,7,8,9,10]+10[1,1,2,3,8]+6[6]+3 → 29

    芦屋コヨミ:むむ
    平賀アケミ:ふ、見切ったり!
    平賀アケミ:ガードシールドでガード、《磁力結界》ガード値+3D10
    平賀アケミ:5+3d10
    DoubleCross : (5+3D10) → 5+7[4,1,2] → 12

    平賀アケミ:syoboi
    GM:ダメージどうぞ
    芦屋コヨミ:3d10+2d10+12+20+5
    DoubleCross : (3D10+2D10+12+20+5) → 20[8,7,5]+16[9,7]+12+20+5 → 73

    芦屋コヨミ:上振れアタック!
    眩星かんな:安定して高いな~
    平賀アケミ:なけなしの磁場発生装置を使用!使い捨てでダメージを10点軽減。
    平賀アケミ:でも耐えきれない!戦闘不能!
    阿紫 イズナ:流石ぁ~
    眩星かんな:やったぜ
    黒羽サドル:よかった
    平賀アケミ:《自動体内式除細動器》シナリオ1回、HP1で復活。
    黒羽サドル:こいつ……
    眩星かんな:いいもん持ってんねぇ!
    芦屋コヨミ:いきてる!
    阿紫 イズナ:送還されない!ここにいる!
    GM:これで戦闘自体は終わるが……演出どうぞ!
    芦屋コヨミ:「い、一応こっちが勝ちそうな流れですけど……その」
    芦屋コヨミ:「降伏……じゃ、ない。お話の場に上がってくれたりは……」
    平賀アケミ:「しない!私の女神は一人だけだ!」
    平賀アケミ:「じゃない、私は一人になっても負けを絶対認めん!」
    平賀アケミ:かなり気分が高揚しているようで、まともに会話ができる状態ではない。
    眩星かんな:「凄い信念だ。惚れ込むって怖いな……」
    冬月ノミナ:「後輩が迷惑かけちゃってごめんね」
    芦屋コヨミ:「うぅ……じゃあ、ほんとにほんとに仕方ないです……」
    芦屋コヨミ:「お話を聞いてもらう為に、ギリギリを攻めないと……」
    芦屋コヨミ:そう呟いた瞬間、再度その身が消える
    芦屋コヨミ:この場の誰からも感知されない場所へ。たったひとり潜り込む
    平賀アケミ:「またそれか……!」
    平賀アケミ:こちらの危機感知さえ悪用されることは手痛く学習済み。
    平賀アケミ:「ならこれで、どうだ……!」消耗こそ激しいが、仕留められるよりはマシだ。
    平賀アケミ:電磁力による防御フィールドを全方位に張り、生半可な銃撃は通らなくする。
    芦屋コヨミ:(……)
    芦屋コヨミ:しかし、これまでと違いその気配は全て前面から。一歩一歩近づいてくるのが感じ取れるだろう
    平賀アケミ:「なっ……」
    芦屋コヨミ:何も見えない筈なのに、赤い目が確かに光る。その瞳に入り込む
    平賀アケミ:ブラフか、それとも先ほどとは異なる強烈な一撃で防禦を突破する気か。
    平賀アケミ:(防御を一か所に集中すべきか?)
    平賀アケミ:(いや、そもそも予兆とは無関係に攻撃してくるのだから……)
    平賀アケミ:思考が堂々巡りに陥り、精神的な敗北と能力限界により出力が減退する。
    芦屋コヨミ:鬼道とは元来、古代に使用された統治者の術
    芦屋コヨミ:つまるところ、人心掌握に長けた術である
    芦屋コヨミ:その為に何の力を使用しているか、彼女にも、彼女以外にも理解できないことは多いが、兎も角───
    芦屋コヨミ:一度その術を見てしまった以上、全てが後手に回る。思考は裏の裏を延々に読む堂々巡り
    芦屋コヨミ:結果として
    芦屋コヨミ:渇いた音が五つ。全てが障壁を貫いて、手足と胴に直撃
    平賀アケミ:「が、ぁ……?」
    芦屋コヨミ:強制送還の圏外を見極めるように、身体の動きのみを停止させる銃撃
    芦屋コヨミ:「お、お話を聞いてください。さもないと……」
    芦屋コヨミ:何時の間にか現れた少女が、目の前で弱気に話す
    芦屋コヨミ:「その、話してくれるまで、ギリギリを攻めるので……」
    阿紫 イズナ:「かわいー声で怖いこと言ってるぅ」
    平賀アケミ:「ひ、ぁ……来る、な……」
    芦屋コヨミ:「だ、だってお話聞けないと此処まで来た意味、無いじゃないですかぁ!」
    シュリー・カルプブルクシュ:「うーん、仕事内容をしっかり覚えててコヨミは偉いデスね」
    黒羽サドル:「聞くに足るネタがあるかも今となっては微妙なところだけど……」
    平賀アケミ:「ひっぐ、なんなんだよお前ら……」
    冬月ノミナ:「気にしないでね、その子は嫌悪衝動だから」
    芦屋コヨミ:「だ、だから最初に……」
    冬月ノミナ:「昂って来ると、誰でも嫌いになって拒絶しちゃうの」
    芦屋コヨミ:「ど、どどどうしましょう……」
    冬月ノミナ:「皆が来た時から、ずっとイライラしてたってこと」
    阿紫 イズナ:「落ち着かせられないのぉ? スタビリティ・サポーターはそういう仕事だと認識してるんだけど」
    眩星かんな:「そうだね。私達はアケミちゃんを落ち着かせたいだけだから、それが出来るなら」
    冬月ノミナ:「それが私と居ると、一人で勝手に盛り上がっちゃうのよね」
    平賀アケミ:「うう……私にはあなたしか居ないのにぃ……」
    平賀アケミ:「どいつもこいつも邪魔ばかりして……許せない」
    芦屋コヨミ:「その、チョコバー(たべかけ)で落ち着いてくれたりは……」
    平賀アケミ:「ぷっつーん」
    平賀アケミ:バヂ、と全身から稲妻が飛び散って四肢に穿たれた傷を焼き消す。
    眩星かんな:「コヨミちゃんは相手を煽るのが上手いね」
    平賀アケミ:「おま、お前!それで機嫌が直るとでも、おま、思っているのかぁ”ー!」
    芦屋コヨミ:「びゃあああああああ」
    GM:イニシアチブ
    芦屋コヨミ:?!
    阿紫 イズナ:怒った?怒った?
    平賀アケミ:ブチのギーレェ
    芦屋コヨミ:戦闘は終わったはずでは?!
    平賀アケミ:オートアクション、ウェポンケースにより不明なアイテムに接続。
    眩星かんな:何ですって
    平賀アケミ:効果により、Eロイス《地獄の季節》を取得。
    芦屋コヨミ:?!
    阿紫 イズナ:ちょっとお?!
    平賀アケミ:イニシアチブで使用、シーンに怒れる暴徒たちを召喚。 シーン内に登場しているキャラクターは即座に2D10のHPダメージを受けます。
    平賀アケミ:また効果により、冬月ノミナを連れて退場します。
    黒羽サドル:何なのこいつ!
    平賀アケミ:2d10
    DoubleCross : (2D10) → 11[7,4] → 11

    阿紫 イズナ:その置き土産は普通に辛い!
    阿紫 イズナ:HP残り1点、リザ……
    眩星かんな:70+1d10 当然リザ
    DoubleCross : (70+1D10) → 70+10[10] → 80

    芦屋コヨミ:「い、いや、だって先生、こういう時は甘いものを食べると落ち着くって……煽ってなくてぇ~~~~!」
    阿紫 イズナ:阿紫イズナの侵蝕率を1D10(→ 2)増加 (78 → 80)
    黒羽サドル:黒羽サドルのHPを11(→ 11)減少 (25 → 14)
    眩星かんな:これはきつい。HP10で以上
    芦屋コヨミ:侵蝕79からえーと
    芦屋コヨミ:2d10
    DoubleCross : (2D10) → 4[2,2] → 4

    芦屋コヨミ:あっいきてる
    芦屋コヨミ:HP4です
    阿紫 イズナ:ダメージは11じゃない?
    芦屋コヨミ:あっ
    GM:11ダメージです
    芦屋コヨミ:リザします
    芦屋コヨミ:うわーん!
    芦屋コヨミ:1d10
    DoubleCross : (1D10) → 10

    阿紫 イズナ:よしよし
    平賀アケミ:逃がさん……お前だけは……
    芦屋コヨミ:ぐぎゅあ
    阿紫 イズナ:ぐえー
    黒羽サドル:み、みんな
    GM:かわいそう
    芦屋コヨミ:89……
    平賀アケミ:勝手きわまる怒りの慟哭と共に、懐から何かを取り出す。
    平賀アケミ:「これを使うしか、あるまい!」それは武骨で、どこか禍々しい印象を与える首輪だ。
    黒羽サドル:「いま使うしかないこと絶対ないと思う」
    平賀アケミ:「うるさーい!お前ら皆大嫌いだ!」自身に填めると共に、ぶつりと何かが切れる音。
    芦屋コヨミ:「そ、そうですよ!甘いものを食べて落ち着いて……!」
    GM:その時、明確な異変が起こる。
    阿紫 イズナ:(……っ、まさか、あれは……)
    眩星かんな:「首輪……?」
    平賀アケミ:「がっ、ぁ……ぎぅぅ……!」
    平賀アケミ:激痛にもだえ苦しむ平賀アケミの十字冠に、赤黒く光る剣型の楔が撃ち込まれる。
    平賀アケミ:全体の輪郭も歪み、軋みを上げる。生徒たちは見ているだけで寒気を感じるような。
    阿紫 イズナ:「……ッ!!!」 飛び掛かり、その手を抑えようとしたが──時既に遅し。
    GM:阿紫イズナが、それが何であるかを知っているように。
    眩星かんな:「待って、イズナちゃん!離れて────」
    冬月ノミナ:「……憎悪に変わった?」他者の衝動を読み取る力を持った、古なじみは彼女に何かが混じったことを察知し。
    阿紫 イズナ:「ああ、もうっ……!」 先生の言葉に身を翻し、起こりうる可能性を模索し。備える。
    芦屋コヨミ:「え?え?」その場できょろきょろしている。何が起きているか分かっていない
    黒羽サドル:「何……?」
    GM:黒羽サドルは、冬月ノミナと出会った月夜に感じ取った異常なまでの気配を。
    阿紫 イズナ:「最悪……こんなところで見たくはなかったわねぇ」 吐き捨てるように呟く。肌がじくじくと焼かれるような痛みを思い出して。
    眩星かんな:「……アレを知ってるのかい。イズナちゃん」
    GM:敵意に満ちた、敵意を招く異常濃度のレネゲイドの主が彼女であったことを察知。
    GM:そして外の世界を知る眩星かんなは、彼女が放つレネゲイドの圧が。
    GM:ジャームのそれに匹敵する、合致するものであることを理解する。
    阿紫 イズナ:「……アタシ達に首輪を付けていた連中の、負の遺産よぉ」
    阿紫 イズナ:「ここにあっちゃいけないもの。間違いなく、ノヴァリスに平和をもたらすそれではないわぁ」
    眩星かんな:ち、と小さく舌打つ。八月革命以前に生徒を縛り付けた遺物、それにしては、遥か昔に対峙したジャームの記憶を想起させることに。
    平賀アケミ:人の暴力衝動に火をつけ、大火の災いを招く力が発動!それに惹かれて、更なる暴徒が現れる!
    ???:ガシャーン!
    ???:老朽化した廃棄ホテルの壁を突き破って、一台の車が突っ込んでくる!
    ???:YNG社のロゴが刻印された兵員輸送車……君たちが乗っていたものと酷似している!
    シュリー・カルプブルクシュ:「あれー?」
    ???:「どうも、今日も突撃取材に参りました」
    YNGテレビ局員:「ニュース・ナイトジャスティスのお時間です!」
    GM:ニュース・ナイトジャスティスとは、YNGテレビの人気番組。
    GM:犯罪グループの元に突撃して武力鎮圧を行い、そのまま犯人にインタビューしたり物的証拠を強奪する過激な報道番組だ。
    GM:その戦闘スタッフが……異常な敵意を植え付けられた状態で横から転がり込んできた!放送事故だ!
    阿紫 イズナ:「助けが来た……というわけではなさそうねぇ!」
    YNGテレビ局員:「なんという事でしょう!我らがシュリー社長が……テロ組織と密会を!?」
    YNGテレビ局員:「これは大変な事です……速やかに話を聞かねばなりません!」
    眩星かんな:「(ジャームの力を得たアケミちゃんの支配下にあるとしたら)」
    YNGテレビ局員:平賀アケミの力と熱く煮えたぎる正義の心により、暴走状態にある!
    眩星かんな:「話が通じるとは思えない!」
    黒羽サドル:「そんなのばっかりじゃない……!」舌打ちする。
    シュリー・カルプブルクシュ:「直ちに逃げマショう!」
    芦屋コヨミ:「逃げ……うぎゃっ!なんか私ばっかり狙っ……にゃあああぁ?!」
    シュリー・カルプブルクシュ:「イズナさん、放送してはならないものに関しては私が責任を取って処理しマス」
    シュリー・カルプブルクシュ:「今はそれで良いデスね?」あの"負の遺産"については、まだ広めるべきではないだろう。
    阿紫 イズナ:「正直、そうしてもらえると助かるわねぇ」 コヨミちゃんの首根っこを掴んで引っ張りながら。
    眩星かんな:「……今しがた車両が破ってきた壁の穴から全速力!全員撤退!」
    シュリー・カルプブルクシュ:影からノイズめいた文字の群れが浮かび上がり、局員の撮影器具に人知れず入り込む。
    黒羽サドル:リロードしたアンチマテリアルライフルの弾丸とレーザーとで天井を崩し、瓦礫と粉塵で遮蔽を作る。
    冬月ノミナ:「参ったな……これ、私の責任だもんね」
    阿紫 イズナ:「今は逃げることだけ考えて頂戴な!」 前兆なく立ち上る炎の壁で、暴徒たちを牽制しつつ後退する
    冬月ノミナ:銃弾やレネゲイドの力が飛び交う中、ぺたぺたと素足で歩いて。
    眩星かんな:「詳しくは知らないけど、あの状態のアケミちゃんに襲われて、十字冠が上手く起動するか分からないし!」
    平賀アケミ:これまでとは打って変わって、雷のような素早い動きで冬月の元に迫る。
    平賀アケミ:「アユミ、こっちに来て……!」言いながら、その腕を引っ掴む。
    冬月ノミナ:「ね、お客さん」
    冬月ノミナ:「今度はさ、私のところに来て欲しいな」
    冬月ノミナ:「約束してくれる?」
    黒羽サドル:「今その話する!?」
    冬月ノミナ:「私も楽しみだったんだもの」
    黒羽サドル:壁の穴から頭だけを屋内に残して。「……分かったわよ」
    黒羽サドル:「その代わり、今度はちゃんと居てちょうだい」
    黒羽サドル:それだけを言い、撤退する。
    冬月ノミナ:「うん、またね」
    GM:ズドン
    GM:雷が空へと向けて放たれて、ホテルの天井に大穴を空けて。
    GM:後に残されたのは、ナイトジャスティスのスタッフだけだった。
    YNGテレビ局員:「……はっ、私たちは一体何を?」
    YNGテレビ局員:「と、こんな時のためにばっちり撮影を行っているので問題な……」
    YNGテレビ局員:「録画が全部消えてる……」「情報抹消に記憶消去?」「そしてこの痕跡は……」
    YNGテレビ局員:「どうやらこれは私たちの出る幕ではないな」「レムリア班に連絡しよう!」
    GM:強大な……在り得ざるジャームの力による破壊痕は
    GM:未確認生命体絡みのミステリー記事として残されることとなった。

    GM:シーン終了、ロイス取得が可能です。
    眩星かんな:ロイス保留。以上
    阿紫 イズナ:眩星かんな ◯信頼/脅威 で取得するわねぇ
    芦屋コヨミ:次は先生にとろう  眩星かんな ●興味/脅威
    黒羽サドル:こちらも保留かなあ
    GM:脅威になってる
    黒羽サドル:予備弾倉を使ってアンチマテリアルライフルの回数を回復しておきます 購入は無し?
    GM:購入は無しです
    黒羽サドル:はあい

    GM:ミドル3……ミドル3?
    GM:シーンPCはイズナちゃん。出たい人は登場侵蝕をどうぞ
    阿紫 イズナ:阿紫イズナの侵蝕率を1D10(→ 3)増加 (80 → 83)
    芦屋コヨミ:1d10
    DoubleCross : (1D10) → 7

    黒羽サドル:黒羽サドルの侵蝕率を1d10(→ 2)増加 (64 → 66)
    眩星かんな:80+1d10
    DoubleCross : (80+1D10) → 80+5[5] → 85

    芦屋コヨミ:きゅ、96……
    阿紫 イズナ:こ、コヨミちゃん……
    黒羽サドル:あわわ
    芦屋コヨミ:リザレクトの~侵蝕が重い~~
    GM:重いの~よ~

    GM:突如巻き起こった暴虐の嵐から逃れた君たちは、シュリーが保有するセーフハウスへと移動していた。
    シュリー・カルプブルクシュ:「ここなら人の目を気にせずにくつろげマスし」
    シュリー・カルプブルクシュ:「……内緒話も存分にできマス」
    阿紫 イズナ:「はぁ……一件落着かと思ったのにねぇ」 まだ戦闘後の昂りが残っているのか、狐耳と尻尾はそのまま残っている
    鷹条アカツキ:「……災難だったようだな、あんたら」扉を開けて入って来る。
    芦屋コヨミ:「きゅう……」
    阿紫 イズナ:「あらぁ、びっくり。ワンちゃんじゃない」 手をひらひら~と振る。
    鷹条アカツキ:「うるさいよ……キュナリオン憲兵学校の鷹条アカツキです」
    鷹条アカツキ:びしっと折り目正しく先生に敬礼。
    眩星かんな:「……やぁ、アカツキちゃん。確か、体制側の部隊に所属している子だね」セーフハウスに入る否や、考え込む仕草をしていたが顔を上げて。
    芦屋コヨミ:「……ふぇ?」入ってきた人物に気付き、顔を上げる
    黒羽サドル:「……なんでそんなのが出張ってくるわけ?」答えの予測できる問いを向ける。
    鷹条アカツキ:「それを言うならそっちの阿紫イズナも同僚でしたよ」
    鷹条アカツキ:「シュリー広報官から連絡があったんだ。変な首輪を目にした件について」
    鷹条アカツキ:「あれは最重要機密だからな。イズナみたいなアウトロー気取りの口から漏らさせるのは駄目だ」
    阿紫 イズナ:「ええ~? 心外だわぁ」 はぁー、と大きく溜息。
    芦屋コヨミ:「あ、あれ……なんだったんですか」
    芦屋コヨミ:「あのまま全部隠されると、もしかしたら私が全部悪いみたいな流れになっちゃうので……」
    眩星かんな:「それならアカツキちゃん。答えられる限り、説明を貰えると嬉しいな」
    阿紫 イズナ:「流石にそれはないと思うけどぉ。アタシだって全部ぺらぺら喋っちゃうわけにはいかないしぃ」
    阿紫 イズナ:「困ってたのよねぇ。アカツキから説明に来てくれたのなら、ラッキー」
    鷹条アカツキ:「責任を被ってやると言ってるのが分からんか?ふわふわさせるのは尻尾だけにしておけ」
    阿紫 イズナ:「こんこーん」 狐の真似。彼女に対してだけ、特にからかい口調が強い。
    鷹条アカツキ:溜息と共に尻尾をぺしりと揺らす。
    鷹条アカツキ:「外からやってきた先生の眼に、あれはどう映りましたか?」
    眩星かんな:「首輪を取り出した後の彼女は、オーヴァードの"衝動"を一切コントロール出来ているように見えなかった」
    眩星かんな:「外の世界ではジャームと呼ぶ状態だね。ノヴァリスでは馴染みが薄いかもしれないが」
    鷹条アカツキ:「流石のご慧眼と言うべきかな。先生と言うだけはある」
    黒羽サドル:「元から自制が効いてるとは言い難い奴だったけどね。何かしら質が変わったのは分かる」
    芦屋コヨミ:「そ、それって……結構危険な状態なんじゃ……」
    シュリー・カルプブルクシュ:「目の色変わってマシたね。冬月さんの言い方によれば……嫌悪から憎悪に衝動が変わっていた?」
    鷹条アカツキ:「ならば、それは怠惰の首輪ですね……小分類の話になりますが」
    鷹条アカツキ:「あの首輪は"堕剣の楔片"ダモクレス・ウェッジ……十字冠の戒律を歪めるための装置です」
    阿紫 イズナ:その忌まわしい単語に、露骨に嫌そうな表情をする。
    鷹条アカツキ:「知っての通り、ノヴァリスの生徒には侵蝕率の制限が存在しています」
    鷹条アカツキ:「帰還不可能を意味する100%以上の状態では活動できず、自動的に強制送還される」
    鷹条アカツキ:「これによってジャーム化から保護されているのと同時に、高出力の発揮を阻害してしまう」
    鷹条アカツキ:「つまり、戦力としての価値が下がるわけです」
    阿紫 イズナ:「十字冠の戒律は、管理や鎮圧、損耗抑制には便利だけど。こと"兵士"として運用するには邪魔なのよねぇ」
    鷹条アカツキ:「故に、キュナリオン憲兵学校を支配していた大人たちがあの首輪を作りました」
    鷹条アカツキ:「不死者と呼ばれるオーヴァードのことを知っていますか?」
    鷹条アカツキ:「彼女たちは通常のオーヴァードより、侵蝕率の帰還域が深い」
    阿紫 イズナ:「それだけ長いこと戦力として動き続けられるってことねぇ」
    眩星かんな:「大体合点がいった。十字冠本来のキャップより高い侵蝕率で戦闘を行える兵士が大人の都合で造られたってことか」
    鷹条アカツキ:「はい。首輪は不死者の性質を他の生徒に移植することを目的として開発されました」
    黒羽サドル:「しち面倒くさいことを……」
    芦屋コヨミ:「そ、その分他より強い出力で戦える……?」
    鷹条アカツキ:「ジャームである"堕剣の楔片"の侵蝕率を生徒が参照することにより、高侵蝕率状態での戦闘行動は可能になりました」
    鷹条アカツキ:「……その代償が、人格の混同と衝動の暴走」
    阿紫 イズナ:「さっきの十字冠。変わっていくの見えた?」
    眩星かんな:「ああ、楔片が冠に食い込んでいく様に見受けられた」
    黒羽サドル:「あれが混同?」
    阿紫 イズナ:「あれが"堕剣の楔片"ダモクレス・ウェッジを使った証。本来持つ十字冠と生徒自身に溝ができた証明ってところかしらぁ」
    鷹条アカツキ:「平賀アケミ個人の衝動が嫌悪であるなら、彼女が填めた首輪の……」
    鷹条アカツキ:「原材料となったオーヴァードの衝動が憎悪なのでしょう」
    芦屋コヨミ:「原、材料……」
    鷹条アカツキ:「実質的には、生徒をジャーム戦力に変える装備と言えます」
    阿紫 イズナ:「あの首輪はねぇ。【不死者】たる生徒の体組織が材料なのよ」
    眩星かんな:「……おいおい、軽率にジャームを生み出すことがどういうことか分かってやってるのか?」
    阿紫 イズナ:「キュナリオン憲兵学校の教範は"ドッグマスター"だったわぁ。ジャーム戦力を統率する術を、大人たちは持っていた」
    阿紫 イズナ:「理事会の兵士を効率的に運用する一手段として、高侵蝕の生徒たちを量産する。そのためだけにある手段なのだから」
    阿紫 イズナ:「……その後の生徒のことなんて、知ったことじゃないんでしょうねぇ」
    眩星かんな:「都合の良いこって。衝動に侵されたジャームを操れるのは、よほど噛み合った場合だけなんだがな」
    鷹条アカツキ:「そういう研究をしているようでしたからね、大人たちは」
    眩星かんな:「……八月革命以降、残った首輪の所在はどうなっている?」
    鷹条アカツキ:「記録されている内の8割は破壊、凍結を確認」
    鷹条アカツキ:「残りは革命時に消息を絶ち、目下捜索中です」
    阿紫 イズナ:「見つけたらこっそりアタシ達に教えてねぇ」
    鷹条アカツキ:「……填められていた同胞を含めて」
    芦屋コヨミ:「場所が分からないと……どうしようも……ううん」
    黒羽サドル:「使用者ごと?」かすかに眉を動かす。
    眩星かんな:「了解。じゃあ、残り2割の内一つをアケミちゃんが所持していて、あの場で使用したと」
    鷹条アカツキ:「キュナリオン憲兵学校の生徒は大きく分けて3つに分かれました」
    鷹条アカツキ:「私のような治安維持活動を真面目にこなしている警察派と」
    阿紫 イズナ:「アタシのように、傭兵活動がメインに変わったアンチェインと」
    鷹条アカツキ:「最後まで理事会に従い、多くが失踪したカラードの面々です」
    鷹条アカツキ:「……一番大人たちに"可愛がられて"いた子たちです」
    鷹条アカツキ:「精神の不安定な者や、消耗の激しい者も多い」
    鷹条アカツキ:「とはいえ、平賀アケミというのはうちの生徒ではない。どういったルートからか入手したのでしょう」
    阿紫 イズナ:「ほーんと、どこから流れたのかしらねぇ……最悪だわぁ」
    眩星かんな:「直接聞いて、応えてくれるかどうかは……分からないな」
    芦屋コヨミ:「で、出所を探すのも大事ですけど……とりあえず、アケミさんが持ってる分だけでもなんとかしないと……」
    阿紫 イズナ:「言う通りねぇ。でもアレを使った以上、既にさっきまでの彼女とは訳が違うわぁ」
    眩星かんな:「そう簡単にいうけども。私の知る限り、ジャームってのは……」
    眩星かんな:「不可逆だ。一度なったらもう二度と元には戻れない」
    鷹条アカツキ:「……あなたはその生徒を、私たちを心配してくれるのですね」
    鷹条アカツキ:「なら、もっと気持ちを込めて先生と言っても良いかもしれないな」
    眩星かんな:「そう言ってくれるのは、嬉しいけど……」
    鷹条アカツキ:「あの首輪はあくまで生徒を疑似的にジャーム化するもの」
    鷹条アカツキ:「本当に戻ってこれなくなる前に止めることが出来ます。使用を重ね過ぎなければ」
    黒羽サドル:「十字冠の存在によって成り立つ、大人にとって都合良くも中途半端な状態、というところかしら」
    眩星かんな:「っ、本当か!?」アカツキちゃんの肩を掴む。
    鷹条アカツキ:「ぇっ、ええ、家族に誓って」目を見張りながら答える。
    鷹条アカツキ:「……研究の本源は、ジャーム化せずにレネゲイドの力を引き出す研究だったらしいからな」
    阿紫 イズナ:「それが唯一の救いよねぇ」
    鷹条アカツキ:「あいつらはオレたちを都合よく使い尽くしたかっただけだがな」
    芦屋コヨミ:「つまり、急いで首輪を破壊さえすれば大丈夫……なら、まだなんとかなりそう」
    阿紫 イズナ:「あくまでも"兵士"としての運用が目的だったわけだし、損耗が困るってだけでしょうけどぉ」
    眩星かんな:「……猶予はどれくらいか、目安でも分かるかい?」
    鷹条アカツキ:「……管理状態は劣悪、万全の状態より数段落ちるとして」
    鷹条アカツキ:「過去の平賀アケミを助けた横やりの数を使用回数と想定……」
    黒羽サドル:(毎回あの調子で使ってたわけ……?)
    鷹条アカツキ:「安全マージンを最大に取るなら、あと3回も使えば危険域に入るでしょう」
    シュリー・カルプブルクシュ:「便利なドーピングアイテム程度の認識で使っているのデショうね……」
    阿紫 イズナ:「出処がどこであれ、あれの性質について詳しく聞かされてるとは考えにくいし。あまり猶予はなさそうねぇ」
    眩星かんな:「……なるほど。危険が及ぶたびに使っているとすれば、探すだけのリミットはギリギリ」
    眩星かんな:「あと必要なのは……外す方法かな」
    芦屋コヨミ:「……え、壊すだけじゃダメなんですか?」
    鷹条アカツキ:「発動トリガーは脊椎への打ち込みです」
    鷹条アカツキ:「首輪を壊しさえすれば、死ぬほど痛いだけで済みます」
    眩星かんな:「良かった。首輪を壊すと爆発して命を奪う小説を読んだことがあってね。気になっていたんだ」
    鷹条アカツキ:「はあ、フィクションなんですね」
    芦屋コヨミ:「よ、よかった。精密作業は得意じゃないので……」
    眩星かんな:「現実は大抵、フィクションよりも残酷にできている。今回はたまたま、そうでなくて良かった」
    阿紫 イズナ:「ただまあ、鎮圧は必要になるわねぇ。それだけ壊すのは結構難しいから」
    阿紫 イズナ:「さっきより出力の上がった彼女を、今度こそ叩き伏せないといけないってわけ」
    芦屋コヨミ:「で、でも。さっきはなんとかなりましたし……」
    芦屋コヨミ:「……い、一対一なら兎も角。皆さんも、まだ余力残ってます……よね」
    眩星かんな:「……あれ。付いてきてくれるの?」
    芦屋コヨミ:「え"」
    黒羽サドル:「……」
    眩星かんな:「いや、別にもう取材どうこうの話じゃないよなーって思って……」
    芦屋コヨミ:「か、帰って許されるんですか……!?」
    黒羽サドル:「許されると言うか……」
    黒羽サドル:「インタビューの護衛って話ではあったわよね。相手がテロリストの親玉とは言え」
    眩星かんな:「ああ。キュナリオンがこれからアケミちゃんの捜索に向かうなら私も付いていくつもりだったけど」
    シュリー・カルプブルクシュ:「まあ、この内容はとても番組に使えマセんが」
    眩星かんな:「危険な仕事を、流れで付き合わせるわけには行かないからね」
    黒羽サドル:「理事会の遺失兵器を持ち出して暴走した生徒の鎮圧、なんてことに付き合うなら、提示されてた報酬じゃ安すぎる」
    シュリー・カルプブルクシュ:「撮影内容は全部ボツデス」
    黒羽サドル:「その辺りの線引きはしておきたい。傭兵だから」狐耳の少女を一瞥して。
    眩星かんな:「……サドルちゃん?」
    阿紫 イズナ:「アタシは首輪を見ちゃった以上、放ってはおけないし。処理には付き合うつもりだけど」
    黒羽サドル:「……何?」
    阿紫 イズナ:「確かにサドルちゃんにしたらそうよねぇ。再交渉が必要なところだわ」 うんうん頷いている
    眩星かんな:「お金を吊り上げようとしてる?」
    黒羽サドル:「してる」
    芦屋コヨミ:「わ、私は……ええと……どうしようかな……」
    芦屋コヨミ:「ヒナミさんの営業の場を確保できないと困ると言えば困るけどぉ……」
    シュリー・カルプブルクシュ:「コヨミさん……状況に流されていたあなたが面倒な事態に流されまいと成長して……」
    阿紫 イズナ:「コヨミちゃんが帰っちゃうと困るなぁ~」 こっちは押せばいけるんじゃないかと押してみる
    眩星かんな:「ん~……一応、職員室には生徒を先生のサポートに指名できる制度があるけど」
    眩星かんな:「あれ、どれ位お金出るんだろうなぁ……今まで指名したことないから分からないや」
    芦屋コヨミ:うむむ……と悩んだ末
    芦屋コヨミ:「わ、私も報酬上乗せの方向で……」
    黒羽サドル:「星室庁でも、YNGでも、キュナリオンでも構わないわ。貰うものを貰えるなら」
    黒羽サドル:「星室庁のその制度だって、ボランティアを強制させるものじゃないでしょう。そのための予算も最高生徒会から降りているはずよ」
    芦屋コヨミ:(そ、そもそもきっぱりと決着の瞬間に立ち会っておかないと)
    芦屋コヨミ:(また変に因縁つけられて付け狙われるかも……さっきもなんか変にこっち狙ってきてたしぃ……)
    シュリー・カルプブルクシュ:「そういうことなら、コヨミさんには私から追加報酬出しマス」
    眩星かんな:「そーそー。ただ、貴方を雇う金額がそれで届き得るかどうか確認しなきゃな―って」
    シュリー・カルプブルクシュ:「状況に不満があるならきちんと要求を突きつける、大事デスよ」
    芦屋コヨミ:「や、やった……!」
    黒羽サドル:「……」嘆息する。
    黒羽サドル:「詳しい額は後日、でも別にいい」
    阿紫 イズナ:「アカツキぃ。首輪の情報探させてる子たちって、有力情報見つけてきたら特別報酬あったわよねぇ?」
    阿紫 イズナ:「あれ、サドルちゃんに流せないかしら?」
    鷹条アカツキ:「うん?オレは構わないが」
    シュリー・カルプブルクシュ:「サドルさんについては、依頼以外でも用がありマセん?」
    シュリー・カルプブルクシュ:録画機材をポチッ
    GM:冬月ノミナ:「ね、お客さん」
    冬月ノミナ:「今度はさ、私のところに来て欲しいな」
    冬月ノミナ:「約束してくれる?」
    黒羽サドル:「今その話する!?」
    冬月ノミナ:「私も楽しみだったんだもの」
    黒羽サドル:壁の穴から頭だけを屋内に残して。「……分かったわよ」
    黒羽サドル:「その代わり、今度はちゃんと居てちょうだい」
    黒羽サドル:それだけを言い、撤退する。
    冬月ノミナ:「うん、またね」

    眩星かんな:「わぁお」
    阿紫 イズナ:「あっは。きっちり記録が残っちゃってる」
    黒羽サドル:「なに撮ってるの……」こめかみを押さえる。
    芦屋コヨミ:「お、お誘いの約束……」
    黒羽サドル:「そうだとしても、私用と仕事は別」
    阿紫 イズナ:「先生のところから降りる金額がどれくらいか分からないけど、うちから出る分と合わせてなら。どう?」
    眩星かんな:「きひひ、了解。キュナリオンからも報酬が出るなら、金額としては問題ないでしょう」
    黒羽サドル:「……別に行くのが嫌とか、ひと儲けさせろとか言いたいわけじゃなくて……」
    阿紫 イズナ:「傭兵として金額に拘るのは、ものすごーく良く分かるわぁ。ケジメとしても大事だものねぇ」
    黒羽サドル:「値崩れとか起こすと恨まれるから。まだ同じ学校の連中なんかに」
    眩星かんな:「な、なるほど……」
    シュリー・カルプブルクシュ:「ハハハ、分かりますよ。私だって払わないといけない、払うべき立場デスから」
    黒羽サドル:「キュナリオンの特別報酬とやらも、全員で分配すべきでしょう」
    シュリー・カルプブルクシュ:「メサイアでろくでもない遺産を使って、荒らされたのデスから」
    眩星かんな:「私、私の中で生徒のやりたい事を最大限優先することで有名なんだけど」
    芦屋コヨミ:(……!つまり、私はさらに追加報酬……)
    黒羽サドル:「正当な分だけ貰えればそれでいい」
    シュリー・カルプブルクシュ:「こっちもはらわた煮えくり返ってマス。適切な報酬を用意しマスとも」
    眩星かんな:「金銭面でずぼらだと傭兵の子にやきもきさせちゃうってワケね。いやぁ、勉強になった」
    眩星かんな:「もう一回職員室の教員向け要綱見直しとこ」
    芦屋コヨミ:(黒羽さんはしっかりしてるけど……私は貰えるだけ貰っておいちゃおう……お得だし……)
    鷹条アカツキ:「それじゃあ平賀アケミの追跡に移るわけだが……」
    鷹条アカツキ:「この場合は、彼女たちが何者かを知ることが手掛かりになるだろう」
    黒羽サドル:「短絡的な色ボケ馬鹿」
    鷹条アカツキ:「オレは実際に見てないから何も知らん。詳しいのは誰……何?」
    眩星かんな:「こらこら」
    芦屋コヨミ:「そ……そうですね、他に形容が……」
    黒羽サドル:「でしょ」
    芦屋コヨミ:「……も、もしかして」
    芦屋コヨミ:「サ、サービス?してもらったのを本気と勘違い、してて……」
    鷹条アカツキ:「お前可愛い顔してけっこうえげつないのな」
    阿紫 イズナ:「ガチ恋客ってことぉ?」 くすくす。
    シュリー・カルプブルクシュ:「あー……いや、もっと古い顔なじみみたいなこと言ってマシた?」
    シュリー・カルプブルクシュ:「そういうロールプレイかもしれマセんけど」
    眩星かんな:「……そういえば、冬月ちゃんの下の名前ってなんだっけ」
    シュリー・カルプブルクシュ:録画記録をチェック。
    黒羽サドル:「ノミナ……ああ、でも」
    黒羽サドル:「何か違う呼び方してた……?」
    阿紫 イズナ:「そういえばアユミ、って呼んでたわねぇ」
    阿紫 イズナ:「『冬月ノミナ』は源氏名ってことかしらぁ」
    眩星かんな:「なるほど。クリニック従業者にはさもありなんだね」
    眩星かんな:「どうりで顔と名前を見てもピンと来なかったわけだ」
    黒羽サドル:(医者ってそうなの……?)
    芦屋コヨミ:「え、じゃああの人、なんて名前なんですか?ノミナ・アユミ……?」
    冬月ノミナ:黒羽サドルと最初に会った時、『コードネームはゲンジナで』などと悪戯げに笑っていた。
    鷹条アカツキ:「平賀アケミの母校は分かっているんだろ?」
    鷹条アカツキ:「なら、そこにいたアユミを探せばそれが答えだろう」
    芦屋コヨミ:「な、なるほど……まるで探偵……」
    鷹条アカツキ:「警察派なんだけどなあ」
    黒羽サドル:「似たようなものでしょう」理解が雑。
    阿紫 イズナ:「よく働くワンちゃんなのよねぇ」 くつくつ。
    眩星かんな:「アケミちゃんは現メサイア、元は阿修羅地獄堂女学院だったね」
    阿紫 イズナ:「決まりね。アユミちゃんの素性を暴いちゃいましょう」
    シュリー・カルプブルクシュ:「ふむふむ、それでは早速アクセスしマシて……」
    GM
    GM:調査した結果、該当する人物が一名見つかった。
    GM:無学籍の冬月ノミナ、彼女が語るのは偽名である。
    GM:その本名は春日歩美。
    GM:"プランナー"のFH脱退まではクランの一つであった『春日一族』の一員である。

    GM:シーン終了、ロイス取得と調達をどうぞ
    黒羽サドル:コヨミちゃんに ○興味/脅威 で。考えてみたらさっきのシーンで取っておくべきだった
    眩星かんな:黒羽サドル/○信頼/結婚したら財布はサドルちゃん持ちになりそう
    黒羽サドル:結婚??
    GM:結婚を想定するな
    阿紫 イズナ:黒羽サドル ◯連帯感/隔意 で取得よぉ
    芦屋コヨミ:黒羽サドル ●連帯感/こわい
    阿紫 イズナ:何の話してる?
    眩星かんな:阿紫イズナ/○信頼/好感度……3くらい?
    芦屋コヨミ:買うぞ~~
    GM:まだまだ足りてない感じだ
    黒羽サドル:購入は照準器を
    芦屋コヨミ:なんか……凄い医療キットを買います、高性能なやつ
    黒羽サドル:6dx>=15
    DoubleCross : (6DX10>=15) → 10[3,4,7,8,10,10]+5[1,5] → 15 → 成功

    黒羽サドル:やった アンチマテリアルライフルに装着して以上です
    芦屋コヨミ:3dx+1>=9
    DoubleCross : (3DX10+1>=9) → 10[2,10,10]+8[1,8]+1 → 19 → 成功

    眩星かんな:芦屋コヨミ/○信頼/今度六壬の人形の間でやってるらしいヒナミちゃんの特別ライブ行きたいから連れてって
    芦屋コヨミ:うお~っ
    阿紫 イズナ:死にそ~になってる子がいっぱいいるし、同じく高性能医療キットを狙おうっと
    GM:N感情って下心って意味?
    阿紫 イズナ:5dx+4>=9
    DoubleCross : (5DX10+4>=9) → 10[1,3,9,9,10]+6[6]+4 → 20 → 成功

    GM:下方なのでネガティブ
    GM:サドルちゃんはパワーアップしないで
    阿紫 イズナ:即座に自分で使います。
    阿紫 イズナ:2+3d10
    DoubleCross : (2+3D10) → 2+9[2,6,1] → 11

    芦屋コヨミ:回復します
    阿紫 イズナ:しょっぱい……
    芦屋コヨミ:10+3d10
    DoubleCross : (10+3D10) → 10+15[3,8,4] → 25

    芦屋コヨミ:きゅいんきゅいん
    眩星かんな:私もすごいキットかお
    眩星かんな:5dx+6>=9
    DoubleCross : (5DX10+6>=9) → 9[2,3,5,6,9]+6 → 15 → 成功

    眩星かんな:10+3d10
    DoubleCross : (10+3D10) → 10+12[3,1,8] → 22

    眩星かんな:全快じゃない!?以上
    阿紫 イズナ:あ、そうそう。余ってるウェポンケースをサドルちゃんに融通しておくわぁ
    黒羽サドル:余ってるの!
    阿紫 イズナ:敢えて一つ余らせています 防具のために
    黒羽サドル:なるほどなあ
    黒羽サドル:ありがたくお借りしてシューターズジャケットを入れておきます
    GM:安心して裸になっておけるね

    GM:Interlude...
    GM:というわけで、決戦前にPC同士で会話しようのシーンです
    GM:登場侵蝕は通常通りか、+1かのどちらかを選べます
    芦屋コヨミ:プラス1プラス1プラス1
    眩星かんな:86!!!!!!!!
    GM:本当にそれでいいのかい
    芦屋コヨミ:97!!!
    GM:コヨミ……侵蝕率が100を超えたなら
    芦屋コヨミ:はっ
    阿紫 イズナ:逆に……下がる!
    GM:十字冠の効果で10+1d10下がるのだぞ……
    芦屋コヨミ:頭の中に声が……
    眩星かんな:コヨミちゃんは多分超過した方が良い
    阿紫 イズナ:十字冠って不思議ねぇ
    GM:99どまりするかもしれんが……
    芦屋コヨミ:ここで4を……出す!
    芦屋コヨミ:1d10
    DoubleCross : (1D10) → 8

    阿紫 イズナ:そしたら意味もなく隠密をすれば……大丈夫でしたね
    芦屋コヨミ:106!
    GM:やるじゃん
    芦屋コヨミ:104だわ
    阿紫 イズナ:アタシは+1して84。
    黒羽サドル:こちらも+1で
    黒羽サドル:黒羽サドルの侵蝕率を1(→ 1)増加 (66 → 67)
    GM:じゃあ1D10振って貰って
    GM:高かった二人から順番に殺し合ってもらおうかな
    阿紫 イズナ:こわぁ
    阿紫 イズナ:1d10
    DoubleCross : (1D10) → 3

    芦屋コヨミ:1d10
    DoubleCross : (1D10) → 1

    黒羽サドル:1d10
    DoubleCross : (1D10) → 9

    眩星かんな:今から皆さんに……ちょっと殺し合いをして貰います
    GM:殺されたくなさすぎるだろ、1D0
    眩星かんな:1d10
    DoubleCross : (1D10) → 6

    阿紫 イズナ:ふええ
    芦屋コヨミ:生き残りたい気持ちMAX
    阿紫 イズナ:争いはよくないよぉ
    GM:1戦目はサドルちゃんとかんな先生
    GM:第2試合はコヨミちゃんとイズナちゃんね

    GM:黒羽サドル-眩星かんな
    :シュリーのセーフハウス近辺にある公園、その中央に位置するガゼボ。
    :平賀アケミらの捜索が完了するまで、しばし休憩の流れになったので
    眩星かんな:「連れ出してみた」
    黒羽サドル:「なぜ……」こめかみを押さえている。
    眩星かんな:「誘わないと絶対来なそうなタイプだったから」
    眩星かんな:「あれ、ひょっとしてコレにも賃金発生する……?」
    黒羽サドル:「……まあ、“先生の護衛”の範疇ということにしておく」
    眩星かんな:「そうかい。助かるよ」近場の自動販売機に端末を押し当てる。
    眩星かんな:「なに飲む?」
    黒羽サドル:「別にいらないんだけど……」と言いながら少し悩んで。
    黒羽サドル:「……ココアで」
    眩星かんな:「はいよぉ」ココアを2本買って、備え付けのテーブルに腰掛ける。
    眩星かんな:「安心して。別に取って食ったりとかはしないからさ」
    黒羽サドル:少し間を空けた隣に座る。
    眩星かんな:「ただまぁ、ちょっとした二者面談だ。私に関わろうとする生徒以外と、一対一で話す機会って早々なくってねぇ」
    黒羽サドル:背中の黒い箱が地面に下ろされ、かなり重く硬い音がする。
    黒羽サドル:「はあ」
    眩星かんな:「そうだなぁ……いきなり踏み込んで聞くのもアレだし、ジャブからいこうか」
    眩星かんな:「私のこと、サドルちゃんからどんな風に見えてる?」
    黒羽サドル:「……」
    黒羽サドル:ココアの缶を取り、一口啜って。
    黒羽サドル:それを持った姿勢のまま、ぼうっと考えるようにする。
    黒羽サドル:荷物も頭部の羽も、ブレザーの上から羽織るコートも黒く、髪も暗所によく溶ける紺瑠璃であるものの
    黒羽サドル:射し込む陽光の筋に照らされて、今はむしろ輪郭をくっきりと浮かび上がらせている。
    黒羽サドル:「正直、よく分からない」
    眩星かんな:「分からない?」
    黒羽サドル:「同じ大人でも、理事会とは全然違うし」
    黒羽サドル:「かといって私たちと同じでもない。もちろん先住市民や社会人とも」
    黒羽サドル:宙に視線を投げたまま答える。
    眩星かんな:「そうだねぇ。少なくとも、昔から君達の上に居た大人達とは違って支配や統治がしたいわけじゃない」
    黒羽サドル:紅玉の瞳がそちらを向く。
    黒羽サドル:「じゃあ、何がしたいの?」
    眩星かんな:「先生がしたい」
    眩星かんな:「自分語りになるんだけど。外の世界では、物心ついた頃からFHの管理下に置かれててね」
    黒羽サドル:目の開き方が少し大きくなる。
    眩星かんな:「頼れそうな他人に誰一人巡り合わないまま、がむしゃらに支配から逃れようと頑張って」
    眩星かんな:「十代の初めくらいだったかな。ちょっとした方策を思いついてそのセルを壊滅させた」
    黒羽サドル:「……先生が?」
    眩星かんな:「うん」
    黒羽サドル:「やる」ほんの僅かに口の端が持ち上がる。
    眩星かんな:「ありがとう。幸い、私は他の子と比べてそれなりの能力が備わっていたからね」
    眩星かんな:「で、ようやく外の世界を知ることが出来たんだが……この世の中、子どもをモルモットかハムスターだと思ってる連中は想像以上に多くてね」
    眩星かんな:「似た様なやり方で、そういう悪の組織を更に三つ潰した。だけど最後に見つかって、命からがら逃げ伸びて」
    眩星かんな:「そしたらノヴァリスに拾って貰えた。これが私のバックボーン」
    眩星かんな:「で、私思ったのよ。小さい頃の私が、一体何を求めてたのか」
    黒羽サドル:「そりゃ教員免許なんて持ってるわけないね……うん」
    眩星かんな:「でしょう?読み書き全部独学で出来るようになったんだよ?すごくない?」
    眩星かんな:「──そう。私には先生が居なかったんだよね」
    眩星かんな:「だから最高生徒会から職員室勤務を命じられた時、とっても嬉しかったんだ」
    眩星かんな:「ノヴァリスの皆には、私みたいな子どもになってほしくないからさ。それに、先生役を自分ができるなんて夢みたい!ってね」
    黒羽サドル:「……よく分からないけど、分かった」
    黒羽サドル:「それじゃあ、先生は……先生として、何をするの?」
    眩星かんな:「先生のすることなんて一つだよ」
    眩星かんな:「子どもの未来を導く。やりたい事を出来るように道を作る。迷ってることとか、困ってることを一緒に考えて、解決できるように努める」
    黒羽サドル:「未来……」
    眩星かんな:「もちろん、サドルちゃんに対してもね」
    眩星かんな:「余計なお世話なら、そう言ってくれればいい。でも、もし何か困りごとがあって、この先何をすべきか迷ってるなら」
    眩星かんな:「その助けができるなら、それがしたい」
    黒羽サドル:「……うん……」視線をふいと前に戻す。
    黒羽サドル:「……私たちは」
    黒羽サドル:「知ってるよね……八月革命で。ノヴァリスの生徒たちでまとまって、大人たちを追い出した」
    眩星かんな:「ああ。知ってるとも」
    黒羽サドル:「イヴリースうちもそう。雨月夜シオンは、物資も資金も弾んでくれた」
    黒羽サドル:「今まで、都合のいい手駒として、私たちを使ったり、他所にはした金で貸し出したりしてた大人たちに」
    黒羽サドル:「これがお前達から学んだやり方だ、って突きつけてやるのは痛快だった。……それで、その時に、はっきり思った」
    黒羽サドル:「私たちは傭兵なんだ、って」
    眩星かんな:「そっか。気持ちいいよね、目に物見せられた時って」
    黒羽サドル:「高額な報酬と引き換えに、どこにでも行って、誰とでも戦う。そういうやっていき方を、結構、前向きに捉えていたの」
    黒羽サドル:「でも……だからかな」
    黒羽サドル:「そういう風に自分たちを決めたせいで、いざある程度平和になってみると、どうしていいか分からない、みたいな……」
    黒羽サドル:「……」黙り込み、ココアの缶に口を付ける。
    眩星かんな:「……なるほど」
    眩星かんな:「サドルちゃんは傭兵という天職を見つけたけど、今のノヴァリスに活かせる道がない、と」
    眩星かんな:「そうなると、冬月ちゃんと知り合った時は彼女から声を掛けてきたんだね?」
    黒羽サドル:頷く。
    眩星かんな:「冬月ちゃんみたいなタイプは、人の心に開いた穴を目敏く察知できるからね」
    眩星かんな:「そして、その穴を埋めることに関してのプロ。君のことを気に入っている一番大きい理由はそれだと思う」
    眩星かんな:「さて。平和なノヴァリスでその閉塞感を解決するには幾つか道がある」
    眩星かんな:「一つは、冬月ちゃんみたいな医療従事者に衝動を発散してもらうことだ。お金はかかるけど、安定した手立て」
    黒羽サドル:目を合わせないままちょっとぶすくれた顔になる。
    眩星かんな:「だけど、注意点もある。アケミちゃんを色ボケだと称しただろう?」
    眩星かんな:「人間ってのは、穴を埋めてくれる他人にどうしても依存してしまう。私だって、ひょっとしたらそんな未来があったかもしれない」
    眩星かんな:「ドツボというか……甘い堕落、と言えばいいかな。自身は満たされるけれども、他人から色ボケと呼ばれる覚悟はした方が良いね」
    眩星かんな:「で。もう一つ。これはちょっとオフレコなんだけど」
    眩星かんな:「……ノヴァリスは、決して平和じゃない」
    黒羽サドル:「それはまあ……チンピラやテロリストは掃いて捨てるほどいるし、キングダムとシャムロックがどうこうみたいなのも知ってるけど」
    眩星かんな:「勿論、学区間の諍いや不良生徒の小競り合いもあるだろう」
    眩星かんな:「だけど。つい最近、メサイアでちょっとした事件があってね。関わりのあった生徒と共に解決へ取り組んだんだが」
    黒羽サドル:「?」
    眩星かんな:「外部のFH勢力がメサイアのAIを乗っ取り、ノヴァリスへの侵略を開始しようとしていた」
    黒羽サドル:再び先生に目を合わせる。
    眩星かんな:「幸い、大事には至らなかったが。もし放っておけばノヴァリスの存在そのものが揺らぐ事態になっていただろう」
    眩星かんな:「あとは、セイクリッドピラー襲撃事件。私も伝聞でしか聞いてないがまぁまぁヤバかったそうだ。事件隠蔽に途轍もなくお金使ったらしいぜ」
    眩星かんな:「今後も、ノヴァリスの存亡に関わる事件は起きていくと推測される。実際今、職員室はてんやわんやだし。今回のD.W.の捜索にも関わっていくだろう」
    眩星かんな:「だが、事件を解決できる大人だけではどうしようもない。実行するための、卓越した武力が必要だ」
    黒羽サドル:表情は変わらないものの、側頭部の羽を一、二度はためかせる。
    眩星かんな:「しかし、ちょ~~っと一般的な生徒に頼むには荷が重いんじゃないかと思っててさぁ~~」
    眩星かんな:「私も困ってるんだぁ。お金の分だけしっかり仕事してくれて、戦闘実力ピカイチで、可愛いお顔の女の子って中々いなくってさぁ~~」
    眩星かんな:ちらっと、横目で彼女の表情を確認。
    黒羽サドル:「…………最後はどうでもよくない?」
    眩星かんな:「諸説ある」
    黒羽サドル:引き剥がすように目を逸らし、息をつく。
    黒羽サドル:「……依頼してくれるなら、星室庁からの仕事だって受けるわ」
    眩星かんな:「わぁい!!助かりの翁~~!!」
    黒羽サドル:「学籍はどうにもならないだろうけど……」
    眩星かんな:「うん、学籍?」
    黒羽サドル:「あ、いや……」
    黒羽サドル:「……。そっちは、機会があったらまた話す」
    眩星かんな:「そっか。話したくなったらいつでも呼んでね」
    黒羽サドル:「会ったばっかりの大人に、なんでもかんでも頼りたくないし」
    黒羽サドル:「ええ。良い情報をくれたことには感謝する」
    眩星かんな:「きひひ。今後とも末永く、お付き合い宜しくねぇ~」
    眩星かんな:そろそろ行けるんじゃないかと思って、彼女のフワフワした青い髪に手を伸ばす。
    黒羽サドル:ぱしっとはたく。
    眩星かんな:「あだっ」
    眩星かんな:「ええ~っ、今の私って結構好感度稼げたと思ったんだけど~!?」
    黒羽サドル:「皮算用が過ぎる……」
    黒羽サドル:呆れた顔で、缶に残ったココアを飲み干して。
    黒羽サドル:ガゼボの外に向けて放り投げる。結構な距離を隔てていたゴミ箱に、過たず飛び込んで軽快な音を立てる。
    眩星かんな:「ナイスイン」

    GM:芦屋コヨミ-阿紫イズナ
    GM:平賀アケミらの捜索が進む中、君たち二人はセーフハウスで待機していた。
    GM:発見次第戦闘にもつれ込むことは間違いない。それまで英気を養うことは重要である。
    阿紫 イズナ:「ありきたりなお菓子しかなかったけど、持ってきたわよぉ」
    阿紫 イズナ:好きに食べたり飲んだりしてもいい、と言われていたので有難く頂くことにした。キッチンから幾らかお菓子と、飲み物を見繕ってやって来る。
    阿紫 イズナ:ソファの傍にあるローテーブルにそれらを並べて、自分はソファにゆったりと腰掛ける。
    芦屋コヨミ:「……むぐ」
    阿紫 イズナ:ふさふさの毛並み良い尻尾がくるりと巻かれ、太ももの傍に横たわっている。
    芦屋コヨミ:お菓子の一声に反応し、少し目を輝かせる
    芦屋コヨミ:周りには明らかに一人前の量ではない程にお菓子が置かれているが、ほぼすべて平らげられている
    阿紫 イズナ:「あっは。よく食べるわねぇ」
    芦屋コヨミ:じゅぞぞ、とストローで飲み物を吸い、飲み込んで
    芦屋コヨミ:「ぷは」
    芦屋コヨミ:「た、沢山必要なんです……私だけのじゃないので……」
    芦屋コヨミ:「いや、私が食べる分には美味しいからですけどぉ……」
    阿紫 イズナ:首を捻る。「触媒……みたいな用途があるってことかしらぁ」
    芦屋コヨミ:「たぶんそういうのです。いっぱいお供えしておいた方が、べ、便利ですし……」
    阿紫 イズナ:「へえ、お供え。コヨミちゃんの術と何か関係あるのかしら?」
    芦屋コヨミ:異常な速度でお菓子が無くなっていく。手を付けていないものまで勝手に減っていくのだ
    芦屋コヨミ:それはそれとして幸せそうな顔
    阿紫 イズナ:何かしらの気配がそこにあるわけではない。だが、目の前で起こる消失を見れば、自ずと狂言の類ではないと信じられる。
    芦屋コヨミ:「ん~……」
    芦屋コヨミ:「ある……けど、部外者……ううん」
    阿紫 イズナ:「別に話したくなかったらいいわよぉ。秘密にしたいこともあるだろうし」
    阿紫 イズナ:キャラメルのような甘い菓子を口に放り込み、暫し甘味を愉しむように目を細めている。
    芦屋コヨミ:「……減らないし、いいかぁ。な、何か親近感もありますし……」
    阿紫 イズナ:「あっは。アタシが狐だから?」
    芦屋コヨミ:「そ、そもそも。此方の学校に居ないのが不思議です。逆になんでキュナリオンに……」
    阿紫 イズナ:「単に、元々の所属がキュナリオン創立の関連セルだっただけよぉ」
    阿紫 イズナ:「後はまあ、キュナリオン側が手放してくれなかったというのもあるわねぇ」
    阿紫 イズナ:「……ほら、さっき。"首輪"の話があったでしょ?」
    芦屋コヨミ:「もぐ」口にお菓子を運びながら頷く
    阿紫 イズナ:「ノヴァリス内に行方知れずの"堕剣の楔片"ダモクレス・ウェッジ。種類は色々あるんだけど」
    阿紫 イズナ:「その内、使用者の衝動が"吸血"に書き換わることがあれば、それは十中八九アタシが素材でできたものねぇ」
    芦屋コヨミ:「……しゅ、趣味が悪い話だと思ってたけど」
    芦屋コヨミ:「で、でも、少し安心しました。素材になっても死んじゃう訳じゃないんですね」
    阿紫 イズナ:「死ぬほど痛い思いはするわよぉ」 くつくつ。
    阿紫 イズナ:「とまあ、そういうわけできっちり首輪を嵌められちゃってたの。閉鎖的なところだから、他の学区の情報なんて最低限しか入ってこないしねぇ」
    阿紫 イズナ:「だから、八月革命の後は真っ先に飛び出した。それで今は、自由気ままな傭兵生活ってわけ」
    芦屋コヨミ:「……所属おうちは変えないままなんですね」
    阿紫 イズナ:「んん……考えなかったこともないけどねぇ」 コーヒーを一口含む。
    阿紫 イズナ:「アタシ一人なら、そうしてたかも」
    阿紫 イズナ:「これでも、教官みたいなことをやってたのよぉ。その子達のこと、ぜーんぶ放り出す気にはなれなくってねぇ」
    阿紫 イズナ:「いずれ自分の道を選びたい時が来るにせよ、急に首輪を外された世間知らずの猟犬なんて」
    阿紫 イズナ:くつくつ笑いながらお菓子の包みを剥く。「心配でしょ?」
    芦屋コヨミ:「も、もしその時が来たのなら」
    芦屋コヨミ:「う、うちの学校はたぶん、能力的にも居心地のいい場所だとは思います」
    阿紫 イズナ:「……あっは」
    阿紫 イズナ:「それって、スカウト?」
    芦屋コヨミ:「犬……というか……ううん、なんか急に襲い掛かってくる人ばかりですけど……」
    阿紫 イズナ:「もっと静かで神秘的なとこだと思ってたけど、違うのねぇ」 ころころと笑う。
    芦屋コヨミ:「ね、姉さまは常に生徒と戦ってるし……」
    芦屋コヨミ:「なんというか……みんな力を研究して使いたくてうずうずしてる、感じです」
    阿紫 イズナ:「活気のあるところなのねぇ」
    芦屋コヨミ:「……私は、そうでもないんですけどぉ」
    芦屋コヨミ:「玄女ちゃんには逆らったりできるものじゃないし……何も無ければずっとこうしてたい……お菓子美味しい……」
    阿紫 イズナ:目を細めてその様子を見ている。
    阿紫 イズナ:("総督府"の一人とはいえ、まだ幼いところがあって……だけれど、誰も届かないような強い力を秘めている)
    阿紫 イズナ:(そのアンバランスさが、どうにも放っておけないのかしらねぇ)
    阿紫 イズナ:「あっは。大変なのねぇ」
    芦屋コヨミ:「大変ですよぉ、前は冷えピタで砂漠横断しましたし……」
    阿紫 イズナ:「……思っていたより数段過酷な情報が出たわね」
    芦屋コヨミ:一息ついて、お茶を飲み干す
    芦屋コヨミ:「……あ、で、能力のお話でしたっけ……」
    阿紫 イズナ:「興味がないと言えば嘘になるわね」
    芦屋コヨミ:「ううん……説明……説明しやすく……」
    芦屋コヨミ:悩みながらイズナの方を向く
    芦屋コヨミ:その眼はイズナを捉えていながら、別の何かを見ているような感覚
    芦屋コヨミ:「た、たとえば」
    芦屋コヨミ:「この世界の全部が生きているとして、それが全部同じように見えるとしたら」
    芦屋コヨミ:「……き、きもちわるいですか?」
    阿紫 イズナ:「八百万の神々、みたいなこと?」
    芦屋コヨミ:「そう、ですね。でもそれは、たぶん視えない人の視点です」
    芦屋コヨミ:「すべてに神さまが宿っている。だから大事にしなさい……って、よく言いますけど」
    芦屋コヨミ:「わ、私からすれば、全部同じというか……ええと、と、等価……?」
    阿紫 イズナ:「ふぅん……つまり、遍く総てに生命が宿っていることをコヨミちゃんは"認識"できる」
    阿紫 イズナ:「その上で、彼らに働きかけるか……或いは力を借りることができる、という辺りかしら」
    芦屋コヨミ:「……!そ、それです!それが一番近いです!」
    阿紫 イズナ:「あっは。間違ってなくて良かったわぁ」
    阿紫 イズナ:「確かに、それは説明に困るわねぇ」
    芦屋コヨミ:「で、でも……」
    芦屋コヨミ:「ものは、名前を付けられた時点で……ええと、光は、"光"と名付けられた時点で。零落してしまってるんです」
    阿紫 イズナ:「人に『こういうものだ』と決められてしまうから、かしら」
    芦屋コヨミ:こくり、と頷く
    芦屋コヨミ:「私が力を貰っているのは、そ、そうなるまえのもので……」
    芦屋コヨミ:「……か、かみさまですらない、いのち。わざわい。そう区切るまえのもの」
    芦屋コヨミ:「だから、分からないもの」
    芦屋コヨミ:「……仮に、一つにまとめるならば、鬼」
    阿紫 イズナ:「定義される以前のもの。ゆえに枠に捕らわれない強大な力があって、同時に名で縛るような制御もできない」
    阿紫 イズナ:「"鬼道"……ふふっ、部員が一人になるはずだわぁ」
    芦屋コヨミ:「ふへぇ……なんとか伝わった……」ぐったりしている
    阿紫 イズナ:「大丈夫よ。ちゃぁんと伝わったわぁ」
    阿紫 イズナ:「期待されるのも分かる気がするわねぇ。制御できないことが本質だとはいえ、その力を扱うことは実際にできているのだから」
    阿紫 イズナ:「如何様にも伸び代があるってことだもの」
    芦屋コヨミ:「でも、分からないって事は、怖い事なので……」
    芦屋コヨミ:「そ、外に、出た事が無かったんです。昔は」
    阿紫 イズナ:「文字通りの箱入り娘ねぇ」
    芦屋コヨミ:「カゴメ……妹が、ノヴァリスまで連れ出してくれたみたいなもので……」
    芦屋コヨミ:「……こ、こんなに空が青いなんて、知りませんでした」
    阿紫 イズナ:「うふふ。好きなのねぇ、お姉さんと妹さんのことが」
    芦屋コヨミ:「そう、ですね。私は……好きです。"向こう"がどう思ってるのかは、分からないですけど」
    阿紫 イズナ:「貴女の様子を見てればだいたい分かるわよぉ」 砂糖をまぶしたようなお菓子を一つ、摘み上げて彼女の目の前に。
    芦屋コヨミ:その動きに合わせ、餌を吊り下げられた動物の様に視線が行ったり来たりしている
    阿紫 イズナ:「あーん」
    芦屋コヨミ:「んあ」と大きく開いて
    阿紫 イズナ:舌の上にそうっと乗せて、手が引いていく。
    阿紫 イズナ:「甘え慣れてるその感じ。立場上、周りのみんながそうするのは難しいだろうし」
    阿紫 イズナ:「となると、自然と甘やかすのは身内辺りになってくるでしょう?」
    阿紫 イズナ:「だから、きっと好かれてるんだろうなあって思うのよぉ」
    芦屋コヨミ:「そう、だといいなぁ」一拍置いて、口の中で味わいながら
    阿紫 イズナ:金色の尻尾がぱた、ぱた、と揺れる。
    阿紫 イズナ:「うちの子達のことも、首輪のことも。片付くまで暫く掛かるだろうけど」
    阿紫 イズナ:「それが全部終わった時は、六壬の件。考えておくわぁ」
    芦屋コヨミ:「!」
    芦屋コヨミ:「そう、ですか。やった……」
    阿紫 イズナ:「なんとなーく親近感があるのは、アタシも同じだからねぇ」
    阿紫 イズナ:「何かあったら"アルビノ・フォクシィ"を呼んで頂戴な。キュナリオン仕込みの傭兵部隊、役に立つわよぉ」
    芦屋コヨミ:「そう、ですね。この案件が終わって、まだうちの学区で暴動が続いていたら、その時は……」
    芦屋コヨミ:「……」
    芦屋コヨミ:「か、帰る時の付き添い、お願いします……」半分涙目で、縋るように呟いた

    GM:シーン終了。ロイス取得と最後の購入です。
    芦屋コヨミ:侵蝕減らしていい?
    阿紫 イズナ:100%を超えたままだとシーンから追放されるんだぜ!
    芦屋コヨミ:ぎゃあ
    眩星かんな:ロイ変なし
    黒羽サドル:先生へのP感情を興味から有為にします。N感情は変人のまま。
    眩星かんな:ひぃん!!
    阿紫 イズナ:芦屋コヨミ ◯庇護/心配 → ◯好奇心/心配 に変更。
    GM:いいよ~
    芦屋コヨミ:1d10
    DoubleCross : (1D10) → 5

    芦屋コヨミ:15へる!
    GM:グッド!
    GM:変人
    芦屋コヨミ:阿紫 イズナ ●親近感/ほんの少し怖い
    黒羽サドル:購入はえーと 転ばぬ先の追加予備弾倉を
    芦屋コヨミ:回復キットは自由に使ってねぇ
    阿紫 イズナ:とりあえず手持ちの回復キットをもう1回使って回復するわねぇ
    阿紫 イズナ:11+3d10
    DoubleCross : (11+3D10) → 11+21[3,8,10] → 32

    芦屋コヨミ:転ばぬ先のボディアーマー買います
    阿紫 イズナ:よしよし、HP27で全快。
    芦屋コヨミ:隠密でダイス増やす!
    黒羽サドル:6dx>=10
    DoubleCross : (6DX10>=10) → 10[5,6,8,8,9,10]+10[10]+1[1] → 21 → 成功

    眩星かんな:私も高性能つかお
    眩星かんな:22+3d10 全快!
    DoubleCross : (22+3D10) → 22+23[8,7,8] → 45

    芦屋コヨミ:6dx+1>=12
    DoubleCross : (6DX10+1>=12) → 9[1,2,7,8,9,9]+1 → 10 → 失敗

    芦屋コヨミ:ぎゃん
    黒羽サドル:買えました。4個
    阿紫 イズナ:フローズンリリーの効果発動。財産点2点をコヨミちゃんに使うわぁ。
    芦屋コヨミ:あっ
    芦屋コヨミ:やった~~~~~
    黒羽サドル:夜の小鳥って……
    芦屋コヨミ:自分の財産点は使えないが……
    芦屋コヨミ:他人の財産点投げられるのは……いけるか?!
    GM:たかることはできる……ってこと!?
    阿紫 イズナ:いけるのか?!
    眩星かんな:5dx+6>=12 ボディマ
    DoubleCross : (5DX10+6>=12) → 10[1,4,8,9,10]+10[10]+2[2]+6 → 28 → 成功

    眩星かんな:装備、以上
    GM:ピピピ……計算中……
    GM:「あなたは財産ポイントを使用できない」
    阿紫 イズナ:夜の小鳥は「あなたは財産ポイントを使用できない」、フローズンリリーは「財産ポイントを使用できる判定でなければならない」
    眩星かんな:あっ……
    芦屋コヨミ:ダメそうかぁ
    阿紫 イズナ:財産ポイントを使うのはフローズンリリー使用者なんだよね
    GM:あなたは「他のキャラクターが行う判定」にあなたの財産ポイントを使用することができる
    GM:なので財産ポイントを使用するのはコヨミではない
    GM:OKとします
    眩星かんな:好意的解釈!!
    阿紫 イズナ:やったぜ!
    黒羽サドル:よかった
    阿紫 イズナ:では財産ポイント残り12点
    芦屋コヨミ:"財産ポイントを使用できる判定"ではあるけど、私は財産ポイントは使用できない、ということ!
    芦屋コヨミ:やったぁ
    阿紫 イズナ:そういう解釈ですねぇ
    黒羽サドル:使われてない治療キットありましたっけ
    芦屋コヨミ:あります!
    芦屋コヨミ:もってます
    芦屋コヨミ:おわたしします
    黒羽サドル:わあい ありがたく
    芦屋コヨミ:そして装備
    芦屋コヨミ:ジャキーン
    GM:コヨミが他の人におやつをあげた
    黒羽サドル:14+3d10
    DoubleCross : (14+3D10) → 14+9[1,2,6] → 23

    阿紫 イズナ:アームドスーツを着ると行動値下がっちゃうな……
    黒羽サドル:黒羽サドルのHPを23(→ 23)に変更 (14 → 23)
    芦屋コヨミ:回復数値的に半分くらい渡したのかもな……
    GM:下がっても問題ないかも
    GM:たぶん
    阿紫 イズナ:ほんとぉ?
    阿紫 イズナ:戦闘移動距離10m下回りますけど……
    GM:それもあったか
    GM:デブるやつ
    黒羽サドル:あ、ウェポンケースお返ししますか
    阿紫 イズナ:もし大丈夫そうなら?(購入がまだあると思ってなかった顔)
    阿紫 イズナ:取り敢えず狙ってみよう、アームドスーツ
    阿紫 イズナ:5dx+4>=15
    DoubleCross : (5DX10+4>=15) → 8[1,1,2,2,8]+4 → 12 → 失敗

    阿紫 イズナ:財産点3点使用で成功。
    黒羽サドル:じゃあウェポンケースを返却!
    黒羽サドル:シューターズジャケットは普通に着ておきます また脱ぐかもしれないが
    阿紫 イズナ:返してもらっちゃった~ ウェポンケースに入れておきます
    黒羽サドル:こちらは以上~

    GM:全員登場です。
    眩星かんな:86+1d10
    DoubleCross : (86+1D10) → 86+7[7] → 93

    芦屋コヨミ:1d10
    DoubleCross : (1D10) → 6

    阿紫 イズナ:阿紫イズナの侵蝕率を1D10(→ 7)増加 (84 → 91)
    芦屋コヨミ:98!
    黒羽サドル:黒羽サドルの侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (67 → 68)
    黒羽サドル:落ち着きすぎ
    GM:クール

    GM:医療従事者たちを"解放"したMASSが、追跡を逃れるために学区境付近へ移動していたこと。
    GM:並びに本目標と思しき冬月ノミナを確保した平賀アケミが、元阿修羅地獄堂女学院出身であること。
    GM:この2点から、ニルヴァーナ高等学校方面へと張っていた調査の網が彼女たちを捉えた。
    GM:よって、君たちは再び潜伏先へとやって来た。今回は首輪の破壊と生徒の救出のために。
    GM
    GM: メサイア学区 忘れ去られた廃教会
    GM
    鷹条アカツキ:「……オレの部隊、それからシュリーについては」
    鷹条アカツキ:「周囲の警護に当たる。またどこからか暴徒がなだれ込んでこないとも分からんからな」
    シュリー・カルプブルクシュ:「あるいは、彼女に首輪や武装を与えたスポンサーの接触がある可能性もありマス」
    シュリー・カルプブルクシュ:「警戒範囲に対する兵数と地形の把握状況、この2点から妥当な配分であると思いマスね」
    シュリー・カルプブルクシュ:「皆さん……かんな先生。二人をよろしくお願いしマスね」
    シュリー・カルプブルクシュ:深々と一礼。
    眩星かんな:「おうともよ。高級クルーザーに乗ったつもりでいてくれたまえ」
    芦屋コヨミ:真似をして手を合わせて一礼
    黒羽サドル:「そちらも……適当に気を付けて」
    阿紫 イズナ:(首輪付きカラードたちがいる可能性も否定はできないものねえ)
    阿紫 イズナ:「アカツキも気を付けなさいねぇ」
    鷹条アカツキ:「オレはお前の心配しちゃいないけどな」
    鷹条アカツキ:「イズナは仕事をきっちりこなすだろ」
    阿紫 イズナ:「……あっは」 目を細め、愉しげに笑う。
    芦屋コヨミ:(お互いにまんざらでもなさそう……)
    鷹条アカツキ:では、と先生に敬礼して持ち場に向かう。他の者たちも去っていく。
    眩星かんな:「さて、私達も入ろうか。準備はいいかい?」
    芦屋コヨミ:こくり、と頷く
    阿紫 イズナ:「いつでも行けるわぁ」
    芦屋コヨミ:「い、いけます。出来るだけ首輪を狙う……首輪を……」
    黒羽サドル:「同じく」既に外装を解いた銃を両手に携える。
    眩星かんな:「私の生徒、頼もしすぎ……?」
    阿紫 イズナ:「あっは。期待にはきちんと応えないとねぇ」
    眩星かんな:「助かるよ。ではでは」
    眩星かんな:ぎぃ、と。砂埃と蔦に覆われた両開きのドアを押し開ける。
    GM:砕け散った長椅子や机の破片が散乱し、天井に空いた穴から差し込んだ光が宙を舞う埃を飾り立てている。
    冬月ノミナ:そして割れたステンドグラス越しに照らされているのは、身体から血を流す白い女。
    平賀アケミ:その傍には、武骨な首輪を填めたままの少女がただ一人。
    平賀アケミ:「ようやく来たか、お前ら……」
    平賀アケミ:「待っていたぞ、アユミがな……何を言ってもここから動いてくれないって……」
    平賀アケミ:「うぇぇぇ”」制御できない憎悪と嫌悪に、泣きながら睨み付けてくる。
    芦屋コヨミ:「ひえっ、挙動不審?!」
    冬月ノミナ:「ごめんね、私の舎妹が怖がらせちゃって」
    冬月ノミナ:自らの血に白い体を汚しながら、淡々と語り掛ける。
    眩星かんな:「アケミちゃんのこと、てっきりノミナちゃんの厄介客とばかり思ってたけど」
    眩星かんな:「もっと古くからの知り合いだったんだね」
    冬月ノミナ:「昔、面倒見てあげてて」
    冬月ノミナ:「でもまあ、色々あったでしょう?"プランナー"様がFHから去って」
    冬月ノミナ:「全部放って、逃げちゃった」
    冬月ノミナ:「未だに残って頑張ってる子たちも居たのにね」
    冬月ノミナ:「見つかった以上は、この子の面倒も……」
    冬月ノミナ:「それに、約束したからお客さんの相手もしないとね」黒羽サドルを見つめる。
    冬月ノミナ:「メサイアから出るまで、私は衝動解消サポーターだから」
    黒羽サドル:「……なんだか上手いこと立場を使われてる気がするけど」
    黒羽サドル:「まあ、私としても面倒がなくていい。戦う相手が一緒にかかってきてくれるのならね」
    冬月ノミナ:「立場、そうだね」
    冬月ノミナ:「求められてなった姉貴分、趣味に合うから選んだサポーター」
    冬月ノミナ:「そういう立場から、逃げるのはいけないことだから」
    冬月ノミナ:立ち上がって、二つに結んだ髪を解く。そして首元を露わにして。
    平賀アケミ:もう一つの武骨な首輪をそこに填める。
    黒羽サドル:「……いや」
    黒羽サドル:「そこまでしろとは……」
    阿紫 イズナ:「…………」 瞳孔がきゅうと細まる。
    芦屋コヨミ:「ふ、ふたつめ?!」
    眩星かんな:「…………」小さく嘆息。
    冬月ノミナ:がきょん、と大仰な音を立てて脊椎に杭が穿たれる。びくりと身体が痙攣して、頭を下げる。
    冬月ノミナ:十字冠に楔が撃ち込まれる。赤く光って、形が歪む。
    眩星かんな:「冬月ちゃんを説得してアケミちゃんの首輪を外して貰うルートを考えてたんだけど」
    眩星かんな:「大した、そして不必要な覚悟だ。そうなる前に、君達と出会っておきたかったな」
    冬月ノミナ:「妹分が馬鹿なことしたら、一緒に十字架を背負ってあげなきゃね」
    冬月ノミナ:「それに、お客さんもどうせなら強い敵と戦いたいだろうし……」
    眩星かんな:「あと二、三回。行使したら取り返しが付かなくなるんだけど……」
    冬月ノミナ:「……それに、この首輪がこう思っている」
    冬月ノミナ:「幸せそうな皆の顔が、苦痛に歪んで欲しいって」
    冬月ノミナ:「お客さんの名前、そういえば聞いてなかったね」
    春日アユミ:圧倒的なレネゲイドの圧と共に、白い髪の毛が鎌首をもたげて大きく広がる。
    春日アユミ:「名乗り直そう。私はオロチ・スケバン。春日アユミだ」
    黒羽サドル:「冗談でしょう。ここで聞く?」
    平賀アケミ:「ううっ、アユミ様神々しい……アユミ様から目を掛けられていて羨ましい……にくい……」
    黒羽サドル:「妹分のおつかいを見守るついでにデートを済ませようと考えるようなやつに、いくら何でも名乗れないわ」
    黒羽サドル:「だから私も、源氏名コードだけ教えてあげる」
    黒羽サドル:「イヴリース教導連盟。“ブラックスワン”」
    平賀アケミ:「お、おのれ無礼者めが~ッ」
    春日アユミ:「もう、つれない人」
    春日アユミ:「……力づくで聞き出すのも、いいね」
    GM:二人の生徒から、ありえてはならない強大な力が発せられる。
    GM:共振するレネゲイドが昂ぶるその時。
    GM:──遥か彼方で、セイクリッドピラーの光が青空に閃いた!
    GM:PCたちは難易度9の衝動判定。そして神聖十字冠ダブルクロス新星白書ホワイトペーパーが同時起動。
     【神聖二重冠(ダブルクロス)】
     クライマックスフェイズ中に限り、あなたが持つ【十字冠】をアップグレードし、効果を以下のように書き換える。
     あなたは、シナリオ中に一回のみ、以下の効果の中からどれか一つを選んでオートアクションで使用できる。
    ・このメインプロセスでは、あなたが受ける【判定ダイスへの侵蝕率ボーナス】の値を3倍にする。
    ・このメインプロセスでは、あなたが受ける【エフェクトLVへの侵蝕率ボーナス】の値を2倍にする。これによってエフェクトの使用回数は増えない。
    ・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させ、あなたのHPを+[上昇分×3]点回復する。この時、HP上限を超えることはできない。
    ・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。あなたがこのメインプロセスで行う攻撃の攻撃力を+[上昇分×2]点増やす。
    ・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。あなたがこのメインプロセスで行う判定の達成値を+[上昇分×3]点増やす。
    ・この戦闘のバックトラックでは、あなたが昇華したタイタスを1個、ロイスとして再取得できる。ただし、この効果は昇華前にSロイスに指定したロイスしか対象にできない。
    ・この戦闘のバックトラックでは、最終侵蝕値によって得られる経験点を3倍にする。
      【新星白書(ホワイトペーパー)】
     クライマックスフェイズ中に限り、あなたが持つ【携帯電話】または任意の一般アイテムをアップグレードし、以下の効果を加える。
     あなたがタイタス昇華で選択できる効果に、以下の効果を追加する。
    ・あなたを効果の対象に含むEロイスを一つ指定する。このシナリオ中、その効果は無効化される。
    眩星かんな:4dx+4>=9
    DoubleCross : (4DX10+4>=9) → 8[2,4,7,8]+4 → 12 → 成功

    芦屋コヨミ:3dx>=9
    DoubleCross : (3DX10>=9) → 10[3,5,10]+3[3] → 13 → 成功

    眩星かんな:93+2d10
    DoubleCross : (93+2D10) → 93+10[5,5] → 103

    黒羽サドル:4dx>=9
    DoubleCross : (4DX10>=9) → 8[1,2,7,8] → 8 → 失敗

    芦屋コヨミ:2dd10+98
    芦屋コヨミ:2d10
    DoubleCross : (2D10) → 6[1,5] → 6

    芦屋コヨミ:104!
    黒羽サドル:黒羽サドルの侵蝕率を2d10(→ 10)増加 (68 → 78)
    阿紫 イズナ:5dx>=9
    DoubleCross : (5DX10>=9) → 10[3,4,9,10,10]+8[5,8] → 18 → 成功

    阿紫 イズナ:2d10+91
    DoubleCross : (2D10+91) → 14[9,5]+91 → 105

    平賀アケミ[9] 春日アユミ[3]
      (10m)
    コヨミ[11] かんな[8] サドル[7] イズナ[5]
    GM:第1ラウンド セットアップ
    平賀アケミ:ブルーゲイル使用、行動値+5して14
    阿紫 イズナ:首輪に加えてヤクまでキメ始めた
    黒羽サドル:ヤクまでキメてる
    芦屋コヨミ:hayai
    眩星かんな:《限界突破》⇒《力の法則》ラウンド2回。侵蝕106
    黒羽サドル:こちらはなし!
    芦屋コヨミ:ないです
    阿紫 イズナ:ExS『戦地絵合』 《黄:空間圧縮》《活性の霧》 侵蝕[+5] 戦闘移動し、ラウンド間攻撃力[+15]、ドッジダイス-2
    阿紫 イズナ:向こう二人のエンゲージにとつげーき。
    阿紫 イズナ:阿紫イズナの侵蝕率を5(→ 5)増加 (105 → 110)
    春日アユミ:《混沌の宿命:ヒュドラの怒り》暴走を受ける代わりにラウンド中攻撃力+15、メジャー判定のダイス+3個
    春日アユミ:【変異暴走:解放】行動値が0になる
    平賀アケミ[14] イズナ[5] 春日アユミ[0]
      (10m)
    コヨミ[11] かんな[8] サドル[7]
    GM:神聖十字冠や新星白書まで含めて……演出どうぞ!
    平賀アケミ:「うっうっ、どいつもこいつも私とアユミ様の間に入って……」
    平賀アケミ:「お前ら全員嫌いだ~っ!」手首からコンバットドラッグを注射!
    阿紫 イズナ:「あっは。やる気十分ねぇ……」 背筋を粟立たせる感覚に一層笑みを浮かべながら、距離を詰めていく。
    阿紫 イズナ:「その首輪を見ちゃった以上、放ってはおけないの」 前線維持の構え。此方と彼方を隔てるように九尾の尻尾が扇状に揺れる。
    阿紫 イズナ:「最ッ高に痛い思いをさせてから外してあげるから、覚悟しなさい?」
    眩星かんな:「こらこら。あんまり痛い思いさせたら可哀そうだから」
    眩星かんな:「そういうのが好きな子にやってあげなさいな」
    芦屋コヨミ:「ど、どちらでも一緒ですよぉ……」
    芦屋コヨミ:「とりあえずやる事も二倍、相手も二人で外すのも二つ……」
    芦屋コヨミ:「て、手加減とか絶対できない!さいしょっから全力でやらないと……!」
    黒羽サドル:「一人なら手抜きで行けたって言ってない? それ……」
    芦屋コヨミ:「だ、だって相手が一人なら動きを3人で止めれば……残り1人が余裕をもって外せるかもしれないじゃないですか!」
    芦屋コヨミ:「相手が二人だと単純に……難しいですよぉ?!」
    黒羽サドル:「理屈がよくわからない」
    眩星かんな:「それは……そうだけど……」
    眩星かんな:「なら、そんなコヨミちゃんを含めて皆にアドバイスだ」
    芦屋コヨミ:「余裕がなくなると、その……ちゃんと首輪だけをなんとかできるか、分からないから……」
    阿紫 イズナ:大きな狐耳がかんな先生の方にぴこっと向けられる。
    眩星かんな:「私は純粋な戦力にならないから、もっと大変だよ」
    春日アユミ:「さらに私たちにはジャームじみた力が発現」
    春日アユミ:「形勢不利、頑張って!」
    春日アユミ:髪の毛が異形化マトリクスシフト、無数の蛇の頭に変わる。
    眩星かんな:「その代わりといっちゃあなんだけど……応援が凄く上手い」
    眩星かんな:「だから、別に従わなくてもいいけど私の声だけは聞いといてね」
    黒羽サドル:「……なかなか難しそうね」
    黒羽サドル:「夢中になりすぎちゃ駄目ってことだ」
    眩星かんな:「いやほんとほんと。私は応援だけで悪の組織4つ潰したんだから」
    芦屋コヨミ:「?!」
    阿紫 イズナ:「あっは、すごぉい。 センセ、そんな悪だったのぉ?」
    眩星かんな:「あ、コヨミちゃんは能力使ったら届かないだろうから自力で頑張って」
    黒羽サドル:がちん、と音を立ててライフルに給弾する。
    芦屋コヨミ:「え、えぇ~~~~~っ?!」
    眩星かんな:「そーそー。積もる話はあとで!」
    黒羽サドル:「ただ戦うだけの時より」
    黒羽サドル:「楽しませてね、先生」
    阿紫 イズナ:「ますます興味湧いてきちゃった。後でちゃんと聞かせてもらうわぁ」
    眩星かんな:「頑張れ若人達よ……目標は控えめに言って、圧勝だ!!」
    GM:イニシアチブ、平賀アケミ
    平賀アケミ:マイナーでPDWの効果使用、このメインプロセスの攻撃対象を範囲選択に変更。
    平賀アケミ:メジャーで《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アームズリンク》《ライトニングリンク》《バリアクラッカー》
    平賀アケミ:サドル、かんな、コヨミを対象にガード不可能装甲無視の射撃攻撃。
    平賀アケミ:11dx7+3
    DoubleCross : (11DX7+3) → 10[1,2,3,4,6,6,6,6,7,8,9]+10[3,4,8]+10[9]+6[6]+3 → 39

    GM:リアクションどうぞ!
    黒羽サドル:2dx+1>=39 ドッジ
    DoubleCross : (2DX10+1>=39) → 3[1,3]+1 → 4 → 失敗

    芦屋コヨミ:5dx+1
    DoubleCross : (5DX10+1) → 9[4,5,8,9,9]+1 → 10

    眩星かんな:3dx>=39 ドッジ
    DoubleCross : (3DX10>=39) → 9[3,9,9] → 9 → 失敗

    黒羽サドル:もちろんダメ
    黒羽サドル:というか暴走してた
    春日アユミ:忘れん坊さんめ
    平賀アケミ:よしダメージロール
    平賀アケミ:先生、悩める生徒を応援してくれても構わないが……
    平賀アケミ:力の法則、2回も打てるし……
    眩星かんな:どうしようねぇ……?
    平賀アケミ:くっ、僅かに希望を持たせる返答
    平賀アケミ:悪い大人め!
    平賀アケミ:4d10+25
    DoubleCross : (4D10+25) → 21[3,7,5,6]+25 → 46

    平賀アケミ:メインプロセス終了時、《ライトニングリンク》の効果でHPを5失う。
    黒羽サドル:死ぬのでリザレクト!
    黒羽サドル:黒羽サドルの侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (78 → 86)
    黒羽サドル:黒羽サドルのHPを8(→ 8)に変更 (23 → 8)
    芦屋コヨミ:ロイスを使用します。先生の分を使って復活!
    眩星かんな:素直に子どものロイスで復活。HP11で以上
    平賀アケミ:「この恨みと怒り、真っ向からぶつけてやる!」
    平賀アケミ:「私たちの前からいなくなれーっ!」
    黒羽サドル:「どっちも謂われない」
    平賀アケミ:ツインテールを逆立てて、バチバチと放電する銃弾を乱射!
    芦屋コヨミ:「ま、またこっちを狙ってきてる……!」
    平賀アケミ:薄暗い廃教会をたいへん喧しく照らしつつ、君たちに襲い掛かる!
    黒羽サドル:「んっ、ぐ……!」
    眩星かんな:「っ……ぐ、痛いのは何度喰らっても慣れないなぁ!」
    芦屋コヨミ:「びゃ、びゃあぁぁぁぁ?!」
    黒羽サドル:回避行動で生じるロスとレネゲイドの活性化度合いを秤にかけ、そのまま受けるのが合理的である──
    黒羽サドル:副脳がそう判断するまでもなく、既にその体勢を取ることを決めていた。思考の速度で上回ることはない。ただ生存の選択肢を放棄した。
    眩星かんな:「(スーツの下に特殊アーマー着てきたんだけど、電撃がしっかり貫通してる)」
    眩星かんな:「(不自然なまでの威力の跳ね上がり様。いやぁ、由緒正しくジャームで参ったね。早く何とかしてやらんと)」
    芦屋コヨミ:「きゅう……」またもや派手に吹き飛ばされ、壁際に顔面から衝突する
    平賀アケミ:「厄介なやつが落ちた!やったー!」
    GM:イニシアチブ、芦屋コヨミ
    芦屋コヨミ:異世界の因子を起動。バリアクラッカーを取得します
    平賀アケミ:パクられた!
    芦屋コヨミ:侵蝕109!
    芦屋コヨミ:マイナーで陽炎の衣を使用、隠密します
    芦屋コヨミ:侵蝕112
    芦屋コヨミ:メジャーで見えざる死神、マスヴィジョン、コンセ、うごめく弾丸!
    平賀アケミ:陰険コンボやめろ!
    芦屋コヨミ:アケミさんに撃ちます
    GM:判定どうぞ!
    GM:バリクラ使わなくて大丈夫?
    芦屋コヨミ:あっそうだった
    芦屋コヨミ:バリクラ追加!
    芦屋アサヒ:しょうがないやつめ
    芦屋コヨミ:ね、姉さま!
    芦屋コヨミ:とりあえずここは……そのままで!2Rに先生バフ乗せて何とか行っちゃおうかな
    芦屋コヨミ:12dx7+3
    DoubleCross : (12DX7+3) → 10[1,2,2,3,5,6,8,9,9,10,10,10]+10[2,2,4,4,8,8]+10[2,8]+3[3]+3 → 36

    芦屋コヨミ:のびのび
    平賀アケミ:くっそぉ~
    平賀アケミ:ガードシールドも《磁力結界》も《電磁障壁》も無意味
    平賀アケミ:リアクション宣言前にFHバトルコートの効果を発動、シーン1回エフェクト攻撃によるダメージを5点軽減だ
    平賀アケミ:5dx+2>=36 ドッジ!
    DoubleCross : (5DX10+2>=36) → 9[1,3,5,8,9]+2 → 11 → 失敗

    GM:ダメージどうぞ!
    芦屋コヨミ:4d10+2d10+15+20+15+5
    DoubleCross : (4D10+2D10+15+20+15+5) → 19[10,3,2,4]+4[1,3]+15+20+15+5 → 78

    芦屋コヨミ:げげっ、下振れ!
    平賀アケミ:ふ、そんなものか
    芦屋コヨミ:でも装甲ガード無視!
    平賀アケミ:めっちゃ喰らうわ!
    平賀アケミ:だが首輪の力で侵蝕率オーバーしているため
    平賀アケミ:120%も私は使えるのだ
    芦屋コヨミ:え、ええっ?!
    平賀アケミ:《電磁反応装甲》3枚を使いきって65点軽減!
    眩星かんな:いいもん持ってんねぇ
    平賀アケミ:13ダメージ受けて重圧状態
    芦屋コヨミ:そうわよ!重圧!
    阿紫 イズナ:めっちゃ硬い
    平賀アケミ:うぐぅ~
    芦屋コヨミ:行動後だから解除も出来ないな!
    GM:ヤク決めてるやつは駄目だな。演出どうぞ!
    芦屋コヨミ:「うぇ、えほっ……けほ」
    芦屋コヨミ:体を引きずって立ち上がる。煤けた服を手で払いながら
    芦屋コヨミ:「ま……まだ落ちてませんから!な、舐めないでください!」頭を左右に振って
    平賀アケミ:「な、舐めてるわけがないだろうが!」
    芦屋コヨミ:銃を構える、深呼吸して
    平賀アケミ:「こっちはお前が一番怖いんだよ~っくたばれ!」
    芦屋コヨミ:「ぜ、絶対嫌です~~!それに……」
    芦屋コヨミ:「く、苦しい、ですよね。その状態」
    芦屋コヨミ:平賀アケミに向けて。いや。どこかその奥に向けて語り掛けているように感じる
    平賀アケミ:「は、ぁ……?」
    平賀アケミ:銃口と大楯を向けつつ、疑問符を浮かべた目も向ける。
    芦屋コヨミ:「で、ですよね、勝手に引き上げられて……混ぜ込まれて……痛くて……辛くて……」
    平賀アケミ:「え、何の話?怖い怖い。話が通じない……」
    芦屋コヨミ:この場において、芦屋コヨミは平賀アケミに向けて話しかけているが───
    芦屋コヨミ:決して"平賀アケミ"と話しているわけではない
    芦屋コヨミ:「じゃ、じゃあ……お力、少しお借りしますね」
    芦屋コヨミ:「だ、大丈夫です。皆たぶん、なんとかしてくれるので」
    芦屋コヨミ:───今、彼女が話しているのは
    平賀アケミ:「えっ、何!?怖い……ここからいなくなって欲しい。なれ!」
    芦屋コヨミ:頭上の十字冠に、もう一つの図形が重なる。二つの神代文字を模した十字が、たったひとつの意味を為す
    芦屋コヨミ:"さらに、半透明にもう一つ"
    芦屋コヨミ:"平賀アケミの雷の十字冠"が薄く、その頭上にて輝く
    芦屋コヨミ:───平賀アケミの中、レネゲイドそのもの。話を付けて、力を借りた
    芦屋コヨミ:「っ───い、いきます……!」
    芦屋コヨミ:身体に電磁を纏わせ、遺産で生み出した門の中に消える
    平賀アケミ:「来るな来るな!こっちに来ないでよ!」大楯の後ろにすっぽりとおさまり、魔眼と電磁力による防壁を最大展開。
    平賀アケミ:先の戦闘時とは比べるまでもない出力と効果範囲!
    芦屋コヨミ:潜った先、その実一歩も動かず集中
    芦屋コヨミ:「っ、ふ、く……!」
    芦屋コヨミ:決して自分のものでは無い過剰な力を制御し、手先の一点に向ける
    芦屋コヨミ:……指先には、ケガレが宿るとされる
    芦屋コヨミ:それは、古より、数多の国で話される概念のひとつであり
    芦屋コヨミ:日本では指切り、えんがちょ。近代では霊柩車の前で親指を隠し
    芦屋コヨミ:米国では指差しは"銃を突きつける"に等しく
    芦屋コヨミ:北欧のガンドも(創作の毛色が強くあるが)現代ではそう語られることが多い
    芦屋コヨミ:RC技術が盛んな六壬において、彼女が銃を使う理由もそれだ
    芦屋コヨミ:決して直接発露が得意ではない身で、どう能力を行使するか
    芦屋コヨミ:拳銃は自分自身。自らの指先。打ち出す力の指向性を定めるサポーター
    芦屋コヨミ:そう定義することで、理解出来ぬ力を理解出来ぬままに、一点に集約する
    芦屋コヨミ:「……こ、これは、あなたの力」
    芦屋コヨミ:「そんなその、呪具なんて無くても、あなたの中の、力、は……」
    芦屋コヨミ:「正しく使われる事、待ってる」
    芦屋コヨミ
    芦屋コヨミ:発砲。爆発的なまでの光
    芦屋コヨミ:少し遅れた轟音に先立って、小銃からは在り得ない出力の雷劫が放たれる
    芦屋コヨミ:それは、空間の位相そのものを突き抜けて、平賀アケミへ───
    芦屋コヨミ:元の能力の所有者へと。穢れ無き自分自身の力を示す様に
    平賀アケミ:けして防禦を怠りはしなかった。
    平賀アケミ:完全に防ぐことは叶わずとも、大幅に減退させることは出来た、筈。
    芦屋コヨミ:薄暗い廃教会をたいへん喧しく照らしつつ、たった一人へと収束し、濁流の如く飲み込んだ
    平賀アケミ:しかし、それをすり抜けるように。
    平賀アケミ:力が自らの意思に反しているかのように、防壁が意味をなさなかった。
    平賀アケミ:「ぁ、え、何で……?」
    平賀アケミ:「これを使えば、力が……手に入る筈で……」
    芦屋コヨミ:「っ、ぁ……はぁ……」息継ぎの限界に達した様に、膝を着いて現れる
    平賀アケミ:レネゲイドの力を扱えるという自信が、信頼が崩れて
    平賀アケミ:出力が安定しなくなる。防壁が消失する。
    黒羽サドル:(……すごいな、今までも大概だったけど。何が起きたんだか全然分からない)
    芦屋コヨミ:「そ、そんなもの無くても強くなれる、のに……一番信じてなかったの、多分、自分自身なんじゃ……」立ち上がり、話す。今度は平賀アケミに向けて
    春日アユミ:「アケミの、それに首輪もかな。衝動がぶれておかしくなっちゃった」
    春日アユミ:「面白いことするね、六壬の子。興味が沸いちゃった」
    GM:イニシアチブ、かんな先生
    眩星かんな:はーい
    眩星かんな:マイナーでのこのこと1m後退して
    眩星かんな:メジャー《エンジェルヴォイス》《風の渡し手》
    眩星かんな:対象は自分以外の生徒3人。次攻撃がC値-1とダイス+2個
    GM:出た!かんな先生の一歩後ろから見守り声かけムーブだ!
    阿紫 イズナ:やった~
    芦屋コヨミ:力がみなぎってくる~~~
    平賀アケミ[14] イズナ[5] 春日アユミ[0]
      (10m)
    コヨミ[11] サドル[7]
      (1m)
    かんな[8]
    眩星かんな:侵蝕113。どうせ力の法則も打つからここの演出は飛ばそう
    黒羽サドル:ありがたい~
    GM:ではサドルちゃんの手番
    黒羽サドル:はーい
    黒羽サドル:マイナーで10m前進しアケミちゃんたちのエンゲージに。
    平賀アケミ[14] サドル[7] イズナ[5] 春日アユミ[0]
      (10m)
    コヨミ[11]
      (1m)
    かんな[8]
    黒羽サドル:メジャーで《コンセントレイト:ノイマン》《零距離射撃》《マルチウェポン》《神機妙算》。敵二人を対象に攻撃します。
    春日アユミ:私じゃなくてアケミのエンゲージなんだ……へぇ……
    黒羽サドル:どっちでもいいでしょ
    春日アユミ:いいけどさ
    GM:判定どうぞ!
    平賀アケミ:重圧で孤独の魔眼が使えないよ~
    黒羽サドル:では判定前に神聖二重冠の効果を使用。
    GM:ついに来るか!
    黒羽サドル:・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。あなたがこのメインプロセスで行う攻撃の攻撃力を+[上昇分×2]点増やす。
    黒羽サドル:これを選びまして
    黒羽サドル:侵蝕率を20上げます
    GM:攻撃力+40!?
    黒羽サドル:黒羽サドルの侵蝕率を20(→ 20)増加 (86 → 106)
    黒羽サドル:そして判定!
    黒羽サドル:16dx6+5
    DoubleCross : (16DX6+5) → 10[1,1,3,3,4,4,4,5,6,8,8,8,8,9,9,10]+10[2,3,4,5,9,9,9,10]+10[1,6,6,10]+10[2,6,8]+10[6,6]+10[1,6]+1[1]+5 → 66

    眩星かんな:《妖精の手》1回目。侵蝕117
    黒羽サドル:わあい
    GM:すご
    黒羽サドル:1dx6+65
    DoubleCross : (1DX6+65) → 10[10]+3[3]+65 → 78

    黒羽サドル:ガー不です
    春日アユミ:暴走してるから受け止めるよ
    平賀アケミ:5dx+2>=78 ドッジしかないじゃん!
    DoubleCross : (5DX10+2>=78) → 9[3,4,5,6,9]+2 → 11 → 失敗

    平賀アケミ:当たるしかないじゃん!
    眩星かんな:《力の法則》1回目。侵蝕121
    眩星かんな:ダメ+5Dどうぞ
    黒羽サドル:うおおお
    黒羽サドル:8d10+28+1d10+40+5d10
    DoubleCross : (8D10+28+1D10+40+5D10) → 37[9,7,5,2,1,4,3,6]+28+5[5]+40+35[10,5,5,9,6] → 145

    阿紫 イズナ:ひえっ
    黒羽サドル:装甲無視!
    黒羽サドル:黒羽サドルの侵蝕率を10(→ 10)増加 (106 → 116)
    平賀アケミ:あ……?
    平賀アケミ:HPが消し飛びます。
    平賀アケミ:復活エフェクトはシナリオ1回、ミドルで使っているので戦闘不能!
    春日アユミ:こちらも一気にHPが消し飛んじゃうなあ
    春日アユミ:《魔獣の証》HP50で復活するよ
    阿紫 イズナ:結構がっつり回復してる……!
    GM:演出どうぞ!
    眩星かんな:「(コヨミちゃんの一撃がアケミちゃんを貫いて。あれだけ強烈だったレネゲイド圧が今は酷く乱れてる)」
    眩星かんな:「(……搦手は不要だな。真っ向勝負だ)」
    眩星かんな:「サドルちゃん」
    眩星かんな:「冬月ちゃん……もとい、アユミちゃんがあそこまでお膳立てしてくれてるんだ」
    眩星かんな:「"見せつけてやれ"、君の全霊を」
    黒羽サドル:側頭部の翼がはためく。
    眩星かんな:首元の茨のような痣が灼光を伴う。眩星かんなの能力は、言霊を媒介とした事実の誇大化。
    眩星かんな:当人が望む事柄に限って、本来眠る最奥から真髄を引き摺り出し、最良の結果を導く。
    黒羽サドル:許された。認めてもらった。──その気持ちに応えたい。
    黒羽サドル:そんな、今まで感じたことのない心の動きが、総身に力を漲らせる。
    黒羽サドル:(……なんだろう、これ。そういう能力なのか)
    春日アユミ:「へぇ……」
    春日アユミ:(ちょっと妬けるな)
    黒羽サドル:だとしても、嫌な気分ではない。
    黒羽サドル:「ええ」
    黒羽サドル:答え、対手の二人を睨む。頭上に掲げる自身の象徴、その意匠に変化が生じる。
    黒羽サドル:はくちょう座の十字冠に重なる黒鳥の弓矢。悪魔イヴリースの力としての己の具現。
    春日アユミ:ぺたりと両手で平賀アケミの眼を塞ぐ。
    春日アユミ:「お客さんのその姿、最初に見るのは私ってことになるね」
    春日アユミ:「おっかなくって、危なっかしくて、かっこいい強そうで綺麗で似合ってるじゃん」
    黒羽サドル:「感想は動きも見てから言って」
    平賀アケミ:「見えません~」
    黒羽サドル:身を捻り、跳躍する。鳥が飛び立つかのように軽く、そしていつもよりずっと高くへと。
    黒羽サドル:「言えるものなら」
    黒羽サドル:体側に構えた左の長銃を、空中の高みから敵に向けて据える。
    黒羽サドル:発砲。轟音。鋼も穿つ弾体が、大気の壁を貫いて飛翔し──同時、凄まじい反動により、黒衣の少女は空中で回転。
    黒羽サドル:続くひと瞬きの間に、幾つかの事象が連なって起こった。
    黒羽サドル:対物ライフルの排莢を行った。懐から何かが零れ落ちた。半回転を経たところで、右のレーザー砲が敵に向き、薙ぎ払うように光芒を放った。その動きの反対側では、弾倉を空にした左翼アルジャナーが、羽虫を嘴で掬うように、先ほど転がり出た物体を呑んだ。それは追加の弾丸だった。
    黒羽サドル:更に180度。一回転。たった今給弾を済ませたアンチマテリアルライフルが、再び獲物を射界に捉える。
    黒羽サドル:二度目の発砲。多段噴射めいて回転が勢いを増す。倍化した速度の中で、先の動きが繰り返される。三度目と四度目の銃声はほぼ重なった。
    黒羽サドル:結果として描かれるのは漆黒の風車。そこから吐き出される弾丸と光刃は、片や竜の火弾の如く大地に立つものたちを打ち砕き、もう一方は燃える爪じみて、狂乱の傷跡を廃教会の床諸共に刻みつける。
    平賀アケミ:(力も全然使える気しないし、あっ、良い匂いするし、これじゃあお荷物に)
    春日アユミ:がぶり、と蛇頭となった髪が怯える少女の肉体を噛む。
    平賀アケミ:びくりと痙攣しながら掌握されて、大楯や銃撃、発電細胞を励起。
    平賀アケミ:空から迫る曲芸弾雨に抵抗し、打ち砕かれて、破壊されていく。
    春日アユミ:「大丈夫、私がちゃんと使ってあげるから」嗜虐的に微笑んで、妹分の欲に応えてやって。
    春日アユミ:「……でも、足りないなあ!これが相手じゃ仕方がない!」
    春日アユミ:盾として使った果てに、それでもなお体中穴だらけ。
    平賀アケミ:「あ、け……へへ」
    春日アユミ:「先に休んでな」首輪を素手でむしり取り。
    春日アユミ:「血の気もちゃんと抜いてあげるから」食らいついた髪が赤く染まり、合わせて肉体が再生する。
    黒羽サドル:──空薬莢が降り注ぎ、地面に跳ねてけたたましく鳴って、少女が着地する音を掻き消す。
    黒羽サドル:「……絶対」
    黒羽サドル:「殺ったと思ったのにな」
    春日アユミ:「私にだって、意地も矜持もあるし」
    平賀アケミ:二人の間に無造作に投げ捨てられ、楔の抜けた十字冠が機能を回復。
    平賀アケミ:閃光と共に強制送還される。
    黒羽サドル:「あとは、ジャームの出力もか」両砲の銃口を見る。赤熱している。「先生がいてくれて良かったわ」
    芦屋コヨミ:「きょ、強制送還……よかった……多分無事、だよね……」
    阿紫 イズナ:「首輪の解除も確認したわぁ。何処で転がってるかは分からないけど、大丈夫なはずよ」
    眩星かんな:「きっと大丈夫だろう。コヨミちゃんも、サドルちゃんもよくやってくれた」
    黒羽サドル:「……」
    黒羽サドル:「そういえば首輪を狙うって話だったっけ……?」
    芦屋コヨミ:こくんこくんと激しく縦に首を動かす
    春日アユミ:「代わりにやっといてあげたよ」
    春日アユミ:「感謝しとけ~」
    黒羽サドル:「ありがと」乱射で生じた陽炎の中で頷く。
    春日アユミ:「素直か」けらけらと笑う。視線はぶれずに敵を見据えながら。
    眩星かんな:「とはいえ……圧勝するにはもうひと踏ん張りだね」
    阿紫 イズナ:「控え目に言って圧勝、だものねぇ」 にぃ、と犬歯を見せて獰猛に笑む。
    GM:イニシアチブ、イズナちゃん
    阿紫 イズナ:はぁい。
    阿紫 イズナ:マイナーはなしで、メジャーの前に神聖二重冠の効果を起動するわぁ。
    阿紫 イズナ:・あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。あなたがこのメインプロセスで行う攻撃の攻撃力を+[上昇分×2]点増やす。
    GM:アゲアゲ
    阿紫 イズナ:上昇は7点。これで14点ダメージを上昇させるわねぇ
    阿紫 イズナ:阿紫イズナの侵蝕率を7(→ 7)増加 (110 → 117)
    阿紫 イズナ:メジャー、NS『妖焔花宴』 《エクスプロージョン》《ツインバースト》 侵蝕[+6] 対象:範囲(選択) 射程:視界 リアクション時にドッジ不可
    阿紫 イズナ:対象は残ってるアユミちゃん。
    春日アユミ:暴走リア不~
    阿紫 イズナ:(3+3+2)dx9+1
    DoubleCross : (8DX9+1) → 8[3,4,5,6,6,7,7,8]+1 → 9

    阿紫 イズナ:まわらない~
    眩星かんな:《妖精の手》2回目。侵蝕125
    春日アユミ:大盤振る舞いじゃん
    阿紫 イズナ:センセ、無理しちゃダメよ?
    阿紫 イズナ:……ほんとにいいのぉ?
    眩星かんな:Dロイスなしにメモリー1個ある
    阿紫 イズナ:あっは。じゃあ有難く頂いちゃうわね
    GM:つよい
    阿紫 イズナ:1dx9+11
    DoubleCross : (1DX9+11) → 8[8]+11 → 19

    GM:お金使いすぎないタイプの先生。本当?
    眩星かんな:おしい~
    GM:いちたりない
    阿紫 イズナ:元値が下がってないと辛いわね。暴走してるしこのままダメージ算出するわ
    眩星かんな:あっ《力の法則》2回目。
    阿紫 イズナ:大盤振る舞い!
    眩星かんな:ダメ+5D!侵蝕129
    阿紫 イズナ:2D10+17+15+14+5D10 装甲・ガード値有効
    DoubleCross : (2D10+17+15+14+5D10) → 14[6,8]+17+15+14+35[7,8,7,8,5] → 95

    阿紫 イズナ:自分の力じゃないみたい~
    春日アユミ:なんだそれは
    黒羽サドル:ヒュウ
    春日アユミ:ミドルと大違いじゃん!
    阿紫 イズナ:先生の応援でパワーが漲っちゃった
    春日アユミ:《不死不滅》HP30で復活するよ~
    GM:演出どうぞ!
    阿紫 イズナ:流石に丈夫ねぇ!
    眩星かんな:「そうだね。私は、圧勝するイズナちゃんが見てみたい」
    眩星かんな:「相手は言ってしまえば客を堕とす魅了のプロでもあるんだが……」
    眩星かんな:「こと戦場においては、絢爛に舞う君の美しさが上回っていると信じている」
    眩星かんな:「"魅せつけてやれ"、君の全霊を」
    阿紫 イズナ:「あっは。センセ、生徒をその気にさせるのが本当に上手いのねぇ」
    阿紫 イズナ:「……いいわぁ、お望み通り"魅せて"あげる」
    阿紫 イズナ:狐火を模した十字冠──その外縁が沸き立つように揺らめき、その縁取りを変えていく。
    阿紫 イズナ:常に陽炎のように揺れ、時に青、時に赤と色すら変化させる。顕すは魔性の炎。
    阿紫 イズナ:──其の大気禽獣となる時に、不正の陰気凝って一箇の狐となるあり。
    阿紫 イズナ:──開闢より以来、年数を経て終に姿を変じ、全身金色に化して面は白く九ツの尾あり。
    阿紫 イズナ:──名つけて"白面金毛九尾の狐"といへり。
    阿紫 イズナ:其処に無い仮面を引き剥がすような動き。静かに地に手を添え、構える。
    阿紫 イズナ:「我が名は"白面"ハクメン
    阿紫 イズナ:「己が宿す邪悪を以て悪を排さんと為す、己が正義に依って立つ猟犬なり!」
    阿紫 イズナ:添えた手から沸き立つ炎が、女の身を、地を、這い縋るように覆い尽くす。
    春日アユミ:「いやあ、めちゃくちゃするねえ」
    阿紫 イズナ:(……出力が段違い。生徒の力を根本から引き出す、能力……!)
    春日アユミ:「きみがどんなに強くても、ここで負けてられないんだから辛い辛い」
    阿紫 イズナ:揺らめく炎の海を、妖狐が疾駆する。少女への距離を一気に詰める。
    春日アユミ:残像のみが垣間見える白い打撃が、弧を描いて迎え撃たんとする。
    阿紫 イズナ:その姿は時に陽炎のように融け、実体を伴わぬ虚ろにも見える。穿った姿はふいと消え、血の跡一つ残らず。
    阿紫 イズナ:「──もらっ、た」
    阿紫 イズナ:背後。少女の白く細い嫋やかな首を掴み、地へと強く打ち付ける。
    春日アユミ:めきゃりと首輪に罅が入る、音がする筈なのに。
    春日アユミ:その寸前でぴたりと止まる。
    阿紫 イズナ:「あっは……想定以上」 首輪の補力があるとはいえ、この生命力は。
    春日アユミ:「首を落とすとき、失敗する一番の理由って知ってる?」
    春日アユミ:「刃の間に髪の毛が挟まるんだってさ、女の命って言うのかな」
    春日アユミ:自在に動く異形の髪が、叩きつけられる寸前で押しとどめている!
    阿紫 イズナ:「く、ふふっ……髪を焼き切ってから臨むべきだったわぁ」
    春日アユミ:「予約をそう何度もすっぽかす訳にはいかないから、ね!」
    阿紫 イズナ:飛び退る。まだ、この女の底力は総て見えてはいない。
    GM:イニシアチブ、何もなければ春日アユミ。
    阿紫 イズナ:此処はなしで!
    春日アユミ:じゃあ行くぞ~
    春日アユミ:マイナーで《破壊の爪》《幻想の獣王》シーン中リアクション不可になり、素手のデータ変化、攻撃のダメージ+3D
    春日アユミ:メジャーで《渇きの主》《吸収》《オールレンジ》《獣の力》《コンセントレイト:キュマイラ》《伸縮腕》《流刑者の大鎌》
    春日アユミ:素手による装甲無視の白兵攻撃、ダメージを与えたらラウンド中あらゆる判定ー3Dし、自身のHPを20回復。
    春日アユミ:攻撃対象はPC全員だぜ
    黒羽サドル:欲張りアタックがよ
    芦屋コヨミ:シーン攻撃かぁ
    春日アユミ:いや、LV+1体さ
    眩星かんな:リアクション不可ならなんもできねぇ
    芦屋コヨミ:なるほどね、もっと厄介!
    阿紫 イズナ:多分リア不になるのはアユミちゃん!
    黒羽サドル:リアクション不可になるのはアユミちゃん本人じゃないかな
    眩星かんな:あ、そっちか
    眩星かんな:じゃあリアクション出来る!
    GM:そうだぜ
    春日アユミ:15dx7+6
    DoubleCross : (15DX7+6) → 10[1,2,2,2,3,3,4,4,5,6,7,7,7,8,9]+10[3,8,9,9,9]+10[2,6,7,8]+10[2,9]+10[9]+10[9]+1[1]+6 → 67

    春日アユミ:先生がいなくてもこれぐらいできるし
    GM:リアクションどうぞ
    芦屋コヨミ:ウワーッ
    黒羽サドル:暴走!
    芦屋コヨミ:ドッジします
    眩星かんな:3dx>=67 ドッジ
    DoubleCross : (3DX10>=67) → 3[1,2,3] → 3 → 失敗

    芦屋コヨミ:5dx+1
    DoubleCross : (5DX10+1) → 9[1,2,3,6,9]+1 → 10

    GM:先生のダイスがお行儀良い
    阿紫 イズナ:さっきメジャーの侵蝕上げ忘れてたのであげます
    阿紫 イズナ:阿紫イズナの侵蝕率を6(→ 6)増加 (117 → 123)
    阿紫 イズナ:まだ何か隠し持ってる可能性あるので削っておこう
    阿紫 イズナ:PS『白刃胡蝶』 《復讐の刃》 侵蝕[+6] リアクションを放棄し、リアクション不可の白兵攻撃を行う
    春日アユミ:吸収のダイス減少も入らないぜ、ダメージ通る前だから
    阿紫 イズナ:判定直前にアームドスーツ着ます
    阿紫 イズナ:(2+3)dx7
    DoubleCross : (5DX7) → 10[1,1,2,7,7]+10[3,7]+1[1] → 21

    阿紫 イズナ:3D10+7+15 ガード値有効、装甲値-5(最低0)して算出
    DoubleCross : (3D10+7+15) → 8[1,3,4]+7+15 → 30

    春日アユミ:30!?
    阿紫 イズナ:失礼、アームドスーツ分で合計33
    春日アユミ:7d10+30+5d10
    DoubleCross : (7D10+30+5D10) → 40[6,9,3,1,9,9,3]+30+35[8,8,10,8,1] → 105

    眩星かんな:あれ?
    春日アユミ:HPが0になります
    春日アユミ:戦闘不能時にEロイス【苦痛のこだま】
    黒羽サドル:あっそうか
    阿紫 イズナ:ぎゃーーー
    芦屋コヨミ:うぎゃあ
    春日アユミ:対象であるPC全員と意志による対決を行う。
    春日アユミ:敗北したキャラクターは1D10のHPダメージを受ける。 その後、ダメージを受けたキャラクターx10点のHPを得て戦闘不能から回復する。
    阿紫 イズナ:意志薄弱なんですが!!!
    春日アユミ:わからせたる!
    眩星かんな:そんな……一体どうすれば……
    GM:この状況で入れる保険などないわ!
    GM:このEロイスの対象に先生が含まれていれば話は別だがな
    眩星かんな:新星白書使いまーす
    眩星かんな:あっ、まだ対象取ってないのか
    阿紫 イズナ:あった!!!!!!
    GM:取ってるよ~
    眩星かんな:やった~~
    GM:昇華するタイタスを……選びな!
    眩星かんな:ノヴァリスのロイスをタイタス昇華します!!
    春日アユミ:Eロイスの不発により、戦闘不能
    阿紫 イズナ:阿紫イズナの侵蝕率を6(→ 6)増加 (123 → 129)
    GM:戦闘終了です。演出をどうぞ!
    GM:GMのアクションだよ!
    春日アユミ:「逃げられちゃった」
    春日アユミ:「けど、これだけ熱くなってたら」
    春日アユミ:「この距離、この人数でも読み取れる」
    春日アユミ:血に汚れて、それでもなお美しさを損なわない髪の毛が。
    春日アユミ:美しいままに、おぞましく膨れ上がる。
    春日アユミ:そしてその一つ一つが、主の生き写しを象る。
    春日アユミ:「「妄想」」二つの女が芦屋コヨミの傍に侍る。
    春日アユミ:「「憎悪」」二つの女が眩星かんなを挟み込む。
    春日アユミ:「「吸血」」二つの女が阿紫イズナを迎え撃つ。
    春日アユミ:「「そして闘争、んー」」
    春日アユミ:「えいっ」黒羽サドルの前に現れたうち片方が、一房の髪に姿を戻す。
    春日アユミ:「九尾の狐対八岐大蛇っていうのも派手だけど、これでも十分壮観でしょ」
    春日アユミ:「とはいえ、今の私は混じり物だから……ね」
    春日アユミ:「気持ち良くしてあげたい以上に、痛めつけたい気分なんだ」
    春日アユミ:「無理やり力を吸いつくして、強制的に満足させて」
    春日アユミ:「そうして、捨ててあげる」白い腕が、のたうつ髪が。
    春日アユミ:絡み付いて、同化して、高ぶるレネゲイドを、抗う意志を収奪せんと襲い掛かる!
    眩星かんな:「──いや」白蛇に意識を飲み込まれながら、それでも言葉を紡ぐ。
    眩星かんな:「満足するのは君の方だし、圧勝するのは、私に付いてくれる生徒だ」
    黒羽サドル:「ぐ、うぅっ……先生……?」
    芦屋コヨミ:「ひゃ、ひゃあああぁぁ」絡まれて逆さづりに宙に囚われている
    阿紫 イズナ:「……っ、ぐ……?」 首元まで締め上げられながら、先生の言葉に破顔する。
    春日アユミ:「へぇ……?」
    春日アユミ:「どうして、そんなこと言えるのかな」
    春日アユミ:拘束した大人の女の顔を引っ掴む。
    春日アユミ:「……ッ」そうして、気圧される。
    春日アユミ:動きを縛られて、暴力に晒されて、なお諦めとは無縁の眼差しに射抜かれて。
    眩星かんな:「だって」
    眩星かんな:「今にも泣きそうで、縋り付くような声で語り掛けて、」
    眩星かんな:「一瞬で全てを奪える様な力を持ちながら、尚もおとなの言葉に耳を傾けようだなんて」
    眩星かんな:「まるで、子どもそのものじゃんか」
    春日アユミ:「っ、今更現れて、偉そうに……!」
    春日アユミ:首を絞める、飲み込んで喋れなくする、そうやって黙らせるのは容易だが。
    春日アユミ:苦痛に歪む顔を欲する加虐衝動か、あるいは別の理由が。
    眩星かんな:「っ……破滅、願望も結構。だけど、ね」締まり切った首から。紅く、紅く、光が漏れ出していく。
    春日アユミ:全身の締め付けによる屈服の強要、それ以上の責め苦を抑制する。
    眩星かんな:「君には、償うべきっ……責任もない。アケミちゃんを……巻き込んだ、十字架を背負う、必要もない」
    眩星かんな:「だから、そんな……やる必要も、やりたくもないことに、必死になる、君よりっ!」
    眩星かんな:「君を救おうと躍起になっている、私の生徒の方が……」
    眩星かんな:「強いっ!!」
    阿紫 イズナ:────業ッ
    阿紫 イズナ:彼女が叫ぶと、同時。女を締め上げていた春日アユミの似姿が、業火の中に融け消える。
    春日アユミ:「しまっ、ああア”っ!」先生の言葉に心が揺さぶられて、全てに意識が宿る首たちの。
    阿紫 イズナ:廃教会の脆くなった床板を蹴り壊して、跳ね上った妖狐が宙に躍る。
    春日アユミ:意識の混濁によりその全てがおろそかになって、拘束が解ける。
    阿紫 イズナ:背後──その手は、今度こそ。少女の首根っこ──首輪の繋がった位置を掴み、食らい込んだ。
    阿紫 イズナ:「……何も混じってない、綺麗な姿の貴女を魅せてみなさいな」
    阿紫 イズナ:「それを、先生も、サドルちゃんも。望んでいるはずよ」
    阿紫 イズナ:身を翻す。
    阿紫 イズナ:沸き上がる炎が首輪を融かし、そうして──
    阿紫 イズナ:ばき、と軽い音を残し。その手の内で、砕け散った。
    春日アユミ:「か、ひゅっ」
    春日アユミ:脊椎から楔が抜け落ち、力と空気が空になって。
    春日アユミ:「だ、め。まだ……」
    春日アユミ:「まんぞく、させなきゃ……やくそくしてて……」
    春日アユミ:「仕事まで、うらぎったら……わたし何ものこらない……」
    阿紫 イズナ:「何もかも背負い込み過ぎよぉ」
    春日アユミ:力無く、それでも立ったまま、黒羽サドルの方へ手を伸ばす。
    阿紫 イズナ:炎が掻き消える。掴んだ少女を抱え直し──その身体は厭に軽い──ひょいっとサドルちゃんの方へと投げて渡す。
    黒羽サドル:「……え、ちょ」
    春日アユミ:「ぁふっ」気の抜けた声。
    黒羽サドル:拘束を解かれ、膝を突き、重い瞼に強いてそれを見ていた。そんな状態だったのであり。
    黒羽サドル:「くふっ……!」体で受け止め、諸共に倒れ込む。
    阿紫 イズナ:「あっは。ごめんねぇ」 この子が今すぐにでも行きたそうだったからついー、ところころと笑う。
    春日アユミ:「ぁ、おきゃくさん……」
    黒羽サドル:「けほっ、勝手な……」
    黒羽サドル:「……貴女もそうよ」
    春日アユミ:「えぇ、そうだけど……」
    黒羽サドル:「約束をしたのは貴女となんだもの」
    黒羽サドル:「どこの誰とも知らない奴と混ざった状態で相手されたって、嬉しくない」
    黒羽サドル:自分の上に重なるような姿勢の彼女を睨みつけて。
    春日アユミ:「……真面目さんだ」
    黒羽サドル:「仕切り直しよ……だから」
    黒羽サドル:「妹分がどうとか、裏切りだとか」
    黒羽サドル:「ちゃんと整理を付けて、出直してきなさい」
    春日アユミ:「……こんなに迷惑かけたのに」
    春日アユミ:「また、会ってくれるんだね」
    春日アユミ:「じゃあ、安心だ」それだけ言って、脱力。
    春日アユミ:覆いかぶさるような姿勢だったから。
    春日アユミ:自然とそのまま、顔と顔、口と口とが重なるように倒れ込んで。
    春日アユミ:ぴた、と。手をついて止まってから。
    春日アユミ:「約束、ね」自分で口付けをしてから。
    春日アユミ:閃光を残して消え去った。
    黒羽サドル:「…………」
    黒羽サドル:「本っ当に」
    黒羽サドル:「勝手すぎる……」
    黒羽サドル:意地で吐き捨てて、こちらも意識を手放す。
    阿紫 イズナ:「……だいじょうぶー?」 べしゃっとなっているコヨミちゃんをつついている
    芦屋コヨミ:「きゅう」気を失っている。相当堪えている様子
    阿紫 イズナ:「あーらら。だめそう」 くつくつ笑いながら、その隣に倒れ込む。
    阿紫 イズナ:「はあぁ、アタシも疲れちゃった」
    眩星かんな:「……ええ。皆、お疲れ様」眠りに付く生徒達に小さく微笑みかけて。
    眩星かんな:「ばたんきゅ~~」


     バックトラック
    GM:中々の激戦ではあったが……登場Eロイスは
    春日アユミ:怠惰の仮面:苦痛のこだま
    平賀アケミ:怠惰の仮面:憎悪の季節
    GM:この二つだけなのだ。みんな絆の力で帰ってきてください
    黒羽サドル:ふりましょう
    眩星かんな:129-2d10 Eロイス分
    DoubleCross : (129-2D10) → 129-8[6,2] → 121

    阿紫 イズナ:129-2d10 Eロイス
    DoubleCross : (129-2D10) → 129-11[3,8] → 118

    黒羽サドル:116-2d10
    DoubleCross : (116-2D10) → 116-15[9,6] → 101

    阿紫 イズナ:帰還確定~。
    芦屋コヨミ:E!
    眩星かんな:121-10d10 倍振り
    DoubleCross : (121-10D10) → 121-56[8,3,8,8,2,10,5,1,9,2] → 65

    芦屋コヨミ:122-2d10
    DoubleCross : (122-2D10) → 122-13[4,9] → 109

    GM:118で帰還確定なの、やっぱ強いな
    阿紫 イズナ:残り5枚通常振り
    眩星かんな:3点~~
    芦屋コヨミ:すぶり!
    阿紫 イズナ:118-5d10
    DoubleCross : (118-5D10) → 118-31[9,6,7,3,6] → 87

    芦屋コヨミ:109-5d10
    DoubleCross : (109-5D10) → 109-21[4,7,5,2,3] → 88

    阿紫 イズナ:5点ねえ
    芦屋コヨミ:きかん!
    GM:よくよく考えたらそんなに激戦じゃなかったかも
    GM:1Rで終わってるし……
    芦屋コヨミ:余力があるぜ~
    眩星かんな:2Rだとちょっとやばみがあったかもしれない
    GM:楽勝されてしまった
    黒羽サドル:帰還確定ではあるけれども……最後にイズナさんに 有為/○嫉妬でロイスを取ります。ラストアタックいただかれちゃったし
    阿紫 イズナ:えへ
    黒羽サドル:そして残ロイスは6。
    春日アユミ:へぇ~ふぅ~ん
    黒羽サドル:101-6d10
    DoubleCross : (101-6D10) → 101-38[8,3,10,8,6,3] → 63

    GM:全員帰還おめでとうございます!
    眩星かんな:やった~~
    GM:経験点はいつもの5点、シナリオクリアで10点
    GM:Eロイスで2点、春日アユミのDロイスで1点
    GM:18点+それぞれの侵蝕率です
    眩星かんな:21点!
    黒羽サドル:18+4で22点!
    芦屋コヨミ:23!
    阿紫 イズナ:コヨミちゃんは二重冠残しだから侵蝕分3倍もらえちゃうかも
    芦屋コヨミ:あっほんとだ
    阿紫 イズナ:こちらは23点~
    芦屋コヨミ:マジで余力があります
    GM:こいつ……
    芦屋コヨミ:33!
    黒羽サドル:そんな効果もあった
    芦屋コヨミ:2Rある前提でのこしてた
    GM:じゃあGMは34点も貰っちゃいます!

    GM:MASS……というよりはそれを組織した平賀アケミの事件は終息した。
    GM:組織は無事に解体され、参加生徒たちも適度な罰を受けた後に野に下り
    GM:拘束されていた夜狼通りの医療従事生徒らも解放。債権返済についても情状酌量が取り計らわれたそうだ。
    GM:六壬学園での暴動も治まってきたとのことで、芦屋コヨミにもそろそろ帰って来るよう文が届いている。
    眩星かんな:「ということで、ひと段落付いたワケだ」突貫で書いた報告書を手に、職員室の椅子へ深く腰掛ける。
    芦屋コヨミ:回転椅子でぐるぐる回っている
    芦屋コヨミ:そのうち、ぴたっと停止して
    眩星かんな:「だが、今後似た事件が発生することも十分に考えられる。断続的にメサイア経済へのテコ入れは必要だろう」
    眩星かんな:「でもそれを考えるのは私達先生の仕事。ひとまず、お疲れ様。コヨミちゃん」
    芦屋コヨミ:「……と、とりあえず、私がやる仕事はもう無いって事ですね」
    芦屋コヨミ:「六壬も、そろそろ落ち着いたって連絡が来たので……ここの椅子に座ってられるのもあと少し……」
    眩星かんな:「ああ。そういえば、ヒナミちゃんの営業でYNG社に来てくれたと聞いたんだけど」
    芦屋コヨミ:「…………」
    芦屋コヨミ:「はっ」
    芦屋コヨミ:「そ、そうでした。なんだかすっかり忘れてました」
    芦屋コヨミ:「帰れないから職員室に置いてもらってましたけど、なんだか居心地よくて……」
    眩星かんな:「職員室にこんな堂々と居座った生徒は君が初めてだよ……なかなか逞しい根性をしてる」
    眩星かんな:「まぁ……番組の企画自体は完全にお蔵入りだろうが、シーちゃんからの印象はきっと悪くないだろう」
    芦屋コヨミ:「ま、まあ大っぴらには流せないですもんね、今回の内容……」
    眩星かんな:「逆に、YNG社に預けていいかは……コヨミちゃんが決めることだね。持ち帰って、相談してみるといい」
    芦屋コヨミ:(ヒナミさんは……た、たぶんオッケー出しちゃいそうだし、人形ちゃんと相談、かなぁ)
    芦屋コヨミ:「がんばってみます……うぅ、Pって大変……」
    眩星かんな:「お疲れ様。裏方は軽んじられがちだが、君がいなければアイドルは……」
    眩星かんな:「…………」少し、考え込むようにして。
    芦屋コヨミ:(……それはそうと、なんで私先生の方に付いてきたんだっけ……何か忘れてるような……)
    芦屋コヨミ:「…………」
    芦屋コヨミ:「!!」
    芦屋コヨミ:「な、なんてこと……す、すっかり忘れてました……みんながくれるお菓子を食べることに、頭いっぱいで……」
    眩星かんな:「ん。何か忘れ物でもあったかい?」
    芦屋コヨミ:「わ、わたし、戦闘中に……」
    芦屋コヨミ:「ふたりみたいに、先生から応援されてない……!」
    眩星かんな:「…………」ぽかんと口を開けて。
    眩星かんな:「あー……そういえば、そうだね。コヨミちゃんが能力使うと」
    眩星かんな:「私の領域から消えちゃうみたいで、全然応援するタイミングなかったね」
    芦屋コヨミ:激しく首を縦に振る
    芦屋コヨミ:「……よく分からないけど応援されたら、凄い調子よくなってたように見えたので」
    芦屋コヨミ:「な、なんか諸々終わっちゃって、応援はもう、その、タイミングが無さそうなのでぇ……」
    芦屋コヨミ:ば、と腕を広げる
    眩星かんな:「ふえっ」
    芦屋コヨミ:「ほ、褒めてください!そのぶん!」
    眩星かんな:「褒める」
    眩星かんな:「ま、まさかそこまで気にしていたとは……いや、私の褒めに価値を見出してくれたのはとても喜ばしいな」
    眩星かんな:「私は私の中で生徒からの依頼を断ってはいけないというゲッシュを立てていてね」
    芦屋コヨミ:「えっ」
    眩星かんな:「褒めてあげよう」
    芦屋コヨミ:「お、おお……」
    芦屋コヨミ:ぐ、と握りこぶし
    眩星かんな:「まず、外見から。日本人形を思わせる黒髪は短髪ながら艶やかで、ひょこっと伸びてる片角もキュートなアクセントが効いてて100点」
    芦屋コヨミ:「…………」
    芦屋コヨミ:(あ、あれ。なんだか思っていたのと少し違うような……)
    眩星かんな:「お顔。表情豊かで見る者の心をぐっと引き寄せ、泣いたり笑ったりところころ変わる様は抱きしめたくなるくらいに愛おしい。200点」
    芦屋コヨミ:悪い気分はしないのでしっかり聞いている、が
    眩星かんな:「制服。標準的なセーラー服を基調としつつ、大胆に和を取り入れての雅さと御淑やかさが同居した着こなしはいとたまらないねぇ」
    芦屋コヨミ:少しずつ顔が紅くなっていく
    眩星かんな:「袖と服が分けられているから、銃を振るう度に振袖が美しく舞うと同時に脇のラインも惜しげなく強調されるはずだ。能力で見れないのがとても惜しい。合わせて400点」
    芦屋コヨミ:合わせて、さらに少しずつ震え始める
    眩星かんな:「体形。2cm身長が低いはずなのに私よりずっとナイスバディで、その豊満さゆえノヴァリスに男子生徒が居たら無双ゲーばりにノックアウトさせてしまうだろう」
    眩星かんな:「それでいて、本人にその気が一切ないというギャップもまたいい。意識的に強調するタイプも捨てがたいが、コヨミちゃんの和のテイストは素朴さも引き立てているから大正解だ」
    眩星かんな:「次に性格。今回の事件では終始、自分の身を案じていたり相手方の振る舞いにびくびくしたりと弱気な挙動が目立ったが」
    眩星かんな:「実際に戦闘になれば、私の指示など必要もなく勇気と決意を以って敵陣に先行してくれた。きっと、今までも六壬の危機をそうやって救ってくれていたんだろうね」
    芦屋コヨミ:「は、はわ、わわ……」
    眩星かんな:「能力の性質ゆえ、ほとんどの人間が君の活躍を認知することはできないだろう。だが、今日に至るまで君は腐ることなく、あまつさえ六壬の威信を懸けたアイドル活動のPを任されている!」
    眩星かんな:「即ち君の頑張りは六壬の姉妹や皆から認められているということ。オンリーワンな能力ゆえ、責任の重い仕事が沢山であろうことは容易に推測できる」
    眩星かんな:「ゆえに、君は私の褒めなどでは十分に語り尽くせないほど立派で、素敵な生徒であるのは自明。自分からおくびにも出さない謙虚さもポイントどっさりだ」
    芦屋コヨミ:「あ、あの、せ、先生」
    芦屋コヨミ:怒涛のラッシュになんだか耐えきれなくなって、つい口を挟む
    眩星かんな:「それから……ん。なんだい?」
    芦屋コヨミ:「そ、その、私は。今回の出来事頑張ったね、とか。そういうのだと思ってて……」
    芦屋コヨミ:「う、嬉しいんですけどぉ……こ、心の準備がそこまでできてな……うぅ……」
    眩星かんな:「……ふふ」
    芦屋コヨミ:目を回して、腕をバタバタさせながら
    眩星かんな:「ちょっと心配してたんだ。君の能力や仕事は外から評価されにくいからね」
    眩星かんな:「だが、その純朴さをみるに。きっと六壬の子達からは可愛がってもらえてるんだねぇ」
    眩星かんな:「もし君が総督府から体よく雑用を押し付けられているだけなら、私が直接六壬に出ていこうかとも考えていた」
    眩星かんな:「でも……そうではなさそうだからね」
    芦屋コヨミ:「ま、まあ……色々やるのは、悪い気はしていないというか、やるのが当然というか……」
    芦屋コヨミ:くるくる椅子を回す
    芦屋コヨミ:「で、でもなんというか。そうですね……」
    芦屋コヨミ:「大人から褒められる、というのは。なかなか、その。ない体験なので……」
    眩星かんな:「そっか。お気に召したならこれ幸いだ。先生冥利に尽きるね」
    眩星かんな:きひひと小さく笑って、褒めちぎった黒髪を優しく撫でる。
    芦屋コヨミ:「……姉さまとも、カゴメとも違う撫で方」
    芦屋コヨミ:先生に背を向けるように、椅子の回転を止める
    芦屋コヨミ:撫でやすいように身体を少し曲げて
    眩星かんな:「その素直さも、かわいらしさに大きく寄与してる。合わせて……どれくらいだったかな」
    眩星かんな:「まぁいいや。3億点」
    芦屋コヨミ:「は、ハイパーインフレ……」言葉とは裏腹に、機嫌はとても良さそうにしている
    眩星かんな:「居心地がいいと思ったら、いつでも職員室に来ていい」
    眩星かんな:「あるいは、少しでも悩みがあったりまた褒めて欲しくなったら私のことを尋ねておいで」
    芦屋コヨミ:「う、うぇへへ……たまに抜け出して来よっかな……玄女ちゃんも許してくれるはず……」
    芦屋コヨミ:くるり、と向きを変えて
    芦屋コヨミ:「な、なんだか褒められっぱなし、というのも……その、あれなので……」
    眩星かんな:「うん?」
    芦屋コヨミ:「先生のやりたいこと、なんでも一つだけ聞いてあげます。なんでもいいですよぉ。聞きたいこと聞いてもいいし……」
    芦屋コヨミ:先程よりもかなり上機嫌だ。大体の事は通るだろう
    眩星かんな:「別に気にしなくてもいいんだけどなぁ……生徒の望みを叶えるのが仕事なんだし」
    眩星かんな:「じゃあ、一ついいかい?」
    眩星かんな:「元々、六壬学園の人形の間ではヒナミちゃんの学内向け特別ライブが行われていると小耳にはさんだんだけど」
    眩星かんな:「P権限でしれっと私も入れるようにしてくれないかい?」
    芦屋コヨミ:「え、そんなことでいいんですか」
    眩星かんな:「ああ。それに六壬は今まで訪れる機会がなかったから」
    芦屋コヨミ:「で、でもそういえば先もそんな事言ってましたね……確か……」
    眩星かんな:「職員室代表として総督府に挨拶と……また、頑張ってるコヨミちゃんに会えるように」
    眩星かんな:「宜しく頼めるかい?鬼姫P」
    芦屋コヨミ:「じゃ、じゃあそれで……!か、関係者席?というか、舞台袖で見ることになるかもしれませんけど……」
    眩星かんな:「構わないさ」
    芦屋コヨミ:「ほ、ほら、普通の席とかは、いつもおしくらまんじゅうなので……」そうして、一息だけ置いて
    芦屋コヨミ:「……く、来るときは、いつでも言ってください。先生」
    芦屋コヨミ:「六壬のお出迎えというものを……み、見せてあげますので!」

    GM:奴隷制撤廃を謳う盗族たちによる、傍迷惑な騒動が幕を閉じて暫くのこと。
    GM:がらんとしていた月狼通りにもようやく人が戻ってきた。学区内としては静かなものだけど。
    GM:留守を狙った地上げ屋の襲撃も発生していたようだが、どうにか撃退して元の暮らしが戻りつつあるという。
    春日アユミ:「とまあ、そういう感じで」
    春日アユミ:「お客さんたちのお陰でハッピーエンド、ってとこ」
    黒羽サドル:「何よりね」手提げで持ってきた紙袋を掲げて見せる。
    黒羽サドル:「これ、一応快気祝い? とかその辺り。近くで買った焼き菓子だけど」
    春日アユミ:「わっ、ありがと~」
    春日アユミ:嬉しそうに両手で受け取る。お客さんの手を握りつつ。
    春日アユミ:「ん~良い香り。紅茶と珈琲はどっちが好き?」
    黒羽サドル:「紅茶で」
    春日アユミ:「良かった。珈琲を選んだ場合はちょっとした冒険が始まってたね」
    黒羽サドル:「そうなの……?」
    春日アユミ:「はす向かいのそのまたお隣さんからお裾分けがあって」
    春日アユミ:「タンポポから作っただとか……?」
    黒羽サドル:「飲めるのそれ」
    春日アユミ:「さあ……?冒険はしてみないとね」
    春日アユミ:雑談しながらもお茶の用意をする手つきは淀みなく、洗練されている。
    春日アユミ:部屋も手狭だが品の良い、落ち着いた雰囲気だ。育ちの良さが伺える。
    春日アユミ:「紅茶は安心、サリヤちゃんって子がそこそこの品を届けてくれてね」
    春日アユミ:「謝罪の証だとかで。私まで貰っちゃうのはちょっとな~って思ってたから」
    春日アユミ:「その点でも、お客さんのお腹に入るのは納まりが良い」
    黒羽サドル:「あなたの妹分はどうなるのかしら」
    黒羽サドル:ソファでお茶を待ちながら、少し意外そうに部屋の様子を眺めている。
    黒羽サドル:「罰なり何なりは受けるかもしれないとして、その後は」
    春日アユミ:「今はキュナリオンの方で事情聴取と精密検査だってさ」
    春日アユミ:「首輪の影響、供給源。どの程度がおかしくされての犯行か……」
    春日アユミ:「それが終わってもメサイアで賠償とか、忙しいみたい」
    春日アユミ:「すっかりしおらしくなっちゃったから、またしばらく面倒見てあげないとなあ」
    黒羽サドル:「呆れた」
    春日アユミ:「え~?」
    黒羽サドル:「まだ世話する気でいるのもそうだけど」
    黒羽サドル:「貴女自身は、首輪のこと何も知らないで着けてたのね」
    春日アユミ:「あの子の説明、支離滅裂だったし?」
    春日アユミ:「これを付けて本当の自分を取り戻してくださいとか、すっかり変になった状態で言うんだもの」
    春日アユミ:「別に後悔はしてないけどね、付けたその段階までは」
    黒羽サドル:肩を竦める。
    春日アユミ:薫りの良い紅茶を淹れ終えて、めしあがれと促して。
    春日アユミ:「お客さんを欲求不満で帰らせちゃうのはねえ、良くなかった」
    春日アユミ:「だけどこうして訪ねてくれたのは」
    春日アユミ:「気に入ってくれたってことで良いのかな?」
    春日アユミ:机にだらしなく肘をついて、にへらと笑う。
    黒羽サドル:「違約金の徴収とでも思っておきなさい」すげなく言って。
    黒羽サドル:「……これは余計なお世話かもしれないけれど」
    黒羽サドル:「面倒事が続かないかどうか、気を付けておいた方がいいと思う」
    黒羽サドル:「あの首輪が、単に強力で高く売れる武器として渡ってきてたんなら良いけどね」
    春日アユミ:「首輪がろくでもない以上に、それを扱う連中がろくでもないって事ね」
    春日アユミ:「精神を錯乱させて、力を強めて……いくらでも悪用のし甲斐がありそうだけど」
    春日アユミ:「今回はなんであんな子に渡したかなあ。変な話だ」
    黒羽サドル:「変な話でしょう」
    黒羽サドル:頷いて紅茶に口を付ける。
    黒羽サドル:「いや本当に変な話だった……」
    春日アユミ:「ほんとほんと」
    春日アユミ:薄い唇の開くさまを見つめて微笑を浮かべて。
    春日アユミ:「余計なお世話、しちゃうぐらいには気を許してくれたのかな」
    春日アユミ:「それともお客さんが優しいだけ?」
    黒羽サドル:「アフターケアもした方が印象が良いでしょう? 次の仕事に繋がるかもしれないもの」
    黒羽サドル:「見舞いを持ってくるのと同じでね。それだけよ」
    春日アユミ:「もう、素っ気ないなあ」
    春日アユミ:そう言いながらも嬉しそうに。思えば初めにあった時からずっとだ。
    春日アユミ:「なら、私もお仕事で返そうか」
    春日アユミ:「傭兵としての仕事ぶり、見せてもらったしね」
    春日アユミ:立ち上がると椅子を引っ張り出し、対面から隣に移ってくる。
    春日アユミ:「お客さんはさ、あんまり詳しくないんだよね?」
    春日アユミ:「こういうところ、全然来たこともないし興味もない」
    春日アユミ:「自己管理のきちんとした、良い仕事人だ」
    黒羽サドル:「はぁ……どうも」すぐ傍にやってきた彼女の顔を、赤色の底に戸惑いの滲む目で見て。
    黒羽サドル:「確かに、詳しくないのはそう」
    春日アユミ:人形のように整った顔立ちに、透き通るような白い髪。
    春日アユミ:しかし近づいてみると、紅茶に紛れて入ってこなかった、どこか陶然とする香りを漂わせていると分かる。
    春日アユミ:悪戯げに薄く開いた瞳が、吸い込まれそうな深みを湛えて覗き込んでくることも。
    春日アユミ:「オーヴァードはみんな、レネゲイドが与える耐え難い衝動から逃れられない」
    春日アユミ:「だから、吸血衝動の子に自分の血を呑ませてあげる子も」
    春日アユミ:「妄想衝動の子の絵空事に、付き合ってあげる子も」
    春日アユミ:「この辺りには色んな子がいるんだ」
    春日アユミ:「お客さんの場合は……」身体をするりと傾けて、首筋に顔を埋める。
    黒羽サドル:「っ……」
    春日アユミ:「こうして近づいただけで、君の汗腺からレネゲイド物質が発散される」
    春日アユミ:「嫌悪の子にも近いけど、このぴりっとした刺激は闘争衝動だね」
    春日アユミ:「宿主の敵意を煽って、自分の方が優れていると証明させようとする」
    春日アユミ:「どうかな、むらっと来た?」
    春日アユミ:「いきなり訳知り顔で近寄ってきて、うっかり懐まで入り込まれて」
    春日アユミ:「へらへら見透かした顔する私を、打ち負かしてやりたいとかさ?」
    黒羽サドル:「言い方が変態っぽい」
    黒羽サドル:じっと睨むその白皙の顔に、僅かに赤みが差している。
    春日アユミ:にひ、と笑みを深くする。
    春日アユミ:「怒った?」
    春日アユミ:「私の前ではね、素直になっていいよ」
    春日アユミ:「傭兵らしく振舞おうとか」
    春日アユミ:「人より上にあるものとして、看板を背負うとか」
    春日アユミ:「全部抜きにして、さ」
    春日アユミ:「自分の中にあるものを、ぶつけて良いの」
    春日アユミ:気が付けば白く滑らかな手が、頭の横から生えた翼にそっと触れて。
    春日アユミ:「まあ、見せる自信がないなら無理にとは言わないけどさ」逆撫でする。
    黒羽サドル:「っ、!」
    黒羽サドル:はっしとその手を掴む。反射的な行動だ。それを抑えられなかった。
    黒羽サドル:黒い翼が、痙攣する風に、不規則な羽ばたき方をする。
    春日アユミ:掴んだその手を捕らえ返し、引っ張り込んでマットレスに倒れ込む。
    春日アユミ:「こういうことされるの、嫌なんだ」
    春日アユミ:「嬉しいな、お客さんのこともっと知りたいし」
    春日アユミ:長い手足を巻き付かせて、手足を絡め取って組み伏せようとする。
    春日アユミ:「こういう勝負も出来るかな」
    春日アユミ:「それとも、負けるのも好きなタイプ?」
    春日アユミ:「だったらこのまま、一生分負かしてあげる」
    黒羽サドル:紺瑠璃の髪をシーツの上に散らし、女が作る影に覆われながら、きつい眼差しを作って見上げる。
    黒羽サドル:「……そこまで言うなら、受けて立とうじゃない」
    黒羽サドル:「上等よ。そっちこそ覚悟して」
    春日アユミ:「へえ、どんな?」
    春日アユミ:長い髪を胸元に垂らして、鈴を転がすようなからかい声。
    春日アユミ:「そりゃああの時は負けたけど……ふふっ」
    春日アユミ:「そういえば随分躍起になって、首輪のこととか忘れちゃって」
    春日アユミ:「夢中で踊ってて可愛かったねえ」
    黒羽サドル:「もっと手加減してほしかったわけ?」
    黒羽サドル:「しないけどね、絶対……そっちは、全然、可愛げとか、ないし」
    黒羽サドル:言いながら押さえつける手を跳ねのけようとしているが、及ばない。長大な得物を扱えているのは、膂力よりむしろ異能あってのことだ。
    春日アユミ:「えー、ひどい」
    春日アユミ:「なんて思わないけどね、口を開くほど可愛げが出てくる」
    春日アユミ:「頑張ってるけど全然抵抗になってないじゃん」
    春日アユミ:「仕切り直さないと駄目かなあ、駄目だねこれ」
    春日アユミ:ぐいと身体を反転、巻き込んだ黒羽を上に乗らせて手を広げる。
    春日アユミ:「やっぱりお客さん、私にぶつけてった方が良いって」
    春日アユミ:「お金がないと戦えないんじゃ、いっぱい溜まっちゃうでしょ」
    春日アユミ:「私、貴女にならいくらでも付き合ってあげるよ」
    黒羽サドル:「思ってたけど」
    黒羽サドル:呆れたように、しかし圧迫感がなくなって幾らか力が抜けたように息を吐いて。
    黒羽サドル:「話の進め方が強引なのよ。サポーターだとか言う割に……」
    黒羽サドル:かぶりを振る。「……程々にしておく」
    春日アユミ:「む……」
    黒羽サドル:「入れ込み過ぎて、それこそ身を持ち崩したら笑えないし」
    春日アユミ:「一個、誤解しないで欲しいんだけど」
    春日アユミ:「私の方から売り込むなんて、貴女だけだから」
    春日アユミ:「腕も顔も良いから、黙ってたって人が来るもの」
    春日アユミ:得意げに、しかし頬を赤く染めながら見上げる。
    春日アユミ:「……お客さんになってくれなきゃ、私あなたに貰いっぱなしになるでしょ」
    春日アユミ:「はじめましてからずっと迷惑掛けてばかりだし」
    春日アユミ:「それじゃ、貴女とお友達にもなれない」
    黒羽サドル:「……」
    黒羽サドル:「そうやって振り回してくるところが強引だって言ってるんだけど……?」
    春日アユミ:「だってお客さん」
    春日アユミ:「口の割には付き合い良いじゃん」
    春日アユミ:「振れば振るほどお得」
    黒羽サドル:今は逆に押さえつける形になっている手に、ぐ、と力を込める。
    春日アユミ:「んっ……」
    春日アユミ:「よっと」ぐぃ、と腕を引いて身体を引き付け、両足を巻き付ける。
    春日アユミ:「はい、2勝~」
    春日アユミ:「……そうだ、お客さん」
    春日アユミ:「あと1回私が勝ったら、名前を教えてよ。あと連絡先」
    春日アユミ:「ちょっとぐらい賭けるものがあれば、気分も乗らない?」
    黒羽サドル:「……良いでしょう」再び見上げる体勢になって言う。
    黒羽サドル:「勝てたらね」
    黒羽サドル:押し返そうとする力は、やはり、この相手に通じそうではなかった。

    芦屋コヨミ:「へぁ"~~~~~~~~~」
    芦屋コヨミ:YNG社、休憩室。マッサージ椅子に座り奇声を上げる
    芦屋コヨミ:肩をすごい勢いで揉まれているのだ
    黒羽サドル:「失礼──……なんて声を」
    黒羽サドル:入室の瞬間に聞こえてきたあまりにも無防備な声に、呆れた視線を向ける。
    芦屋コヨミ:事件後、"落ち着くまで自由に使っていいデスよ"と言われたのもあり、自分の部屋の様に休憩室を使い倒している
    芦屋コヨミ:「ぁ、あ”~~~~~……ぁ?」
    芦屋コヨミ:入室者に気付き、停止ボタンを押す
    芦屋コヨミ:「ふわ……あ、サ、サドルさん。ど、どうしたんですかこんなところに……」
    黒羽サドル:「ちょっと興味があって」何にとは言わず歩み寄る。
    芦屋コヨミ:「あ、こ、これすごいんですよ。めちゃくちゃ気持ちよくて……うちにも導入……しようかなって……」
    黒羽サドル:「六壬って電気通ってるの?」
    芦屋コヨミ:「あ、ありますよぉ!カドマツとかを光らせる時とか……」
    黒羽サドル:「カドマツ……?」首を傾げる。
    黒羽サドル:「……いや、でも、そりゃそうか」
    黒羽サドル:「明かりもキャンドルとかでどうにかしてそうなイメージがあったんだけど、そうよね。崑崙山みたいなのがいくつもあっても困る」
    芦屋コヨミ:「……後は、現代呪術科の子、とかは。このビルと変わらない建物で勉強してたり……」
    黒羽サドル:(ビルもあるんだ……)
    黒羽サドル:和風という言葉への思い込みがいくらか是正される。
    芦屋コヨミ:「さ、流石に現代なので……その、電気が通ってると都合が悪い場所以外は……」
    黒羽サドル:「ふうん……あ、そうだ」
    黒羽サドル:コンビニの袋を掲げてみせる。
    黒羽サドル:「表でお菓子買ってきたんだけど。いる?」
    芦屋コヨミ:「!!」
    芦屋コヨミ:「い、いいんですか……!じゃあ大きそうな方をひとつ……」
    黒羽サドル:「大きさ……こっちかな」最中や饅頭のアソートパック的なものを取り出して手渡す。
    黒羽サドル:「チョコとか飴の方が良ければそっちでも」
    芦屋コヨミ:「甘……うま……コンビニお菓子も、クオリティが高くて……すき……」
    黒羽サドル:「悪くないわよね、気軽にこういうものが手に入るのって」
    黒羽サドル:「うちの学区にはコンビニも未だに全然無いんだけど……」
    黒羽サドル:隣に腰掛け、自分もチョコビスケットの袋を開ける。
    芦屋コヨミ:「……」
    芦屋コヨミ:(崑崙山以外にはあるものだと思ってた……)
    芦屋コヨミ:「あ、え、その椅子……え、えっと初心者のひとには……まずは弱からをお勧め、します」
    黒羽サドル:「初心者とかあるの……」
    芦屋コヨミ:「その、刺激が……少しずつ慣らさないと……変な声が響くかも……」
    黒羽サドル:「それは自分の気が抜けすぎてるだけでしょう」
    黒羽サドル:「と言うか別にマッサージ機目当てで来たわけでもないし……」
    黒羽サドル:そう言いながらもせっかくなので弱でスイッチを入れてみる。
    黒羽サドル:「……んっ……」
    黒羽サドル:押し殺した呻き。
    芦屋コヨミ:「あ”~~~~…………」強モード。掻き消す様な自分の声については全く気付いていない
    芦屋コヨミ:「あ”」
    芦屋コヨミ:「そういえば……」す、とまた止めて
    芦屋コヨミ:「さ、さっき興味って言ってましたけどぉ……」
    芦屋コヨミ:「な、流れ的にうちの学校について、ですかね……?」
    黒羽サドル:「あ……まあ、そうね」自分の方のスイッチを切る。気が散りそうなので。
    黒羽サドル:「六壬ってあまり、よく分からないというか」
    黒羽サドル:「こうやって生徒と接する機会って珍しいと思うから。革命後にはたまに話は聞くようになったけど」
    芦屋コヨミ:「そ、そうですね……しょ、正直うちって、悪評というか……」
    芦屋コヨミ:「……か、革命の時、けっこうみんな他学区でも暴れたから……仕方ないですけどぉ……」
    黒羽サドル:「……今回ってたしか」
    黒羽サドル:「あんまり詳しく聞かなかったけど、追放されてきたとか言ってたわよね」こめかみを押さえて。
    芦屋コヨミ:「…………」
    芦屋コヨミ:「ソ、ソウデスネ……」
    黒羽サドル:「そういう……勢力争いが激しい校風だったりするわけ?」
    芦屋コヨミ:「……ううん、ど、どうでしょう……あるにはあるけどぶっちゃけ今回が特別というか……」
    芦屋コヨミ:「……これ言っていいのかな。まぁいいや……お菓子貰ったし……」
    芦屋コヨミ:「そ、その……反体制派の反乱が……」
    黒羽サドル:頭の羽がはためく。
    芦屋コヨミ:「……"総督府の半分が姉妹とかおかしい~"とか、"部活が認可されない~"とかでその」
    芦屋コヨミ:「何故かみんな私を凄い狙ってきて……」
    芦屋コヨミ:「それで、お姉ちゃんが落ち着くまで追放するからPのお仕事でもしてきなさいって……」
    黒羽サドル:「……えっ」
    黒羽サドル:「途中どこか聞き逃した……?」
    芦屋コヨミ:「えっ」恙なく説明したつもりでいる
    黒羽サドル:「いや……P……六壬にアイドル活動してる子がいるっていうのは知ってる。うん」こめかみを指先で叩きながら。
    黒羽サドル:「落ち着くまでそれを……ってことは」
    黒羽サドル:「……。じゃあ別に、あなたという戦力を欠いた上でも、鎮圧の目途は普通に立ってるんだ」
    芦屋コヨミ:「う……そう、ですね」
    芦屋コヨミ:「じょ、情報戦。物量戦、迎撃戦、電撃戦……あとひとつは、とりあえず置いておいて……」
    芦屋コヨミ:「私居なくても、だいたい……問題ない……」
    芦屋コヨミ:少し悲しそうな顔
    黒羽サドル:「あっそういう意味で言ったんじゃなくて……」
    黒羽サドル:「あなたの実力は聞いてたし、今回一緒に仕事をして、話通りのものだと分かったわ」
    黒羽サドル:「それでも必須じゃない程度に、戦力が充実していることに感心した、というだけ」
    黒羽サドル:「……なら、あなたのボディーガードだとか、鎮圧用の兵力だとかも不要そうね」
    芦屋コヨミ:「あ……」
    芦屋コヨミ:「そう、なるかもです……万が一があったら、お、お願いするかもしれませんが……」
    芦屋コヨミ:(イズナさんも、まあ、頼んでるけど。た、たぶん何もなく紹介くらいになるだろうなぁ……)
    芦屋コヨミ:「あ、遊びに来てもらう分には!全然大丈夫です!」
    黒羽サドル:「そう……」頷く。ほんの少しだけ声のトーンが落ちている。「まあ、それならそれで」
    黒羽サドル:「遊びに……は、分からないけど……」
    黒羽サドル:「……仮に行ったとして何ができるの? そちらの学区」
    芦屋コヨミ:「…………」少し上を向いて考えて
    芦屋コヨミ:「い、今売り出し中のアイドルライブ……!」
    黒羽サドル:「やっぱりそれ?」
    黒羽サドル:「まあ……先生はすごく入れ込んでるみたいだったわね」
    芦屋コヨミ:「あ、後は……ゲーム機とかなら……いくつかあったりは……ネ、ネットも繋がってるし……」
    芦屋コヨミ:殆ど自分の部屋についての説明だ
    黒羽サドル:「ゲーム機……」
    黒羽サドル:「イヴリースうちじゃ持ってる生徒ほとんど居ないな……」
    芦屋コヨミ:「あ……え、FPSとか、ど、どうですか……私はそこまでやらないんですけど……貸すことはできるので……」
    黒羽サドル:「エフピーエス?」首を傾げる。言葉自体を知らない。
    芦屋コヨミ:「シュ、シューティングゲーム……て、敵を銃で撃つやつ……」
    黒羽サドル:「敵を銃で……」
    黒羽サドル:「現実で撃てばよくない?」
    芦屋コヨミ:「そ、それはそうなんですけどぉ……!」
    芦屋コヨミ:「ゾ、ゾンビとか……ゲームにしか出てこない奴とかも、その、いるので……!」
    芦屋コヨミ:「じゅ、銃弾気にせず打ち放題!」
    芦屋コヨミ:「げ、ゲームによっては弾数制限は普通にありますが……」小声
    黒羽サドル:「…………」
    黒羽サドル:「……確かに弾薬代気にしなくていいのはいいな……」
    黒羽サドル:「いやでもわざわざゲームでまで銃撃戦やって楽しい……うーん……」真剣に思案しだす。
    芦屋コヨミ:「あ」
    芦屋コヨミ:「じゃ、じゃあ、魔法を使う奴とかも……」
    芦屋コヨミ:「あ、RC技術みたいなものを……こう……自由に使えたり……」
    黒羽サドル:「……今度貸してもらってもいい?」
    芦屋コヨミ:「……!」
    芦屋コヨミ:「い、いいですよ!お代は今回のお菓子を貰ったので……そ、それで……!」
    黒羽サドル:「それでいいんだ」
    芦屋コヨミ:「あ、新しいの借りたくなったら、またお菓子とか持ってきてください。六壬に連絡くれれば準備しておくので……」
    黒羽サドル:「……ん。どうも」
    黒羽サドル:壁掛けの時計に目をやる。「じゃあ、私はそろそろ。改めて、今回はお疲れ様」
    芦屋コヨミ:「!も、もうそんな時間……」
    黒羽サドル:「遊ぶのもそうだし……学区の中でも外でも、もし何かあったら呼んでくれていいわ」
    黒羽サドル:「仕事はいつでも歓迎だから」
    芦屋コヨミ:「あ、遊ぶのも、いつでも歓迎ですよぉ……みんなでやるゲームとかも、多いですし……」
    芦屋コヨミ:殆ど一人でしかやったことは無い、が
    芦屋コヨミ:「だ、だから……また、何かが会ったときは、その」
    芦屋コヨミ:「よ、よろしく、おねがいします!」
    黒羽サドル:「ええ。こちらこそ、よろしくね」

    GM:ノヴァリスD.C.職員室
    GM:六壬学園での暴動も始末がついたとのことで、芦屋コヨミの里帰りが決定した。
    GM:作戦中のちょっとした約束もあり、彼女に随行することになった阿紫イズナは
    GM:迎えに行った職員室に、良く知る先客を目撃した。
    鷹条アカツキ:「では先生、こちら今回の報告書です」
    鷹条アカツキ:「それからローズランドのお徳用キャンディです」中身のたくさん詰まった瓶を机に置く。
    鷹条アカツキ:「疲れている時に元気が貰えますが、あまり食べすぎないよう……」
    眩星かんな:「ありがとう。報告書なんて郵送かメールでも大丈夫だったのに、それに差し入れまで」
    眩星かんな:「その義理堅さが隊員から慕われる秘訣なのかな?」
    鷹条アカツキ:「どうでしょう。小うるさく思われていなければ良いのですが」
    鷹条アカツキ:「ともあれ、フットワークの軽さをKMPの売りと思って頂ければ」
    鷹条アカツキ:「D.C.からも近いですし、何かあれば遠慮なく連絡してください」
    鷹条アカツキ:「すぐに駆け付けますよ」
    鷹条アカツキ:つい先日までは先生という闖入者に警戒の視線ばかり向けていたのだが
    鷹条アカツキ:もしも尻尾があればゆらゆら振っていただろうという懐きぶりだ。
    鷹条アカツキ:というかあるので揺れている。
    眩星かんな:「こちらこそ。何か用向きがあれば気軽に職員室を訪れてほしいな」
    眩星かんな:「D.W.の件もあるし、最高生徒会や職員室の権限で手助けできることもあるはずだ」
    眩星かんな:「……お」位置関係の都合上、アカツキちゃんより先に気付く。
    阿紫 イズナ:穏やかに談笑する二人、揺れる尻尾を追うようにそーっと近づいて。
    阿紫 イズナ:「ワ・ン・ちゃん? 抜け駆けはだめよぉ?」
    阿紫 イズナ:後ろから耳をふーっとくすぐる。おおよそ20cmの身長差、上からの襲撃だ。
    鷹条アカツキ:「はい、先生にならば……ひゃ、ふぁっ!?」
    鷹条アカツキ:びくびくっと身体を跳ねさせて、力無く先生にしなだれかかる。
    眩星かんな:「おおっ」優しく抱き寄せてキャッチ。
    阿紫 イズナ:「あっは。すっかり懐いちゃってぇ」
    鷹条アカツキ:「うぁ、すみません……おいこらイズナ!」
    鷹条アカツキ:「いきなり何してんだ、よりによって先生の前でな」
    眩星かんな:「やぁ、イズナちゃん。いつもと変わらず美人だね」
    阿紫 イズナ:「えぇ~? こんなすぐ後ろまで来てるのに気付かないまま、先生に尻尾振ってる誰かさんが悪いんじゃない」
    阿紫 イズナ:「んふふ、センセはほんとに褒め上手~」
    眩星かんな:「見たままを口にしただけだよ。コヨミちゃんを迎えに来たんだよね?」
    眩星かんな:「今ハンモックでお昼寝してるから、少ししたら起きるはずだ」
    阿紫 イズナ:「あら、そうなのぉ。別に急ぎの話でもなさそうだし、ゆっくり休んでもらってからの方が良さそうね」
    鷹条アカツキ:「まったく人聞きの悪いことを……」
    鷹条アカツキ:「職員室と円滑な連携を行っていくため、挨拶しに来たに過ぎない」
    鷹条アカツキ:「この後、六壬に向かうのか?」
    阿紫 イズナ:「そうよ、コヨミちゃんに頼まれてねぇ。護衛任務みたいなものかしら?」
    阿紫 イズナ:「六壬に興味が湧いたところだし、視察がてらね」
    鷹条アカツキ:「ふぅん……」
    鷹条アカツキ:「そういう事ならオレも同行するぞ」
    阿紫 イズナ:「えー? デートの邪魔しに?」
    鷹条アカツキ:「こっちも用があるんだよ」
    鷹条アカツキ:「それに、お前みたいなのがキュナリオンの顔として受け入れられるのは抵抗がある」
    鷹条アカツキ:「……ていうか帰化したりしないよな」半目でじろっと睨み上げる。
    阿紫 イズナ:「ふふっ、どうかしらねぇ」 六壬に勧誘されたと話したら、どんな顔をするだろうかとほくそ笑んでいる。
    鷹条アカツキ:自分より一回り程度大きい先生の腕にすっぽり収まったまま。
    鷹条アカツキ:「そのはぐらかし方は大したこと考えてない奴だな」
    眩星かんな:「二人は、それぞれKMPで対立する派閥に属していると記憶していたんだけど」
    眩星かんな:「険悪な感じがしないし、むしろ仲が良いのかい?」
    阿紫 イズナ:「見ての通りよぉ」
    鷹条アカツキ:「見ての通りの仲ですが……」
    眩星かんな:「あ、そうなんだ……」
    眩星かんな:「しかし、先日の事件ではその場で役割分担を決めて迅速に行動していたからね」
    眩星かんな:「非常事態に足を引っ張り合うことなく協力出来ている分には、私から言うことは何もない」
    鷹条アカツキ:「仮にもキュナリオンの生徒たるもの、要求される役割には忠実でなければなりませんので」
    鷹条アカツキ:「その程度はこの粗忽者にも期待してやれます」
    阿紫 イズナ:「方向性の違い? ってやつなのよねぇ」
    阿紫 イズナ:「その程度ってなによ、その程度って」
    鷹条アカツキ:「やるべき事を間違えまいと、信頼してやってるんだよ」
    鷹条アカツキ:「裏切られたことはないからな」
    阿紫 イズナ:「こういう素直に褒めない辺りが可愛げがないのよねぇ」
    阿紫 イズナ:「お仕事はちゃーんとするお利口さんなんだけど」
    眩星かんな:「(……まるで、二次創作でべたべたいちゃいちゃする薄い本を描けと言わんばかりのつんけんなやりとり)」
    眩星かんな:「(まさかこの世に現存していたとは、この眩星の頭脳を以てしても分からなんだ)」
    鷹条アカツキ:「先生にも理解していただけたでしょう。御覧の通りに犬猿の仲というものです」
    鷹条アカツキ:「なあ猿」
    阿紫 イズナ:「キ・ツ・ネ」
    阿紫 イズナ:長いふわふわの尻尾がするりと伸び、抱かれたままだらしなく垂れた尻尾をはたくようにかすめる。
    鷹条アカツキ:「要素としては猿の方が近いだろう。いいじゃないか」
    阿紫 イズナ:「どーこが近いのよ」
    鷹条アカツキ:くにゃりと曲がって逸れる。
    眩星かんな:「(尻尾コミュニケーションだ)」
    鷹条アカツキ:「ていうか外部の人間の前で尻尾をいじろうとするな」
    鷹条アカツキ:「そこまで開けっ広げにされては、本気で猿扱いしなければならんぞ」
    阿紫 イズナ:「センセに抱かれたままなのは開けっ広げじゃないんだぁ」
    鷹条アカツキ:「………」
    眩星かんな:「あっ。言わなきゃずっとこのままだったのに」
    鷹条アカツキ:「別にそういう事ではないだろうが」そそくさと離れる。
    阿紫 イズナ:「悪いことじゃないと思うわよ? 大人との関わりで色々な感情が芽生える子もいるだろうし」
    阿紫 イズナ:「でも、こんなすぐに懐いちゃうなんて、やっぱりセンセって生徒に懐かれる才能とかあるのかしらぁ」
    眩星かんな:「行き当たりばったりで始めた先生だが、今の所は何とか嫌われないタイプの大人で良かったよ」
    鷹条アカツキ:「そういう模範になるつもりはないが……」
    眩星かんな:「別に模範になっても構わないよ、私は」
    鷹条アカツキ:「はあ、え、はい?」
    眩星かんな:「ものっすごい抱き心地良かった。耳のふわふわが肌をくすぐったりするのもいとおかしって感じ」
    阿紫 イズナ:「……っ、んふっ……」 必死に笑い声を押し殺している。
    鷹条アカツキ:「いえその、眩星先生は人当たりも良く、私たちの事を真剣に考えてくれる方なので尊敬の念を向けていますが」
    鷹条アカツキ:「真剣に考えるってそういう!?」
    眩星かんな:「大真面目だ。天におわす神に誓ってもいい。私は今まで嘘を付いたことがないからね」
    眩星かんな:「え、だってゴワゴワって言われたらちょっとショックじゃない?ショックだと思うんだけど……」
    阿紫 イズナ:「これでトリートメントも欠かさないのよぉ、この子」
    眩星かんな:「だから尻尾の毛並みもこんなに綺麗なんだね」
    鷹条アカツキ:「ひゃぅ、み、身だしなみぐらい気を遣う」手で隠しながら。
    鷹条アカツキ:「校内であれば触れられる機会もあるしな……です」
    阿紫 イズナ:「大人にこーんな顔見せてるアカツキなんて、初めて見たかも」 ニヤニヤと愉しそうに目を細めている。
    鷹条アカツキ:「またお前は何を言うか……」
    眩星かんな:「イズナちゃんのも触り心地よさそうな毛並みをしているよね」
    鷹条アカツキ:「む……ええ、そうですよ先生」
    阿紫 イズナ:「それはもう、自慢の艶だもの」 これ見よがしにふりふり。
    鷹条アカツキ:「ああして態度を大きく見せていますが、敏感な方です」
    眩星かんな:「そうなんだ」「(知ってるんだ)」
    阿紫 イズナ:「アカツキのえっちー」
    鷹条アカツキ:「お前の話だろうが」
    阿紫 イズナ:「似たようなものじゃないの」
    阿紫 イズナ:「こう、耳の後ろの辺りをこしょこしょ~ってやるとこの子すっごく面白い反応するから」
    阿紫 イズナ:「機会があったらやってみてね、センセ」
    鷹条アカツキ:「あっこら」
    眩星かんな:「え、KMPでそういう毛づくろい情報って共有されがちなの?」
    眩星かんな:「やっぱ仲が良いいんじゃない?」
    鷹条アカツキ:「いや、実験的教練カリキュラムの一環としての、味方のレネゲイドを馴染ませるためのスキンシップが慣行化しているだけで……」
    鷹条アカツキ:「イズナは尻尾が全体的に、特に付け根から細い部分にかけてが弱いです」
    眩星かんな:「(うわっ非常に都合の良いけも子同士のカプ向け設定だ)」
    阿紫 イズナ:「どうしても戦闘中は気が立っちゃうから、仲間のレネゲイドに過剰反応しないための訓練……ってちょっとぉ?!」
    眩星かんな:「(すげーなノヴァリス……)」
    阿紫 イズナ:「センセ、なんか口元緩んでなぁい?」
    眩星かんな:「ああ。こう見えて笑い上戸でね。仲睦まじい生徒達を見ているとこっちまで楽しくなってくるんだ」
    鷹条アカツキ:「別に仲睦まじくはないですが……」
    鷹条アカツキ:「犬と狐ですよ、まだこいつが狩られる側になっていないだけで」
    阿紫 イズナ:「狐だってイヌ科よぉ、そう簡単に狩られる側にはなりませーん」
    阿紫 イズナ:「フットワークの軽さなら傭兵やってるアタシたちの方が上という見方もできるわけだし」
    阿紫 イズナ:「センセ、困った時はアタシたちを頼ってくれてもいいのよ?」
    鷹条アカツキ:「お前が勝手に馬鹿を言うのは良いが、あまり先生を困らせるものではないぞ」
    眩星かんな:「頼もしいねぇ。ただ、さっきアカツキちゃんにも言ったけど」
    眩星かんな:「イズナちゃんも、何か問題や依頼があればいつでも職員室を訪ねてきてほしい」
    眩星かんな:「生徒の困りごとを解決するのが先生の本職だからね」
    阿紫 イズナ:「ふふっ、先生やっさしーい」
    阿紫 イズナ:「アタシ、どっちかというと今まで先生寄りのことしてきたから、逆にこういうのって新鮮かも」
    鷹条アカツキ:「こら、なんだその態度は……まったく」
    鷹条アカツキ:「こう見えて、イズナは訓練教官を担当していたのです」
    眩星かんな:「へぇ」
    鷹条アカツキ:「それで自分は偉いと思い込み、こんなに付け上がってしまって」
    阿紫 イズナ:「もー、その言い方は酷くなぁい?」
    鷹条アカツキ:「本気で増長したら後々恥ずかしくなるだろうと思ってな」
    鷹条アカツキ:「私ぐらいは辛辣に扱ってやるさ。同期のよしみでな」
    阿紫 イズナ:「余計なお世話よぉ」
    阿紫 イズナ:「教官。……遠近両方で戦えるのが珍しいって押し付けられて、そのままなんだかんだずーっとやってたけど」
    阿紫 イズナ:「悪くはなかったわよぉ。新兵の子を可愛がるのは楽しかったし」
    阿紫 イズナ:「でも、"先生"になりたいとは思わなかったわぁ。センセの姿見てると、アタシには合わないだろうなって改めて思ったけど」
    眩星かんな:「そっか。確かに、先生になりたいって言うのはみんな頭のネジが抜けてるような奴だからね」
    鷹条アカツキ:「え、そうなんですか?」
    眩星かんな:「私はそうだな、十代で32本くらい落としてきてる気がする」
    阿紫 イズナ:「あっは。一本一本エピソードがあるの?」
    眩星かんな:「どうだろうなぁ、最近は過労か加齢かで物忘れが激しくってなぁ」
    阿紫 イズナ:「あっ、じゃあコヨミちゃんが起きるまでの間に一つ聞きたいことがあるのよねぇ」
    眩星かんな:「うん?」
    阿紫 イズナ:「『応援だけで悪の組織4つ潰した』って言ってたでしょ? そのお話~」
    鷹条アカツキ:(過労はともかく、加齢を言うには早すぎるでしょうに)
    眩星かんな:「そういえば約束してたね。ざっくり言うと」
    鷹条アカツキ:(……学生しかいないからその辺りのウィットはよく分からないな)
    眩星かんな:「外の世界には、子どもを実験動物かの様に扱う悪の組織が非常に多くて辟易していたんだ」
    眩星かんな:「何とかして潰そうと、私はその組織に何食わぬ顔で参加して人間関係の小さな不和を探した」
    眩星かんな:「人にとって心地の良い、他人の悪口や噂話、中傷など……それを"応援"して、組織内に築き上げられた信頼の城壁を崩していった」
    阿紫 イズナ:「あっは。やり手ねぇ」
    眩星かんな:「そうなれば、疑心暗鬼の渦中で誰もが私しか頼れない状況の出来上がり」
    眩星かんな:「無事組織の重役に成り上がったあとは、その運営資金を一夜のうちに取り上げてとんずらすれば完了だ。それを4回やった」
    鷹条アカツキ:「ちょっと頼りづらくなる話しないでくださいよ……」
    阿紫 イズナ:「えぇ~? むしろ、アタシは凄腕だなぁって感心してるとこなんだけど」
    阿紫 イズナ:「だって、それぜーんぶ子どもたちのためにやったわけでしょ? 確かにネジが飛んでもいなきゃできないわよぉ」
    眩星かんな:「君達みたいに手っ取り早く、武力で制圧できればカッコよくて理想だったんだけどねぇ……」
    眩星かんな:「そうだね……逆に言うと、外の世界で私が子ども達に出来そうなことがそれしかなかった」
    眩星かんな:「だから、ノヴァリスに来れたのは私にとって宝くじの一等と前後賞を連番で当てた様なものだ」
    阿紫 イズナ:「んふふ、本気でそう思ってる顔ねぇ」
    眩星かんな:「というわけで」
    眩星かんな:「私が心地よく先生できるよう、生徒諸兄には気軽に頼ってほしいということだ」
    阿紫 イズナ:「……アタシたちって、基本的に大人たちのこと良いように思ってないじゃない?」
    阿紫 イズナ:「もっちろん、そう思わせるようなことしてきた側が悪いんだけどぉ」
    阿紫 イズナ:「でもねぇ、だからこそこうやって『生徒のため』に頑張ってくれる先生に出会えるのって貴重だと思うし」
    阿紫 イズナ:「多分、これからも興味半分不信半分みたいな感じで来る子が多いと思うけどぉ。眩星先生なら、その辺りなんとでもしちゃえる気がするわねぇ」
    鷹条アカツキ:「む……こればかりは私もイズナと同意見です」
    鷹条アカツキ:「先生も楽しく、前向きに応援して頂ければ嬉しいですね」
    鷹条アカツキ:「きっと私たちは、それに喜んで応えるでしょう」
    眩星かんな:「いやぁ」
    眩星かんな:「幸せ者だね、私。涙が出ちゃいそう」
    阿紫 イズナ:「んふふー。それじゃ、そろそろコヨミちゃんを起こしに行こうかしら」
    阿紫 イズナ:すり抜けざまに、靡いたふわふわの尻尾が細い尻尾と一瞬絡み合う。
    阿紫 イズナ:「またね、センセ。ワンちゃん」
    鷹条アカツキ:やかましい女狐と再び言いかけ、先生の前だと口を紡ぐ。
    鷹条アカツキ:そうして顔を染めながら、押し黙ってついていく。
    GM:発足してから暫くのこと。
    GM:職員室は、今日も盛況だ。

    GM:ノヴァリス東部 六壬学園高等専門学校
    GM:和風過剰高層建築(あくまで風)の瓦屋根が青空の下、照り輝く学び舎は今日も平常運転だ。
    GM:その上今日は小康状態……主だった妖術使いたちも今は休息の時を過ごしている。
    GM:とはいえ総督府が集会を行うような中央部、反乱分子たちが要塞を築いた一部郊外区画などは損壊も多い。
    GM:ということで君たちは、ネオン・ボンボリやARシキガミナビ、ゲイシャAIなどで華やかに彩られた商業区で待ち合わせることになった。
    ゲイシャAI:人形浄瑠璃めいたヒューマノイド躯体で、繊細な所作を見せながら業務に従事している。
    鷹条アカツキ:「なんか、異世界って感じだな……」
    鷹条アカツキ:「この方向性で合ってる?」
    芦屋コヨミ:「こ、このあたりは……サイバネ系呪術を勉強してる人が多くて……」
    阿紫 イズナ:「ほーんと、他の学区とは全然毛色が違うのねぇ」
    鷹条アカツキ:「ふーん、人の形に似せるにも意味があるってことかね」
    芦屋コヨミ:「そのあたりは……ヒ、ヒナミさんが一番詳しいかな……」
    鷹条アカツキ:「オレらとは逆……いや同根なのかね」耳と尾、仕込まれた獣相をひくりと動かす。
    阿紫 イズナ:「確か、アイドルやってるって子だったかしら」
    芦屋コヨミ:「……」
    芦屋コヨミ:(な、なんか最初から自然に一緒に居たから気にしないでおいたけど……)
    芦屋コヨミ:(思っていたよりも……一人、多い……?!)
    阿紫 イズナ:「ん~? どうしたの、コヨミちゃん。まじまじとアカツキのこと見ちゃって」
    鷹条アカツキ:「ん、何か用か?」視線と一緒に耳が向く。
    芦屋コヨミ:「……い、いえ!なんでも……」
    芦屋コヨミ:(こ、ここでそれを突っ込んだら……絶対変な流れになる!ので……)
    芦屋コヨミ:「と、とりあえず、合流場所はこの先、です」
    阿紫 イズナ:この場ではその方が"らしい"と判断し、尻尾も耳も顕したままだ。ふわふわの尻尾が歩みに合わせて揺れる。
    阿紫 イズナ:「はぁい。……思ってたよりもドンパチしてないのねぇ」 辺りを興味深げに見渡す。
    芦屋コヨミ:「い、色々ともう片付いたみたいなのと……しょ、商業区はどちらにとっても大事なところなので」
    鷹条アカツキ:「その辺りの見境というか、統率は結構出来てるんだな」
    鷹条アカツキ:「芦屋のお姉さまの薫陶かね、女傑ぶりが通信でも伝わってきた」
    鷹条アカツキ:「……ていうか言ってなかったっけ。オレもあの人に呼ばれてるんだけど」
    阿紫 イズナ:「用事があるって言ってたわねぇ。詳しく聞いてなかったけど」
    阿紫 イズナ:「急に付いてくるものだから、コヨミちゃん。びっくりしてたんでしょ?」
    鷹条アカツキ:「いや言ってなかったな。コヨミがいちいち聞かずに受け入れてくれたから、なあなあで済ませちまった」
    鷹条アカツキ:「悪かったな、すまん」
    芦屋コヨミ:「い、いえ……よ、よかった……大丈夫そうで……」
    鷹条アカツキ:「あと、悪いついでにちょっと頼み事なんだけど」
    鷹条アカツキ:「この辺で中国茶を扱ってる店はどこかな」
    鷹条アカツキ:「このARシキガミナビ?の使い方がいまいち飲み込めなくて」
    芦屋コヨミ:「こ、困った時はホームに戻ってマンジュウAIを起動すれば……」
    芦屋コヨミ:「き、近所の売り場から宇宙の発生手順まで、教えてくれます」
    阿紫 イズナ:「そんなことまで」
    鷹条アカツキ:「オーバースペック……」
    阿紫 イズナ:(閉鎖的だから発展してない……というよりは、ヘンな独自進化遂げちゃってる感じねぇ)
    鷹条アカツキ:「なんでも詰め込めるのが学区柄なのかね」
    阿紫 イズナ:「そりゃもう、あんな建物があるくらいだもの。なんでもアリよぉ」
    阿紫 イズナ:天辺を見上げるのが困難な違法建築を視界の端に収めながら。
    鷹条アカツキ:「おっ出てきた」観光パンフとして配布された情報端末から飛び出てきた人面饅頭のガイドを受ける。
    阿紫 イズナ:「でも、こういうところのご飯って結構美味しかったりするよねぇ。特有の味付けだったり調理法だったり」
    芦屋コヨミ:「ご飯のおすすめなら、色々ありますけど……た、多分、合流してからの方が、いいかな……」
    阿紫 イズナ:「あはっ。後で色々教えてもらっちゃおー」
    鷹条アカツキ:「ま、文化面じゃあうちより遥かに良いのは当たり前だな」
    鷹条アカツキ:「手間かけて悪いね、客人に出すものは良いところで買いたくてな」
    阿紫 イズナ:「定期的に3食レーションだけの時期があってねぇ、ほーんと嫌だったのよ」
    阿紫 イズナ:「突然開始宣言されていつ終わるか明言されないし。戦時はそんなもんだーとか言われるしぃ」
    芦屋コヨミ:「レトルトなら暖めなくても美味しいカレーとか……ほ、保存用にある程度は」
    阿紫 イズナ:「美味しくないやつだったのよぉ」 はぁーと大きなため息。
    鷹条アカツキ:「そういうのも扱ってるなら、兵站部にも紹介しておくかな」
    GM:とかなんとか言ってるうちに、合流地点へ到着。
    GM:あれよあれよと言う間もなく、奥まったお座敷スペースに案内される。
    ゲイシャAI:「それではごゆっくりドスエ」
    GM:畳み張りの個室、廊下の反対側には小川が流れている。
    GM:注文した料理は舟に載せられて自動的に送られてくるため、他者の眼を気にせず会食を行うことが出来る。配慮の行き届いたサービスである、
    芦屋チカゲ:「というわけで、キュナリオンのご両人は遠いところまでご足労いただきありがとうございます」
    芦屋チカゲ:「六壬学園妖術部、副部長の芦屋チカゲと申します」両手を袖に収めたままぺこりと深く一礼。
    芦屋アサヒ:「同じく部長、総督府の芦屋アサヒ」
    芦屋コヨミ:「姉さま~、ただ今帰りました」
    芦屋アサヒ:「おかえりコヨミ」胡坐をかいたまま両腕を広げる。
    芦屋コヨミ:ダイブ。胸元に飛び込む
    阿紫 イズナ:「んふふ、ご丁寧にどうもぉ」
    鷹条アカツキ:(半分丁寧じゃない)
    阿紫 イズナ:「というか、アタシここにいて良かったのかしら? コヨミちゃんの帰りに付き添うだけのつもりだったんだけどぉ」
    芦屋チカゲ:「いえいえ、私共の愚妹がお世話になりましたから」
    芦屋チカゲ:「せめて一人二人でも、御礼に一席設けさせていただきたく」
    芦屋アサヒ:膝の上のコヨミの前でメニュー表を広げている。
    芦屋コヨミ:「これと、これとこれと……」
    阿紫 イズナ:「まあ、ここまで来ちゃったからには有難く甘えちゃおうかしらねぇ」
    阿紫 イズナ:(すっかりお家の顔になっちゃって、まぁ……)
    鷹条アカツキ:「へ、何を寂しそうな顔してんだか」
    鷹条アカツキ:「可愛がってた妹分を取られでもしたみたいだぞ」
    阿紫 イズナ:「な……っ、そんな顔してないわよぉ」
    芦屋コヨミ:「お、おふたりも好きなものを……どうぞ!」
    芦屋チカゲ:「ふふ、本当に可愛がっていただいた様子で……」
    芦屋アサヒ:「コヨミは可愛いからな……自慢の妹だ」
    芦屋アサヒ:「適当に放逐しても、問題なく帰って来る」
    阿紫 イズナ:(それは可愛がっている範疇なのかしら?)
    阿紫 イズナ:「それじゃあ……この『イナリスシ』っていうのと、『ミタラシ』をいただこうかしら」
    阿紫 イズナ:あまり見慣れないものばかりだが、特に目を惹いた2つを指さして言う。
    芦屋コヨミ:「こ、ここのは良いですよぉ。五目稲荷なので具材がたっぷりで……」
    芦屋アサヒ:「私のお薦めは鮎の串焼きだな……」
    芦屋チカゲ:「では、ちゃっちゃと注文していきますよ~」
    GM:そうして和やかに食事を進めていき。
    芦屋アサヒ:「……ふむ、一段落といったところかな」
    芦屋コヨミ:デザートのあんみつをおかわりして食べている
    芦屋アサヒ:「土産の用意が進んでいるうちに、呼びたてた用の話をするとしよう」
    鷹条アカツキ:「ふむ……オレの話かな」
    芦屋チカゲ:「さて、キュナリオンの話でもあるのでしょうが」
    芦屋チカゲ:ごそりと、袖から細い手を抜き取って。
    芦屋チカゲ:指で摘まんでいるのは、壊れた首枷。
    芦屋コヨミ:「そ、それ……」
    芦屋チカゲ:「先日の当学区にて起きた暴動、渦中にて拾いました」
    阿紫 イズナ:「……あら、あら」 中の具を一粒も零すことなく、イナリスシを綺麗に一つ完食。
    鷹条アカツキ:「……"堕剣の楔片"ダモクレス・ウェッジ!」ぐいと口元を袖で拭う。
    芦屋アサヒ:「ろくなものではないな、これを作った奴らも」
    芦屋アサヒ:「今、これを出回らせている連中もだ」
    芦屋チカゲ:「勝手ながら調べさせて頂いたメサイアでの一件、そしてこちらで収拾を付けた暴動」
    阿紫 イズナ:少し苦い顔をしている。現存するうちいくつかは自分の存在が生み出したものであるとも言えるから。
    芦屋チカゲ:「はっきり申し上げまして、迂闊で無造作と言う他ありません」
    芦屋チカゲ:「何か明確な目的を持った行いであるとすれば、ですが」
    阿紫 イズナ:「結局、何が目的だったのかもはっきりしなかったのぉ?」
    芦屋コヨミ:「そ、そうです姉さま。何か分かったりは……」
    芦屋アサヒ:「今回暴れたのは小物だ」
    芦屋アサヒ:「能力はともかく、大望がない」
    芦屋チカゲ:「多少暴れることは出来ても、どの道学区を大きく変革できる手合いではなかったでしょう」
    芦屋チカゲ:「ならば、この首輪を遣った者の目的もまたそうではありますまい」
    芦屋チカゲ:「考え足らずの大暴れさえさせられれば良し、カオスを引き起こせれば良し」
    芦屋チカゲ:「……そういった愉快犯であれば、こちらも気楽な祭りに昇華できましょうが」
    鷹条アカツキ:「……」受け取った首輪を眺めすかして。
    鷹条アカツキ:「違うな、これは」
    阿紫 イズナ:「違うって、なにが?」
    芦屋コヨミ:「……?」
    阿紫 イズナ:上体を寄せ、首輪ににじり寄るようにする。
    鷹条アカツキ:「メサイアの、春日アユミと平賀アケミが填めていたものは」
    鷹条アカツキ:「製造記録が残っていた。凍結処置を免れた2割の一部」
    鷹条アカツキ:「これは、新造品だ」忌まわしげに摘まんで、からりと揺らす。
    芦屋コヨミ:「? ??」
    阿紫 イズナ:「……あー、そういうこと。余計厭になっちゃう」
    阿紫 イズナ:「キュナリオンで大人たちの指示のもとで作られてたのが旧蔵品。アケミちゃんたちが使ったやつねぇ」
    阿紫 イズナ:「で、これは……その影響がなくなったはずなのに、まだ新しく何処かで生まれちゃったモノってこと」
    芦屋コヨミ:「そ、それって……誰かがまた作ってる……」
    阿紫 イズナ:頷く。「はぁー。どこかに製造法が流れちゃってるとかが一番厭なパターンねぇ」
    阿紫 イズナ:「まだ首輪付きカラードが作ってる方が幾分マシだわ。数が限られてるもの」
    芦屋コヨミ:「お、大本をなんとかしないと、ずっと新しいのが産まれちゃう」
    阿紫 イズナ:「コヨミちゃんは実際に見たんだし良く分かると思うんだけど、別に本人がアレについて理解してる必要はないのよねぇ」
    阿紫 イズナ:「適当な理由を付けて、欲望のために使わせることだってできなくはない。甘言に乗せられちゃう子も少なくはないはず」
    芦屋アサヒ:「どの程度に情報公開するかは悩みどころだな」
    阿紫 イズナ:「広く知らせれば、危険度を周知はできる。でも、リスクを犯してまで使おうとする子の耳に届く可能性も高まる」
    芦屋コヨミ:「……どっちもリスク……どうすれば」
    鷹条アカツキ:「ま、その辺りは最高生徒会と職員室の議題だな。オレらの仕事は別にある」
    芦屋チカゲ:「今回の一件、いや二件の目的。新たに拵えた代物と古きもの、並べ使っての性能比較」
    芦屋アサヒ:「そして、その持ち主が確かにここに居るという誇示」
    阿紫 イズナ:「実験場兼舞台にされたってことねぇ」
    芦屋アサヒ:「忌まわしい遺産に、蹴りを付けねばならんという事だ。私たちは」
    阿紫 イズナ:「……なんだか、ちょっと申し訳無さがあるわねぇ」 尻尾が僅かにしんなりする
    阿紫 イズナ:「今は袂を分かったとはいえ、ウチの子たちが発端の一つなのは確かでしょうし」
    阿紫 イズナ:「そもそも技術と現物を完全に葬り去れなかった辺り、落ち度があるとも言えるし」
    芦屋コヨミ:「け、結局……作った人が悪いんです。だから……」
    芦屋コヨミ:「あ、あまり、気にしない方が……その……」
    阿紫 イズナ:「……んふふ、やっさしーい」
    芦屋コヨミ:あわあわしながら、何と声を掛ければいいか考えている
    鷹条アカツキ:「そうだぞ、一番きつい目に遭わされた奴が謝ってんじゃねえ」
    阿紫 イズナ:「…………なによぅ。随分前のことだし、もう痛くも痒くもないわぁ」 ぷいっと顔を背ける
    芦屋アサヒ:「ふふ……」
    芦屋アサヒ:「コヨミは良い出会いをしたらしい」
    芦屋アサヒ:「なら、それで良いじゃないか」
    芦屋チカゲ:「108人の反乱分子の皆も良い具合にガス抜きできましたしねえ」
    芦屋コヨミ:(そ、そんなにいたんだ……)
    芦屋チカゲ:「キュナリオンの皆様とも友誼を結びまして、苦難乗り越え得をしたと言えましょう」
    芦屋チカゲ:「イズナ様も、負け犬の謂れに甘んじるつもりなどありますまい?」
    芦屋チカゲ:丸眼鏡の奥で、赫眼を細めて覗き込む。
    鷹条アカツキ:「お前らは勝った。そして次も必ず勝つ」
    鷹条アカツキ:「そしてまた、楽しく笑ってやれば良いじゃないか」
    阿紫 イズナ:「……あっは。言われなくとも、猟犬の誇りを捨てたつもりはないわぁ」
    阿紫 イズナ:「アタシたちは自由になった。その脅威になるものは放っておけないし、許すつもりもない」
    阿紫 イズナ:「首輪ごと喉笛に牙立てて噛み千切る準備は、いつだってできてるつもりよぉ」
    芦屋コヨミ:「じゃ、じゃあ可能な限り協力して……これから起こり得る事態の収拾にあたる、ということで……大丈夫、なのかな……」
    芦屋アサヒ:「コヨミが積極性を……」
    芦屋チカゲ:「お土産に傘を追加しておきますね」
    芦屋チカゲ:ポチポチと端末を操作している。本気だ。
    阿紫 イズナ:「んふふ、ほんとに箱入り娘だったのねぇ」
    芦屋コヨミ:「ね、姉さま……?!」
    阿紫 イズナ:「コヨミちゃんの言う通り。今後ともアタシたちは、協力体制を取っていきたいと思うわぁ」
    阿紫 イズナ:「だから、これからもよろしくね?」
    芦屋コヨミ:「は、はい……!お願い、します!」
    阿紫 イズナ:「あっは。また来る時はお土産仕入れてこなきゃね~」
    鷹条アカツキ:「うちの学区から何が取れるんだよ……」
    芦屋コヨミ:「あ、おすすめの甘いものとかあったら……」
    阿紫 イズナ:「…………暫く噛んでると甘くなる草」
    芦屋コヨミ:「サ、サトウキビ……?」
    阿紫 イズナ:「そんな上等なものじゃないわよぉ」 くつくつ言いながらゆっくりと立ち上がる。
    阿紫 イズナ:「ご馳走様でした、とっても美味しかったわぁ。……そろそろ、お暇しましょっか。ね?」
    鷹条アカツキ:「おう。ごちそうさまでした」
    鷹条アカツキ:「ま、オレたちは良い方向に向かってるんだろう」
    鷹条アカツキ:「美味い飯は出せないが、いつでも頼ってくれ。先生もそう言ってたぜ」
    芦屋アサヒ:「ああ、いつでも来てくれ」
    芦屋コヨミ:「また、いつでも。ご飯とか、行きつけの所教えます、ので」
    GM
    芦屋チカゲ:「……そんなにレパートリー無いでしょうに」
    芦屋コヨミ:「で、出前サービスで使ってるお店……」
    芦屋チカゲ:「出歩く勇気を出させてくれる人に会えたのは、喜ばしい限りです」
    芦屋チカゲ:「こうして帰ってくれたのですから、色々とお話を聞かせてくださいね」
    芦屋アサヒ:「留守となると寂しいからね」
    芦屋アサヒ:「普段そう、顔を見るわけでなくとも」
    芦屋コヨミ:「……わ、私も……」
    芦屋コヨミ:「い、いつも色んな所行くたびに、その。やっぱり少し、寂しいので」
    芦屋コヨミ:そっと、背中を強く預けて
    芦屋アサヒ:「ん……」
    芦屋チカゲ:そっと、反対側からも抱きしめる。
    芦屋チカゲ:宝物の入った葛籠を閉じるように。
    芦屋アサヒ:「暫くはこのまま、ゆっくりしようか」
    芦屋コヨミ:「……うん」
    GM:座敷には良く食べ、笑い、楽しんだ痕が残って
    GM:窓辺には人工の、それでも透き通った小川が、淀むことなく流れていた。
    芦屋コヨミ:そうして、二人が帰って。しばらくした後
    芦屋コヨミ:「……アサヒ、チカゲ」
    芦屋アサヒ:「ん、お出ましか」
    芦屋コヨミ:二人に語り掛ける声は、静か。何時ものそれでは無い。まるで別人のように
    芦屋アサヒ:「顔を見ぬ方の待ち人が、戻ってきたらしい」
    芦屋チカゲ:「反旗を翻した生徒たちは、総督府の面々で制圧しておきましたが」
    芦屋チカゲ:「何用でしょうか、九天玄女さま」
    芦屋コヨミ:『外部に要因があるんだもの、粛清の必要はないわ』
    芦屋コヨミ:『それより……そう。コヨミ(●●●ったら、職員室とコネを持ったのよ。これから有利に働くはず』
    芦屋コヨミ:そう上機嫌で告げた後、また静かに話し出す
    芦屋コヨミ:『言いたいことは、そう……ひとつ』
    芦屋コヨミ:『(●●●の庭を荒らしたヤツ、見つけ次第……』
    芦屋コヨミ:『……手段は問わない。死ぬより悍ましい目に合わせなさい』
    芦屋チカゲ:「貴女様がそう望むのであれば」
    芦屋チカゲ:「必ずやそうなることでしょう」
    芦屋アサヒ:「確かに御言葉頂きました」
    芦屋アサヒ:「今はお休みください」
    芦屋コヨミ:『そう、じゃあまたコヨミ(●●●に任せるわ。早くアイドルの動画を見て貰わなきゃいけないし……出かけられるとストックが貯まるって言うか……』
    芦屋チカゲ:(見てるんだ……)
    芦屋アサヒ:(嵌ってるな……)
    芦屋コヨミ:『Pはコヨミ(●●●に任せたけど』
    芦屋コヨミ:『(●●●は社長よ』
    芦屋チカゲ:「特等席ですね」
    芦屋アサヒ:「気のゆくまでふんぞり返りください」
    芦屋コヨミ:『後はマッサージチェア……予約……』そう呟いたと思うと、小さく声は消えていく
    芦屋チカゲ:「どんどん快楽に溺れていく……」
    芦屋アサヒ:「……コヨミが居ない六壬は寂しいが」
    芦屋アサヒ:「サボり気質も二人分だから、強引にでも外に出さなければならんな」
    芦屋コヨミ:幸せそうな顔で眠っている。しばらく起きそうにないだろう
    芦屋アサヒ:今はただ、優しく髪を撫で梳かす。
    芦屋アサヒ:その下に隠れたものをも、穏やかに見つめながら。